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海底には、何があるのか? と問われると、私はこう答えている。
「海底には、ロマンがある」
海洋研究所「マナ・ワン」に勤めている私は、本日やって来たジョナス・テイラーを、心の内では大歓迎した。
5年前に精神異常者だと決め付けられてしまったジョナス・テイラー。巨大生物に攻撃を受けたと主張していた彼。
テイラーは、私の思う「ロマン」を体験した者なのではないか? と、私は考えているのである。
それは、未知の巨大生物か。あるいは、既知の生物の変異種か。全く別のものか。
興味は尽きない。
例えば、カイジュウのようなものだったとしたら? 私の中にいる子供が、キラキラと瞳を輝かせている。仲間が危険に晒されているというのに。
邪悪だ。私の中にいる、邪悪な子供。そいつが、はしゃいでいる。
◆◆◆
なんてことだ! まさか、200万年前に絶滅したはずのメガロドンが、現代に生きていたとは!
あああ、私は私の中の子供を押さえ付けられない。気付けば、口角を引き上げている自分がいる。
しかし、メガロドンを、殺さなくてはならない。仕方のないことだ。犠牲者も出ているのだから。
だが、邪悪な子供は、生け捕りにして、それを飼い慣らしたいなどと夢想する。
それが、人間を蹂躙する様を見たいなどと妄想する。
私は、メガロドンに恋慕しているかのように、ある種の熱に浮かされた。
けれども、今、目の前に存在する危機であるメガロドンに対してそんなことを思うだなんて、私の方こそ精神異常者なのだろうか?
生存本能を上回るほどの好奇心。それが、私の本質なのだろうか?
あのメガロドンは、人食いの怪物なんだぞ、と、私は自身に言い聞かせた。
そして、怪物とは人に倒される運命にあるものだ。件のメガロドンは、テイラーの活躍により、滅ぼされた。
しかし、定説では海底だと思われていたものの更に底には、まだまだ見知らぬロマンが沈んでいるのかもしれない。
私は内心で、ほくそ笑み、次の怪物の出現を願った。
「海底には、ロマンがある」
海洋研究所「マナ・ワン」に勤めている私は、本日やって来たジョナス・テイラーを、心の内では大歓迎した。
5年前に精神異常者だと決め付けられてしまったジョナス・テイラー。巨大生物に攻撃を受けたと主張していた彼。
テイラーは、私の思う「ロマン」を体験した者なのではないか? と、私は考えているのである。
それは、未知の巨大生物か。あるいは、既知の生物の変異種か。全く別のものか。
興味は尽きない。
例えば、カイジュウのようなものだったとしたら? 私の中にいる子供が、キラキラと瞳を輝かせている。仲間が危険に晒されているというのに。
邪悪だ。私の中にいる、邪悪な子供。そいつが、はしゃいでいる。
◆◆◆
なんてことだ! まさか、200万年前に絶滅したはずのメガロドンが、現代に生きていたとは!
あああ、私は私の中の子供を押さえ付けられない。気付けば、口角を引き上げている自分がいる。
しかし、メガロドンを、殺さなくてはならない。仕方のないことだ。犠牲者も出ているのだから。
だが、邪悪な子供は、生け捕りにして、それを飼い慣らしたいなどと夢想する。
それが、人間を蹂躙する様を見たいなどと妄想する。
私は、メガロドンに恋慕しているかのように、ある種の熱に浮かされた。
けれども、今、目の前に存在する危機であるメガロドンに対してそんなことを思うだなんて、私の方こそ精神異常者なのだろうか?
生存本能を上回るほどの好奇心。それが、私の本質なのだろうか?
あのメガロドンは、人食いの怪物なんだぞ、と、私は自身に言い聞かせた。
そして、怪物とは人に倒される運命にあるものだ。件のメガロドンは、テイラーの活躍により、滅ぼされた。
しかし、定説では海底だと思われていたものの更に底には、まだまだ見知らぬロマンが沈んでいるのかもしれない。
私は内心で、ほくそ笑み、次の怪物の出現を願った。