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Lの専属医が風邪を引いた。熱を出し、自室のベッドで寝ている。
その様子を、主人である男が見ていた。
いつも綺麗に結んである三つ編みは解かれていて、シーツの上に赤色が敷かれている。
その髪を一房、指先で摘まむように手に取った。それを絡めた指は、まるで運命の赤い糸で結ばれているかのよう。
「おとうさま……おかあさま……おねえさま…………」
Lに支える男が、うなされ出した。
殺された家族の夢を見ているのだろう。
「……あなたさえよければ、全部聞かせてください」と、Lは彼の手を取り、囁く。
「置いて行かないで…………」
赤色の隙間から、涙が流れている。
「ここにいますよ。あなたの隣に」
「…………」
男は、静かになった。かすかに寝息が聴こえる。
一時間後。男が目覚めると、側に主人がいることに気付いた。
彼の手を握り締めて、眠っている。
「ご主人サマ…………」
空いている方の手で、Lの頭を撫でた。
「医者の不養生は、よくありませんね……」と小さくこぼす。
アナタに心配させてしまっただろうか?
男は、「……ありがとうございます」と呟いた。
その後。彼の風邪は治った。
「ご主人サマ」
「はい」
「ワタシを見付けて、手を握っていただき、本当にありがとうございますね」
「偶然ですよ」
「そうですね」
男は、微笑む。
家族が事件に巻き込まれなければ、アナタと出会うことはなかったでしょう。その事件が退屈なものだったら、アナタは見向きもしなかったでしょう。
それでも、あの日、あの時のワタシを救ってくださったのは、他でもないアナタなのですよ。
それは、医師である男にとって、自分の一生を捧げるに足ることだった。
「さて、今日は、何を召し上がりますか?」
「ハニートーストがいいです」
「かしこまりました」
男は一礼し、キッチンへ向かう。
医師が材料にこだわり抜いて作る甘味は、Lの健康を考えてのものだ。
どうか、ワタシを置いて行かないでくださいね。
その様子を、主人である男が見ていた。
いつも綺麗に結んである三つ編みは解かれていて、シーツの上に赤色が敷かれている。
その髪を一房、指先で摘まむように手に取った。それを絡めた指は、まるで運命の赤い糸で結ばれているかのよう。
「おとうさま……おかあさま……おねえさま…………」
Lに支える男が、うなされ出した。
殺された家族の夢を見ているのだろう。
「……あなたさえよければ、全部聞かせてください」と、Lは彼の手を取り、囁く。
「置いて行かないで…………」
赤色の隙間から、涙が流れている。
「ここにいますよ。あなたの隣に」
「…………」
男は、静かになった。かすかに寝息が聴こえる。
一時間後。男が目覚めると、側に主人がいることに気付いた。
彼の手を握り締めて、眠っている。
「ご主人サマ…………」
空いている方の手で、Lの頭を撫でた。
「医者の不養生は、よくありませんね……」と小さくこぼす。
アナタに心配させてしまっただろうか?
男は、「……ありがとうございます」と呟いた。
その後。彼の風邪は治った。
「ご主人サマ」
「はい」
「ワタシを見付けて、手を握っていただき、本当にありがとうございますね」
「偶然ですよ」
「そうですね」
男は、微笑む。
家族が事件に巻き込まれなければ、アナタと出会うことはなかったでしょう。その事件が退屈なものだったら、アナタは見向きもしなかったでしょう。
それでも、あの日、あの時のワタシを救ってくださったのは、他でもないアナタなのですよ。
それは、医師である男にとって、自分の一生を捧げるに足ることだった。
「さて、今日は、何を召し上がりますか?」
「ハニートーストがいいです」
「かしこまりました」
男は一礼し、キッチンへ向かう。
医師が材料にこだわり抜いて作る甘味は、Lの健康を考えてのものだ。
どうか、ワタシを置いて行かないでくださいね。
