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お気に入りの器は、すぐに空になってしまう。
器に盛った料理は、食べるためのものだから当たり前なんだけれど。
「お腹空いたなぁ……」
食べ終わってすぐ、そんなことを呟く。
「凄い食い意地。大食い選手?」
「うるせー」
一緒に昼食を摂っていた蓮くんは、私のことをからかった。
箕作蓮は、私の友人である。
私も彼も親と軋轢があって、なんとなく気が合う。
「そういえば、どうだった? テスト」
「ん。A判定だったよ。ま、私大だし楽勝じゃない?」
「でも、親に文句言われるんだろ?」
「私大ってだけで、もう嫌なんでしょ。分かり合えないって」
私は、溜め息をついた。
「蓮くんもさ、お母様につつかれてんでしょ?」
「まあね。最近は、いい息抜き見付けたから平気」
「そうなんだ? なあに?」
蓮くんは、ニヤリと笑う。
「個人のユースト」
「へぇ。誰よ?」
「この人」
「ギンガ……?」
ガラの悪そうな人。それが、私の友人の愛する男だった。
その時は、それが恋だとは思ってなかったけど。
月日が流れて、私たちは大人になった。
「……フラれた」
「えっ!?」
久し振りに会った蓮くんは、少し体調が悪そうで。それが、失恋したからだということに驚いた。
「もう、スーパースターになってから迎えに行くしかないよね」
「諦め悪いねぇ」
大手の配信者になった友人をからかう。
「ずっと好きだったんだし、フラれたからって気持ちが消えるワケじゃない」
「そうだね。ギンガさんが、あの頃の蓮くんを満たしていたのは真実だし」
「そうだ。お前より大食いの人と会ったぞ」
「嘘!?」
「本当。コズミックのスバルって人」
「へぇ~」
蓮くんのスマホ画面を覗いたら、物凄く美しい顔面の男がいた。
私も蓮くんも、あなたも、誰かに器を満たしてもらいたいよね。
空っぽの器を両手で抱えて、一瞬一瞬料理を盛り付けては、口に運ぶ。
人生は、そんな繰り返しだ。
「お腹空いたなぁ……」と、私は呟いた。
器に盛った料理は、食べるためのものだから当たり前なんだけれど。
「お腹空いたなぁ……」
食べ終わってすぐ、そんなことを呟く。
「凄い食い意地。大食い選手?」
「うるせー」
一緒に昼食を摂っていた蓮くんは、私のことをからかった。
箕作蓮は、私の友人である。
私も彼も親と軋轢があって、なんとなく気が合う。
「そういえば、どうだった? テスト」
「ん。A判定だったよ。ま、私大だし楽勝じゃない?」
「でも、親に文句言われるんだろ?」
「私大ってだけで、もう嫌なんでしょ。分かり合えないって」
私は、溜め息をついた。
「蓮くんもさ、お母様につつかれてんでしょ?」
「まあね。最近は、いい息抜き見付けたから平気」
「そうなんだ? なあに?」
蓮くんは、ニヤリと笑う。
「個人のユースト」
「へぇ。誰よ?」
「この人」
「ギンガ……?」
ガラの悪そうな人。それが、私の友人の愛する男だった。
その時は、それが恋だとは思ってなかったけど。
月日が流れて、私たちは大人になった。
「……フラれた」
「えっ!?」
久し振りに会った蓮くんは、少し体調が悪そうで。それが、失恋したからだということに驚いた。
「もう、スーパースターになってから迎えに行くしかないよね」
「諦め悪いねぇ」
大手の配信者になった友人をからかう。
「ずっと好きだったんだし、フラれたからって気持ちが消えるワケじゃない」
「そうだね。ギンガさんが、あの頃の蓮くんを満たしていたのは真実だし」
「そうだ。お前より大食いの人と会ったぞ」
「嘘!?」
「本当。コズミックのスバルって人」
「へぇ~」
蓮くんのスマホ画面を覗いたら、物凄く美しい顔面の男がいた。
私も蓮くんも、あなたも、誰かに器を満たしてもらいたいよね。
空っぽの器を両手で抱えて、一瞬一瞬料理を盛り付けては、口に運ぶ。
人生は、そんな繰り返しだ。
「お腹空いたなぁ……」と、私は呟いた。
