うちよそ
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何度目かの演練場での邂逅。
審神者、化野雨音と舘上結為は、刀たちを戦わせた。
それを見ながら、ふたりは会話をしている。
「じゃあなんだ、お前には実質他の選択肢がなかったんじゃないか」
「まあ、そうですね」
「政府は横暴だな……」
やれやれ、と頭を掻く雨音。
だいぶ同情的になっている。
「その荷物は、重くはないか?」
「平気です。長谷部たちがいますから」
「……そうか」
雨音は腕を組み、息を吐いた。
「雨音さんは、どうして審神者に?」
「政府の命令で、仕方なく」
「なるほど」
「まったく、不本意だよ」
そんな話をしていたところで、刀剣男士たちの手合わせが終わる。
雨音は、「お疲れさん」と、部隊を率いていたにっかり青江に声をかけた。
結為は、へし切長谷部と話している。
「どうだ? 成果は」
「なかなか刺激的だったよ」
「あーそう」
雨音は、白布の下で呆れ顔をした。
「雨音さん」
「ん?」
少女に呼ばれ、振り返る雨音。
「今日は、ありがとうございました」
「ああ。お互い様だろう。ありがとう」
「ふふ」
結為は、くすくすと笑う。
「どうした?」
「雨音さんと話すの、楽しいです。親戚の叔父さんがいたら、こんな感じかなって」
「おい。俺は、そんな歳じゃないぞ」
雨音は、まだ二十代前半である。
まあ、彼女の年齢は不確定ではあるが。
「主、あんまり僕と離れないように」
「ああ」
にっかりが、柔らかな口調のまま警告した。
「離れると何かあるんですか?」
結為は首を傾げる。
「主は、夜毎に僕を好きに使わないと————」
「おい、コラ」
雨音が、近侍の台詞を遮った。
結為の長谷部は、「夜毎に」辺りで彼女の耳を手で塞ぎ、苦い顔をしている。
「ふふ。僕の口を無理矢理塞ごうっていうのかい? 大胆だね」
「お前、いい加減にしろよ」
「にっかり青江は、どこもこうなのか?」と、結為の長谷部は、主の耳を塞いだまま言った。
「にっかり、少し黙っていろ」
「はいはい」
素直に雨音のにっかりが黙ったので、長谷部は両手を離す。
「なんの話だったの?」
「主は知らなくていいことですよ」
長谷部は、笑みを浮かべながら優しく言った。
「ああ。結為は聞かなくていい」と、雨音。
「あとな、そっちの長谷部。俺とコイツは、そういう関係じゃないからな」
「へぇ。なるほど」
長谷部は、曖昧に笑った。目が笑っていない。
その後。ふたりの審神者は別れる。
「雨音さん、また話しましょうね」
「ああ、またな」
元気に手を振る結為に、雨音も軽く手を振った。
「そろそろ喋ってもいいかな?」
「駄目だね」
隣のにっかり青江を一睨みしてから、雨音も本丸へ戻ることにする。
審神者にならなければ出会うことのなかったふたり。しばし、運命の交差は続く。
審神者、化野雨音と舘上結為は、刀たちを戦わせた。
それを見ながら、ふたりは会話をしている。
「じゃあなんだ、お前には実質他の選択肢がなかったんじゃないか」
「まあ、そうですね」
「政府は横暴だな……」
やれやれ、と頭を掻く雨音。
だいぶ同情的になっている。
「その荷物は、重くはないか?」
「平気です。長谷部たちがいますから」
「……そうか」
雨音は腕を組み、息を吐いた。
「雨音さんは、どうして審神者に?」
「政府の命令で、仕方なく」
「なるほど」
「まったく、不本意だよ」
そんな話をしていたところで、刀剣男士たちの手合わせが終わる。
雨音は、「お疲れさん」と、部隊を率いていたにっかり青江に声をかけた。
結為は、へし切長谷部と話している。
「どうだ? 成果は」
「なかなか刺激的だったよ」
「あーそう」
雨音は、白布の下で呆れ顔をした。
「雨音さん」
「ん?」
少女に呼ばれ、振り返る雨音。
「今日は、ありがとうございました」
「ああ。お互い様だろう。ありがとう」
「ふふ」
結為は、くすくすと笑う。
「どうした?」
「雨音さんと話すの、楽しいです。親戚の叔父さんがいたら、こんな感じかなって」
「おい。俺は、そんな歳じゃないぞ」
雨音は、まだ二十代前半である。
まあ、彼女の年齢は不確定ではあるが。
「主、あんまり僕と離れないように」
「ああ」
にっかりが、柔らかな口調のまま警告した。
「離れると何かあるんですか?」
結為は首を傾げる。
「主は、夜毎に僕を好きに使わないと————」
「おい、コラ」
雨音が、近侍の台詞を遮った。
結為の長谷部は、「夜毎に」辺りで彼女の耳を手で塞ぎ、苦い顔をしている。
「ふふ。僕の口を無理矢理塞ごうっていうのかい? 大胆だね」
「お前、いい加減にしろよ」
「にっかり青江は、どこもこうなのか?」と、結為の長谷部は、主の耳を塞いだまま言った。
「にっかり、少し黙っていろ」
「はいはい」
素直に雨音のにっかりが黙ったので、長谷部は両手を離す。
「なんの話だったの?」
「主は知らなくていいことですよ」
長谷部は、笑みを浮かべながら優しく言った。
「ああ。結為は聞かなくていい」と、雨音。
「あとな、そっちの長谷部。俺とコイツは、そういう関係じゃないからな」
「へぇ。なるほど」
長谷部は、曖昧に笑った。目が笑っていない。
その後。ふたりの審神者は別れる。
「雨音さん、また話しましょうね」
「ああ、またな」
元気に手を振る結為に、雨音も軽く手を振った。
「そろそろ喋ってもいいかな?」
「駄目だね」
隣のにっかり青江を一睨みしてから、雨音も本丸へ戻ることにする。
審神者にならなければ出会うことのなかったふたり。しばし、運命の交差は続く。
