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気難しい。私は、自他ともに認める、そんな人間である。もう少しよく言えば、凝り性・こだわりが強い、だ。
私の職業は、ファッションデザイナーである。一流ブランドの創始者として名を馳せ、それに恥じない仕事をしてきた自負もあった。
しかし現在、私は、俗に言うスランプに陥っている。今朝から、煙草をふかしながら、デザイン画を何度も描いては破り、丸めて、床に投げ捨てた。
「これもダメ。こんなんじゃ、ダメ」
何百と繰り返したかのように思える台詞を吐き、私は紙をぐしゃぐしゃにする。スケッチブックは、だいぶ薄くなってきていた。
「はぁ~」
溜め息とともに、煙を吐く。
気分転換に、どこかへ出かけようと思う。
「…………はぁ」
またしても、溜め息。
部屋着から、外出のための自作のモード系ファッションに着替え、姿見の前に立つ。
決まっている。だが、目新しさは、もう薄れてきてしまった。
私は、インスピレーションを求め、外へと繰り出す。
今日は爽やかな秋晴れで、風も心地好い。
何とはなしに公園を目指して歩いていると、街頭スクリーンに、私のブランドとは全く系統の違うポップで可愛らしいデザインの服を着た少女が映し出されていた。
「きらりだよ☆ 今日も、はぴはぴがんばるにぃ☆」
彼女は、売り出し中の17歳のアイドルで、諸星きらりと言うらしい。笑顔と、高身長が魅力的な少女だ。自身が身に付けている衣服が大好きだという感情が、全身から溢れている。
けれど、そんな彼女に、私は自身のデザインした服を着せたいと思ってしまった。
星屑を散りばめたような、彼女の長身を活かせる黒のロングドレスが脳裏に浮かぶ。
彼女に着せたい!
私は踵を返して自宅へと戻り、机に向かう。
デザイン画を、あっという間に完成させた私は、諸星きらりが所属する事務所へとコンタクトを取ることにした。
その後、彼女のプロデューサーと打ち合わせを繰り返し、諸星きらりに私のコレクションのモデルをしてもらうことになる。
夜空に星屑を散りばめたような、あのドレスを、絶対に彼女に着てもらう。
私の心は、すっかり彼女に魅了されていた。
そして、諸星きらりの新たな魅力を、私の服で引き出してみせるとデザイナー魂に誓う。
私の職業は、ファッションデザイナーである。一流ブランドの創始者として名を馳せ、それに恥じない仕事をしてきた自負もあった。
しかし現在、私は、俗に言うスランプに陥っている。今朝から、煙草をふかしながら、デザイン画を何度も描いては破り、丸めて、床に投げ捨てた。
「これもダメ。こんなんじゃ、ダメ」
何百と繰り返したかのように思える台詞を吐き、私は紙をぐしゃぐしゃにする。スケッチブックは、だいぶ薄くなってきていた。
「はぁ~」
溜め息とともに、煙を吐く。
気分転換に、どこかへ出かけようと思う。
「…………はぁ」
またしても、溜め息。
部屋着から、外出のための自作のモード系ファッションに着替え、姿見の前に立つ。
決まっている。だが、目新しさは、もう薄れてきてしまった。
私は、インスピレーションを求め、外へと繰り出す。
今日は爽やかな秋晴れで、風も心地好い。
何とはなしに公園を目指して歩いていると、街頭スクリーンに、私のブランドとは全く系統の違うポップで可愛らしいデザインの服を着た少女が映し出されていた。
「きらりだよ☆ 今日も、はぴはぴがんばるにぃ☆」
彼女は、売り出し中の17歳のアイドルで、諸星きらりと言うらしい。笑顔と、高身長が魅力的な少女だ。自身が身に付けている衣服が大好きだという感情が、全身から溢れている。
けれど、そんな彼女に、私は自身のデザインした服を着せたいと思ってしまった。
星屑を散りばめたような、彼女の長身を活かせる黒のロングドレスが脳裏に浮かぶ。
彼女に着せたい!
私は踵を返して自宅へと戻り、机に向かう。
デザイン画を、あっという間に完成させた私は、諸星きらりが所属する事務所へとコンタクトを取ることにした。
その後、彼女のプロデューサーと打ち合わせを繰り返し、諸星きらりに私のコレクションのモデルをしてもらうことになる。
夜空に星屑を散りばめたような、あのドレスを、絶対に彼女に着てもらう。
私の心は、すっかり彼女に魅了されていた。
そして、諸星きらりの新たな魅力を、私の服で引き出してみせるとデザイナー魂に誓う。