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近所の公園へ行くと、舞い散る桜の花びらを空中でキャッチするのを繰り返している女の子がいた。
「あの、何してるんですか?」
「桜の花びらを空中でキャッチしてるの」
見たまんまだったらしい。
「楽しいですか?」
「退屈過ぎて死にそう!」
「じゃあ、一緒に遊びませんか?」
「君と?」
「はい。よければ」
彼女は、笑顔でうなずいた。
お互いに、簡単に自己紹介をする。
彼女、紡音ヤトさんは、素直に私について来た。声をかけた手前、言わないでおくが、防犯意識は大丈夫なんだろうか?
「到着です」
「わぁっ」
そこは、地域猫たちの集会場になっている空き地で。私は、たまに猫を撫でに来ている。
この空き地は、日当たりもよく、猫の楽園だ。
「猫いっぱい」
「いっぱいですね」
さっそく、ハチワレ猫を撫でながら、私は答える。
ヤトさんは、猫たちを見回した後、サビトラ猫の顎をそっと撫でた。
しばらく、そうして穏やかな時間が流れる。
「そろそろ移動しましょう」
「うん」
少し名残惜しそうにしているヤトさん。
私は、先導するように歩き出した。
向かった先は、橋の下である。
静かに流れる川を見て、ヤトさんが“春の小川”を歌い始めた。
綺麗な歌声。私は、目を閉じて聴き入ってしまった。
歌が終わり、私は拍手をする。
「どう? 僕の歌」
「凄くよかったです」
「ありがと」
その後。ふたりで、川を泳ぐ魚や川辺に咲いた菜の花や紋白蝶を眺めた。
「春が過ぎたら、何になると思う?」
「うーん……?」
ヤトさんが出した問題に、少し考える。
夏? いや、梅雨?
「残念、時間切れだよ」
「答えはなんですか?」
「僕の誕生日」
「いや、分かりませんよ」
「5月30日だから、お祝いしてね」
私は、彼女が差し出した小指に、自分の小指を絡めて指切りをした。
5月になったら、新緑が瑞々しくなり、また色々な景色が見られるだろう。
その時は、もう一度、あなたとふたりで。
「あの、何してるんですか?」
「桜の花びらを空中でキャッチしてるの」
見たまんまだったらしい。
「楽しいですか?」
「退屈過ぎて死にそう!」
「じゃあ、一緒に遊びませんか?」
「君と?」
「はい。よければ」
彼女は、笑顔でうなずいた。
お互いに、簡単に自己紹介をする。
彼女、紡音ヤトさんは、素直に私について来た。声をかけた手前、言わないでおくが、防犯意識は大丈夫なんだろうか?
「到着です」
「わぁっ」
そこは、地域猫たちの集会場になっている空き地で。私は、たまに猫を撫でに来ている。
この空き地は、日当たりもよく、猫の楽園だ。
「猫いっぱい」
「いっぱいですね」
さっそく、ハチワレ猫を撫でながら、私は答える。
ヤトさんは、猫たちを見回した後、サビトラ猫の顎をそっと撫でた。
しばらく、そうして穏やかな時間が流れる。
「そろそろ移動しましょう」
「うん」
少し名残惜しそうにしているヤトさん。
私は、先導するように歩き出した。
向かった先は、橋の下である。
静かに流れる川を見て、ヤトさんが“春の小川”を歌い始めた。
綺麗な歌声。私は、目を閉じて聴き入ってしまった。
歌が終わり、私は拍手をする。
「どう? 僕の歌」
「凄くよかったです」
「ありがと」
その後。ふたりで、川を泳ぐ魚や川辺に咲いた菜の花や紋白蝶を眺めた。
「春が過ぎたら、何になると思う?」
「うーん……?」
ヤトさんが出した問題に、少し考える。
夏? いや、梅雨?
「残念、時間切れだよ」
「答えはなんですか?」
「僕の誕生日」
「いや、分かりませんよ」
「5月30日だから、お祝いしてね」
私は、彼女が差し出した小指に、自分の小指を絡めて指切りをした。
5月になったら、新緑が瑞々しくなり、また色々な景色が見られるだろう。
その時は、もう一度、あなたとふたりで。
