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物心ついた時には、傍に一匹のゼニガメがいた。私の誕生日と同じ日に、我が家にやってきたのだと両親は言う。
幼い頃、私とゼニガメは一緒に水遊びをするのが大好きだった。
近くの川に遊びに行っては、夕暮れになるまで思う存分過ごす日々。
そんなある日、私は川の中で足を攣ってしまい、溺れた。
けれど、すぐさまゼニガメが甲羅に私を掴まらせてくれたので、今日でも私は元気にしているし、水に対する恐怖心もない。
ああ、両親はこういう時のために、ゼニガメに私の友達になってもらったんだなぁ、と子供心に思った。
あれから、20年近く経つ。
私とゼニガメは、共に育ち、成長してきた。私は大人になり、ゼニガメはカメールへと進化した。
今日、私と相棒ポケモンのカメールは表彰されることになっている。
私たちの水難救助活動が認められ、称えられるのが誇らしい。一人前のライフセーバーになれた気がした。
金色に輝くメダルと表彰状を受け取り、私たちは少し目を潤ませながら笑う。
故郷の両親にも、早く見せに行きたい。それに友人や、私の愛する人にも。
順風満帆な私たちであったが、実はひとつ、悩み事がある。
カメールを、カメックスに進化させるべきか否か。
カメックスは、カメールと比べて約6メートルほど大きくなる。
居住スペースの問題。餌の量の問題。色々と頭をよぎる。
また、ライフセービングにおいても、小回りが利いた方がいいのか? それとも大人数を一度に救助出来る方がいいのか?
人のため。ポケモンのため。
私はポケモントレーナーとして選択を迫られている。
「進化したい?」と私がカメールに尋ねると、どうも決めかねている感じがした。カメールも悩んでいるのだ。首を傾げている。
私たちは、共に悩んだ。悩みに悩んで、夜が明けたこともある。
悩んだ末に私たちが出した結論。きっと、私たちなら後悔することはないと信じている。
これからは海難救助を主にすることになるだろう。
カメックスと私なら、もっと人のため、ポケモンのためになることが出来る。私たちは、お互いを信頼して、これからも生きていくのだ。
幼い頃、私とゼニガメは一緒に水遊びをするのが大好きだった。
近くの川に遊びに行っては、夕暮れになるまで思う存分過ごす日々。
そんなある日、私は川の中で足を攣ってしまい、溺れた。
けれど、すぐさまゼニガメが甲羅に私を掴まらせてくれたので、今日でも私は元気にしているし、水に対する恐怖心もない。
ああ、両親はこういう時のために、ゼニガメに私の友達になってもらったんだなぁ、と子供心に思った。
あれから、20年近く経つ。
私とゼニガメは、共に育ち、成長してきた。私は大人になり、ゼニガメはカメールへと進化した。
今日、私と相棒ポケモンのカメールは表彰されることになっている。
私たちの水難救助活動が認められ、称えられるのが誇らしい。一人前のライフセーバーになれた気がした。
金色に輝くメダルと表彰状を受け取り、私たちは少し目を潤ませながら笑う。
故郷の両親にも、早く見せに行きたい。それに友人や、私の愛する人にも。
順風満帆な私たちであったが、実はひとつ、悩み事がある。
カメールを、カメックスに進化させるべきか否か。
カメックスは、カメールと比べて約6メートルほど大きくなる。
居住スペースの問題。餌の量の問題。色々と頭をよぎる。
また、ライフセービングにおいても、小回りが利いた方がいいのか? それとも大人数を一度に救助出来る方がいいのか?
人のため。ポケモンのため。
私はポケモントレーナーとして選択を迫られている。
「進化したい?」と私がカメールに尋ねると、どうも決めかねている感じがした。カメールも悩んでいるのだ。首を傾げている。
私たちは、共に悩んだ。悩みに悩んで、夜が明けたこともある。
悩んだ末に私たちが出した結論。きっと、私たちなら後悔することはないと信じている。
これからは海難救助を主にすることになるだろう。
カメックスと私なら、もっと人のため、ポケモンのためになることが出来る。私たちは、お互いを信頼して、これからも生きていくのだ。