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芋掘りをしている。
いつ以来だろうか?
確か、先輩と私が小学生だった頃に体験しているはずだけれど。当時の記憶は、おぼろ気だ。
芋掘りを始める前に、「大人の力を見せ付けてやろう!」と先輩は言っていたけれど。
誰に見せ付けるんですか? サツマイモ?
先輩は、珍しく無言でひたすらサツマイモを掘り出している。
「よい、しょ」
私は、蔓を切り、株の周りをスコップで土を掘りほぐす。次に、軍手を着けた手で周りの土を丁寧に取り除き、芋をゆっくりと引き抜いた。
私もそれなりに頑張っている。
「わぁっ!?」
「先輩?!」
突然の驚いた声に、私も驚いてしまった。
「見て! 妖精みたいのがいる!」
「はい?」
先輩が持っているサツマイモをよく見ると、まるで芋を取られないようにするみたいに小さな人型の何かがしがみついているのが分かる。
「コラ~! ぼくのお芋だぞ!」
「喋った!?」と、先輩と私は同時に声を上げた。
「これ、ぼくの!」
「いいや、違うね!」
先輩は、妖精(?)と張り合い出す。
適応力が高過ぎる。
「放せ! 人間!」
「嫌だ!」
「せ、先輩、大人げないですよ……」
「でもさぁ!」
先輩は、引き下がらない。
「人間の腕力、見せ付けろ!」
「わーっ!?」
先輩が、妖精(?)をつまみ上げた。
「先輩、ひとつくらいあげましょうよ」
「ぐっ……」
先輩は、苦々しい顔をしてから妖精(?)とサツマイモを地面に下ろす。
「ほら。後輩に感謝しなよ」
「べーっ!」
「コイツ…………」
妖精(?)は、サツマイモを抱えて、よたよたと歩いて行った。
「結局、なんだったんでしょうね?」
「絶対、邪悪な妖精だよ」
先輩は、そう言い切る。
「……それより、サツマイモパーティーするんでしたよね? スイートポテトとか作りましょうね」
「うん! 楽しみ!」
パッと表情が明るくなる先輩。
いつもの先輩だ。
「あと、サツマイモご飯に、大学芋に、甘辛炒めに。たくさん作れそうです」
「よし! もう充分収穫したし、帰ろう!」
「はい」
私たちは、サツマイモを布袋に入れ、帰路につく。
私も、先輩とのパーティーは本当に楽しみだ。
きっと、ハロウィンも先輩と過ごすだろう。
いつ以来だろうか?
確か、先輩と私が小学生だった頃に体験しているはずだけれど。当時の記憶は、おぼろ気だ。
芋掘りを始める前に、「大人の力を見せ付けてやろう!」と先輩は言っていたけれど。
誰に見せ付けるんですか? サツマイモ?
先輩は、珍しく無言でひたすらサツマイモを掘り出している。
「よい、しょ」
私は、蔓を切り、株の周りをスコップで土を掘りほぐす。次に、軍手を着けた手で周りの土を丁寧に取り除き、芋をゆっくりと引き抜いた。
私もそれなりに頑張っている。
「わぁっ!?」
「先輩?!」
突然の驚いた声に、私も驚いてしまった。
「見て! 妖精みたいのがいる!」
「はい?」
先輩が持っているサツマイモをよく見ると、まるで芋を取られないようにするみたいに小さな人型の何かがしがみついているのが分かる。
「コラ~! ぼくのお芋だぞ!」
「喋った!?」と、先輩と私は同時に声を上げた。
「これ、ぼくの!」
「いいや、違うね!」
先輩は、妖精(?)と張り合い出す。
適応力が高過ぎる。
「放せ! 人間!」
「嫌だ!」
「せ、先輩、大人げないですよ……」
「でもさぁ!」
先輩は、引き下がらない。
「人間の腕力、見せ付けろ!」
「わーっ!?」
先輩が、妖精(?)をつまみ上げた。
「先輩、ひとつくらいあげましょうよ」
「ぐっ……」
先輩は、苦々しい顔をしてから妖精(?)とサツマイモを地面に下ろす。
「ほら。後輩に感謝しなよ」
「べーっ!」
「コイツ…………」
妖精(?)は、サツマイモを抱えて、よたよたと歩いて行った。
「結局、なんだったんでしょうね?」
「絶対、邪悪な妖精だよ」
先輩は、そう言い切る。
「……それより、サツマイモパーティーするんでしたよね? スイートポテトとか作りましょうね」
「うん! 楽しみ!」
パッと表情が明るくなる先輩。
いつもの先輩だ。
「あと、サツマイモご飯に、大学芋に、甘辛炒めに。たくさん作れそうです」
「よし! もう充分収穫したし、帰ろう!」
「はい」
私たちは、サツマイモを布袋に入れ、帰路につく。
私も、先輩とのパーティーは本当に楽しみだ。
きっと、ハロウィンも先輩と過ごすだろう。
