うちよそ
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政府を通して救援要請が届き、審神者は結為の本丸へ向かった。
◆◆◆
『化野雨音』
外にいる敵を、大太刀が薙ぎ払う。
本丸内にいる敵を、脇差しと打刀が斬り捨てる。
そして、辿り着いたのは。
「結為!」
「雨音、さん……?」
「無事か?!」
「はい……」
「主……!」
結為の長谷部が来た。
「長谷部、結為を抱えて逃げろ。俺たちが敵を殲滅する。増援も来るはずだ」
「礼を言う。主、行きましょう」
「うん……」
「待て、山姥切をつける。山姥切、ふたりを守れ」
「分かった」
ふたりを送り出し、雨音は天切露時を抜刀する。
「行くぞ、にっかり」
「ああ。君となら、一心同体さ」
雨音とにっかり青江は、共に敵を倒し続けた。
そして、南天城の壊滅は避けられる。雨音は、結為と合流した。
「雨音さん、怪我してる……」
腕の刀傷を見て、結為は青ざめる。
「このくらい、どうってことない」
「……ありがとうございます」
「ったく、辛気くさい顔だな。命あっての物種だろう。これからも、なんとか生きていけ」
「……はい」
雨音は、ふう、と息を吐いた。
どうか、彼女が笑って生きられるように。雨音は、柄にもなく天に祈った。
『間に合わなかった雨音』
雨音が結為の元に辿り着くと、彼女のへし切長谷部が首を抱いていた。
「お前、首を刎ねたのか……?」
雨音は、目を見開いて尋ねる。
長谷部は、黙ってうなずいた。
「何故……どうして最後まで足掻かない……?! 主の命だからか! お前は、結為の父親代わりなんだろう?!」
長谷部は、泣いている。
「お前に泣く資格はない!」
雨音は激怒した。
「後を追う資格もないぞ! 生きて贖罪をしろ! いいな!」
「行くぞ、にっかり」と言い、雨音は敵を掃討しに出る。
刀を携え、怒りに任せて敵を斬った。
化野雨音にも、泣く資格はない。
『沙央』
「敵さんがいっぱいだぁ。野郎ども! 全員殺せぇ!」
刀剣たちに命じて、沙央は近侍と共に本丸内へ入る。
そして。
「結為ちゃん!」
「沙央さん……」
「よし! 逃げるよ! にっかり、退路を確保!」
「了解」
沙央は、結為を抱き上げて走り出す。
途中、結為の長谷部も加わり、安全な所まで退避した。
「礼を言う、金砂城の審神者」と、長谷部は頭を下げる。
「いいってことよ。俺たち、一緒に遊んだ仲じゃないか」
沙央は、ニっと笑った。
「結為ちゃん」
「……はい」
「落ち着いたら、遊びにおいで」
「ありがとうございます……」
「嫌な記憶は、楽しい思い出で塗り替えよう!」
沙央は、結為の手を握り、努めて明るく振る舞う。
『間に合わなかった沙央』
結為の首を抱いた長谷部を見て、沙央は何が起きたのか察した。
「ふざけてんのか?」と、声を震わせる。
「…………」
「おい、何とか言えよ」
「主」と、にっかりが沙央の肩に手を置いた。
「生きてなきゃ、遊べないだろ?! 笑えないだろ?!」
結為の長谷部は、嗚咽を漏らしている。
「クソっ! 泣くくらいなら、そんなことするべきじゃなかったな。胸糞悪い」
沙央は、それきり黙って部屋を出た。
敵を殲滅した後。
金砂城に帰り、にっかり青江に胸を借りて泣いた。
『八幡森詠子』
神楽鈴の音を響かせ、巫女が舞う。
近侍の加州清光を始め、刀剣男士たちは巫女の加護を得て奮戦した。
「清光、わたくしの供を」
「了解」
内部を進み、結為の元に辿り着く詠子たち。
「結為さん、ご無事ね?」
「詠子さん……」
「さあ、行きますわよ」と、結為の手を引いて安全地帯を目指す。
結為の長谷部とも合流し、詠子たちは外へ出た。
本丸から離れた場所に着いた折、詠子は、結為を抱き締める。
「怖かったでしょう。お辛いでしょう。もう泣いてもよろしくてよ」
まるで母親のように、そう囁いた。
詠子は、泣き出した結為の背を撫で続ける。
数分後。
「へし切長谷部」
「なんだ?」
「わたくしたちは、戦いに戻ります。後をよろしくお願い致しますわ」
「ああ」
長谷部は、結為を抱き締め、詠子と清光を見送った。
『間に合わなかった詠子』
斬首の後。流れる血と、涙。
「そのような選択をされたのですわね」
詠子の声が響いた。
「祈りましょう。安らかな眠りを」
巫女は、鎮魂の神楽舞をする。
戦いの最中、この部屋だけが静謐な空気を纏った。
神楽鈴の音だけが響いている。
舞を終えた後、詠子は一礼した。
「行きましょうか、清光」
「うん」
詠子たちは、振り返らず部屋を出て行く。
それから、敵を殲滅し、何も言わずに帰って行った。
◆◆◆
『化野雨音』
外にいる敵を、大太刀が薙ぎ払う。
本丸内にいる敵を、脇差しと打刀が斬り捨てる。
そして、辿り着いたのは。
「結為!」
「雨音、さん……?」
「無事か?!」
「はい……」
「主……!」
結為の長谷部が来た。
「長谷部、結為を抱えて逃げろ。俺たちが敵を殲滅する。増援も来るはずだ」
「礼を言う。主、行きましょう」
「うん……」
「待て、山姥切をつける。山姥切、ふたりを守れ」
「分かった」
ふたりを送り出し、雨音は天切露時を抜刀する。
「行くぞ、にっかり」
「ああ。君となら、一心同体さ」
雨音とにっかり青江は、共に敵を倒し続けた。
そして、南天城の壊滅は避けられる。雨音は、結為と合流した。
「雨音さん、怪我してる……」
腕の刀傷を見て、結為は青ざめる。
「このくらい、どうってことない」
「……ありがとうございます」
「ったく、辛気くさい顔だな。命あっての物種だろう。これからも、なんとか生きていけ」
「……はい」
雨音は、ふう、と息を吐いた。
どうか、彼女が笑って生きられるように。雨音は、柄にもなく天に祈った。
『間に合わなかった雨音』
雨音が結為の元に辿り着くと、彼女のへし切長谷部が首を抱いていた。
「お前、首を刎ねたのか……?」
雨音は、目を見開いて尋ねる。
長谷部は、黙ってうなずいた。
「何故……どうして最後まで足掻かない……?! 主の命だからか! お前は、結為の父親代わりなんだろう?!」
長谷部は、泣いている。
「お前に泣く資格はない!」
雨音は激怒した。
「後を追う資格もないぞ! 生きて贖罪をしろ! いいな!」
「行くぞ、にっかり」と言い、雨音は敵を掃討しに出る。
刀を携え、怒りに任せて敵を斬った。
化野雨音にも、泣く資格はない。
『沙央』
「敵さんがいっぱいだぁ。野郎ども! 全員殺せぇ!」
刀剣たちに命じて、沙央は近侍と共に本丸内へ入る。
そして。
「結為ちゃん!」
「沙央さん……」
「よし! 逃げるよ! にっかり、退路を確保!」
「了解」
沙央は、結為を抱き上げて走り出す。
途中、結為の長谷部も加わり、安全な所まで退避した。
「礼を言う、金砂城の審神者」と、長谷部は頭を下げる。
「いいってことよ。俺たち、一緒に遊んだ仲じゃないか」
沙央は、ニっと笑った。
「結為ちゃん」
「……はい」
「落ち着いたら、遊びにおいで」
「ありがとうございます……」
「嫌な記憶は、楽しい思い出で塗り替えよう!」
沙央は、結為の手を握り、努めて明るく振る舞う。
『間に合わなかった沙央』
結為の首を抱いた長谷部を見て、沙央は何が起きたのか察した。
「ふざけてんのか?」と、声を震わせる。
「…………」
「おい、何とか言えよ」
「主」と、にっかりが沙央の肩に手を置いた。
「生きてなきゃ、遊べないだろ?! 笑えないだろ?!」
結為の長谷部は、嗚咽を漏らしている。
「クソっ! 泣くくらいなら、そんなことするべきじゃなかったな。胸糞悪い」
沙央は、それきり黙って部屋を出た。
敵を殲滅した後。
金砂城に帰り、にっかり青江に胸を借りて泣いた。
『八幡森詠子』
神楽鈴の音を響かせ、巫女が舞う。
近侍の加州清光を始め、刀剣男士たちは巫女の加護を得て奮戦した。
「清光、わたくしの供を」
「了解」
内部を進み、結為の元に辿り着く詠子たち。
「結為さん、ご無事ね?」
「詠子さん……」
「さあ、行きますわよ」と、結為の手を引いて安全地帯を目指す。
結為の長谷部とも合流し、詠子たちは外へ出た。
本丸から離れた場所に着いた折、詠子は、結為を抱き締める。
「怖かったでしょう。お辛いでしょう。もう泣いてもよろしくてよ」
まるで母親のように、そう囁いた。
詠子は、泣き出した結為の背を撫で続ける。
数分後。
「へし切長谷部」
「なんだ?」
「わたくしたちは、戦いに戻ります。後をよろしくお願い致しますわ」
「ああ」
長谷部は、結為を抱き締め、詠子と清光を見送った。
『間に合わなかった詠子』
斬首の後。流れる血と、涙。
「そのような選択をされたのですわね」
詠子の声が響いた。
「祈りましょう。安らかな眠りを」
巫女は、鎮魂の神楽舞をする。
戦いの最中、この部屋だけが静謐な空気を纏った。
神楽鈴の音だけが響いている。
舞を終えた後、詠子は一礼した。
「行きましょうか、清光」
「うん」
詠子たちは、振り返らず部屋を出て行く。
それから、敵を殲滅し、何も言わずに帰って行った。
