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目覚めた時には、死体の山の中にいた。
私は何故こんな所に? ここはどこだ? 起き上がりながら考える。
ふと、気付く。自分が誰なのか分からないことに。
「私、私は…………」
思い出せない。四方を霧で覆われているような心地になった。
「なんだ、君は? 生きていたのか」
ふいに、男の声がする。
その男曰く、私はドイツの兵士であるらしい。言われてみれば、私は軍服を着ている。
「あなたは、ここで何を?」
私が尋ねると、彼は大仰に自身の研究や実験について語り出した。
なんと彼は、あのフランケンシュタイン博士の末裔なのだと言う。
博士がしていることは、正直気味が悪いが、私は助手を買って出ることにした。この狂人に実験体にされたくないからだ。
博士は意外にも、あっさり私を助手にしてくれた。きっと飽きたら、不気味な怪人に命じて、いつでも殺せるからだろう。せいぜい役に立つところを見せなくては。
それからの私は力仕事をしたり、掃除や家事などの雑用をこなしたりする。
それなりに平穏な日々だった。
モスキートと名付けられた彼に出会うまでは。
彼は、なんと言うか、私に懐いているのだ。初対面の頃から。
私の後を、カツカツと歩いて、ついて来る。
私が立ち止まったり座ったりすると、彼も近くで止まる。
博士は、大変興味深そうにしていた。
これで、お払い箱になる確率が下がったのならいいのだが。
私はモスキートの行動に対して、ある仮説を立てた。材料に使われた死体が、私と親しい間柄だったのではないか?
しかし、すぐに、そんなまさかと、冷静になる。だって、彼の脳ミソは腐っているはずだ。
でも、死体が動いているんだぞ? そういうこともあるかもしれない。
モスキートのマスクを外して、顔を見てみようか? 記憶が戻るかもしれない。
私は台の上に乗り、彼のマスクに手をかけた。
すると、モスキートが口の先を私の頬に押し当てる。
「わっ」
私は驚いてマスクから手を離した。
彼は私から少し距離をとると、今度は口先を唇に軽く当てる。
なんだかまるで、キスみたいだ。
私は何故こんな所に? ここはどこだ? 起き上がりながら考える。
ふと、気付く。自分が誰なのか分からないことに。
「私、私は…………」
思い出せない。四方を霧で覆われているような心地になった。
「なんだ、君は? 生きていたのか」
ふいに、男の声がする。
その男曰く、私はドイツの兵士であるらしい。言われてみれば、私は軍服を着ている。
「あなたは、ここで何を?」
私が尋ねると、彼は大仰に自身の研究や実験について語り出した。
なんと彼は、あのフランケンシュタイン博士の末裔なのだと言う。
博士がしていることは、正直気味が悪いが、私は助手を買って出ることにした。この狂人に実験体にされたくないからだ。
博士は意外にも、あっさり私を助手にしてくれた。きっと飽きたら、不気味な怪人に命じて、いつでも殺せるからだろう。せいぜい役に立つところを見せなくては。
それからの私は力仕事をしたり、掃除や家事などの雑用をこなしたりする。
それなりに平穏な日々だった。
モスキートと名付けられた彼に出会うまでは。
彼は、なんと言うか、私に懐いているのだ。初対面の頃から。
私の後を、カツカツと歩いて、ついて来る。
私が立ち止まったり座ったりすると、彼も近くで止まる。
博士は、大変興味深そうにしていた。
これで、お払い箱になる確率が下がったのならいいのだが。
私はモスキートの行動に対して、ある仮説を立てた。材料に使われた死体が、私と親しい間柄だったのではないか?
しかし、すぐに、そんなまさかと、冷静になる。だって、彼の脳ミソは腐っているはずだ。
でも、死体が動いているんだぞ? そういうこともあるかもしれない。
モスキートのマスクを外して、顔を見てみようか? 記憶が戻るかもしれない。
私は台の上に乗り、彼のマスクに手をかけた。
すると、モスキートが口の先を私の頬に押し当てる。
「わっ」
私は驚いてマスクから手を離した。
彼は私から少し距離をとると、今度は口先を唇に軽く当てる。
なんだかまるで、キスみたいだ。