ネームレス
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
些細なことで、マネージャーをクビにした。
「私、悪くないし!」
だってアイツ、水は常温にしろって言ったのに、全然覚えてくれやしないんだから。
そして。新しくついたマネージャーは。
「はじめまして! 私は、騒呂助と申します! よろしくお願いします!」
「よろしく…………」
「おや、元気がないですね!」
「いや、大丈夫」
うるせー。なんだコイツ。
「疲れたわ、今」
「それはいけません! お水をどうぞ!」
「……どうも」
ペットボトルを受け取り、一口飲む。常温だ。
ふうん。しばらくは様子見してやるか。
それから、私と騒の二人三脚が始まった。
めちゃくちゃうるさいけど、彼はとても優秀で、なんでもこなせて、仕事が出来る。
本当にうるさいことしか文句のつけようがなかった。
一方、私は、最近は不調続きで。役者生命を危ぶまれてすらいた。
「騒」
「はい!」
「私の何がいけないと思う?」
つい、休憩時間にそんなことを訊いてしまう。
「いえ何も! そのようなことはありません!」
「……声がデカいから、本当のことみたいに思えてくるわ」
「本当のことですから!」
「そう。ありがとう……」
窓の外に目をやると、虹が見えた。
もう一度、信じてみよう。自分のことを。
その後。私は、全身全霊で悪役を演じた。
見なさい。見ろ! これが、正真正銘の“私”だ!
クランクアップ。花束を渡され、騒の元へ戻る。
「素晴らしいお仕事でしたね!」
「そうだね。ま、私が本気出せばこんなもんよ」
「その通り!」
「……あんたには感謝してる」
「はい?!」
「あー! だから、騒のおかげだって言ってんの!」
ヤケになって大声を出した。騒は、いつもの笑顔で私を見ている。
「どういたしまして! 元気でよろしいですね!」
「はぁ。そうね」
今ので疲れたけど、まあ、悪くはないかな。
「これからも、よろしくね」
「はい!」
私たちは、駆け抜けるように生きていくんだ。流れ星みたいに。
「私、悪くないし!」
だってアイツ、水は常温にしろって言ったのに、全然覚えてくれやしないんだから。
そして。新しくついたマネージャーは。
「はじめまして! 私は、騒呂助と申します! よろしくお願いします!」
「よろしく…………」
「おや、元気がないですね!」
「いや、大丈夫」
うるせー。なんだコイツ。
「疲れたわ、今」
「それはいけません! お水をどうぞ!」
「……どうも」
ペットボトルを受け取り、一口飲む。常温だ。
ふうん。しばらくは様子見してやるか。
それから、私と騒の二人三脚が始まった。
めちゃくちゃうるさいけど、彼はとても優秀で、なんでもこなせて、仕事が出来る。
本当にうるさいことしか文句のつけようがなかった。
一方、私は、最近は不調続きで。役者生命を危ぶまれてすらいた。
「騒」
「はい!」
「私の何がいけないと思う?」
つい、休憩時間にそんなことを訊いてしまう。
「いえ何も! そのようなことはありません!」
「……声がデカいから、本当のことみたいに思えてくるわ」
「本当のことですから!」
「そう。ありがとう……」
窓の外に目をやると、虹が見えた。
もう一度、信じてみよう。自分のことを。
その後。私は、全身全霊で悪役を演じた。
見なさい。見ろ! これが、正真正銘の“私”だ!
クランクアップ。花束を渡され、騒の元へ戻る。
「素晴らしいお仕事でしたね!」
「そうだね。ま、私が本気出せばこんなもんよ」
「その通り!」
「……あんたには感謝してる」
「はい?!」
「あー! だから、騒のおかげだって言ってんの!」
ヤケになって大声を出した。騒は、いつもの笑顔で私を見ている。
「どういたしまして! 元気でよろしいですね!」
「はぁ。そうね」
今ので疲れたけど、まあ、悪くはないかな。
「これからも、よろしくね」
「はい!」
私たちは、駆け抜けるように生きていくんだ。流れ星みたいに。
