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トリガーを起動したまま、何日も徹夜している。
私は、眠るのが恐ろしい。あの日を夢に見るから。
第一次近界民侵攻と呼ばれる日。私は、家族を喪った。
「父さん……母さん……兄貴…………」
トリオン器官を抜かれた三人の遺体を、私は、ひとりで見ることになる。
霊安室で、私は崩折れた。たった独りになった実感が湧かず、涙も出ない。
葬式では、優しい人たちが慰めの言葉をくれたけれど、私は閉じていた。
生きる目的が欲しかった私は、ボーダーが隊員の募集を始めた時、すぐに応募する。トリオンが少なかったから、戦闘員にはならず、技術者になった。
「オーバーワーク」
「チーフ…………」
ボーダー本部開発室のチーフエンジニア、寺島雷蔵さんに指摘される。
「ずっとトリオン体でしょ」
「……はい」
「ちゃんと食って寝ないと」
「そうですね。そうします」
もっともだ。仕方なく、トリガーをオフにし、仮眠室へ向かう。
ベッドに横になるも、なかなか眠れずにいた。
父母と兄の死に顔を思い出す。
それでも、どこか遠くで三人が生きているような気がした。
あの日から、もう四年になる。私は、今でもまだ独りきりだ。
私は、どうして生きている? 何故、私だけが助かった?
答えの出ない疑問。
そうしているうちに、私は、眠りに落ちた。
「父さん!」
「どうした?」
「怖い夢を見ていた気がする」
「あらあら。あなたに怖いものなんてあったのね」
「からかわないでよ、母さん」
「お前、昔からホラーとか平気じゃん」
「それはそれだろ、兄貴」
ああ。音が聴こえる。
スマホのアラームに起こされ、私は食堂へ行くことにした。
「あ、チーフ。お疲れ様です」
「お疲れ。眠れた?」
「はい」
「豚カツ、オススメ」
「はは。それは遠慮します」
私は、サラダパスタを注文して、席につく。
隣にいる寺島さんを横目に見た。
彼も大概オーバーワークなのだが、私のように命を削りたいワケではないだろう。
あなたは、なんのためにここにいるのでしょうか?
私には、分からないのです。
私は、眠るのが恐ろしい。あの日を夢に見るから。
第一次近界民侵攻と呼ばれる日。私は、家族を喪った。
「父さん……母さん……兄貴…………」
トリオン器官を抜かれた三人の遺体を、私は、ひとりで見ることになる。
霊安室で、私は崩折れた。たった独りになった実感が湧かず、涙も出ない。
葬式では、優しい人たちが慰めの言葉をくれたけれど、私は閉じていた。
生きる目的が欲しかった私は、ボーダーが隊員の募集を始めた時、すぐに応募する。トリオンが少なかったから、戦闘員にはならず、技術者になった。
「オーバーワーク」
「チーフ…………」
ボーダー本部開発室のチーフエンジニア、寺島雷蔵さんに指摘される。
「ずっとトリオン体でしょ」
「……はい」
「ちゃんと食って寝ないと」
「そうですね。そうします」
もっともだ。仕方なく、トリガーをオフにし、仮眠室へ向かう。
ベッドに横になるも、なかなか眠れずにいた。
父母と兄の死に顔を思い出す。
それでも、どこか遠くで三人が生きているような気がした。
あの日から、もう四年になる。私は、今でもまだ独りきりだ。
私は、どうして生きている? 何故、私だけが助かった?
答えの出ない疑問。
そうしているうちに、私は、眠りに落ちた。
「父さん!」
「どうした?」
「怖い夢を見ていた気がする」
「あらあら。あなたに怖いものなんてあったのね」
「からかわないでよ、母さん」
「お前、昔からホラーとか平気じゃん」
「それはそれだろ、兄貴」
ああ。音が聴こえる。
スマホのアラームに起こされ、私は食堂へ行くことにした。
「あ、チーフ。お疲れ様です」
「お疲れ。眠れた?」
「はい」
「豚カツ、オススメ」
「はは。それは遠慮します」
私は、サラダパスタを注文して、席につく。
隣にいる寺島さんを横目に見た。
彼も大概オーバーワークなのだが、私のように命を削りたいワケではないだろう。
あなたは、なんのためにここにいるのでしょうか?
私には、分からないのです。
