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時の砂は落ちていく。決して、戻ることはない。
咲いた花は枯れる。境界に流れる川。帰れない楽園。
「努さん」
沈んでいた意識が、声に引き戻される。
「どうした?」
「俺、あなたの役に立ててますか?」
天井努の歳下の恋人は、そんなことを訊いてきた。
彼は、役に立っているどころではない。
「充分過ぎる。怖いくらいだ」
「そうですか。よかった……」
見慣れた屈託なく笑う顔。何度見ても愛しいと感じる表情。
「そんなことを考えていたのか」
「すいません。ずっと心配で」
「あまり気にするな」
「はい…………」
役に立つから、側に置いている訳ではない。結果的に、彼は有能なプロデューサーであったが、それだけが隣にいる理由ではない。
時の砂が落ちきったと思った日があった。時計を反転させ、再び動かしたのは、他でもない彼。
「お前は、いつも眩しいな」
「眩しい?」
きょとんとする恋人。
「スポットライトみたいな男だ」
自身を照らすのではなく、他者を照らし出す光。それが、アイドルのプロデューサーである彼の役割。
職務を全うし、アイドルではない天井すらも照らす灯り。
「はは。そうですね。アイドルを輝かせるのが、俺の仕事ですから」
プロデューサーは、照れたように笑った。
「…………」
そっと、彼の頭に手をやり、撫でる天井。
「努さん?」
「愛してる」
「……俺も、愛してますよ」
天井の手を取り、指を絡めた。そして、キスをする。
彼は、いつまでも初めてのキスみたいに嬉しそうに笑うから、天井はその若さに焼かれてしまう。
どうか、この愛しい男が幸せであってほしい。
天井は、そんなことを願った。何に願ったのかは分からない。
神に祈る資格はないし、星に願える無垢さもなかった。
それでも、恋人には幸福でいてもらいたくて。その幸せに、自分が一欠片でも関われていたのなら嬉しい。
「努さんがいると、俺は幸せなんです」
このタイミングで、そんなことを言われて、天井努は顔を赤くした。
咲いた花は枯れる。境界に流れる川。帰れない楽園。
「努さん」
沈んでいた意識が、声に引き戻される。
「どうした?」
「俺、あなたの役に立ててますか?」
天井努の歳下の恋人は、そんなことを訊いてきた。
彼は、役に立っているどころではない。
「充分過ぎる。怖いくらいだ」
「そうですか。よかった……」
見慣れた屈託なく笑う顔。何度見ても愛しいと感じる表情。
「そんなことを考えていたのか」
「すいません。ずっと心配で」
「あまり気にするな」
「はい…………」
役に立つから、側に置いている訳ではない。結果的に、彼は有能なプロデューサーであったが、それだけが隣にいる理由ではない。
時の砂が落ちきったと思った日があった。時計を反転させ、再び動かしたのは、他でもない彼。
「お前は、いつも眩しいな」
「眩しい?」
きょとんとする恋人。
「スポットライトみたいな男だ」
自身を照らすのではなく、他者を照らし出す光。それが、アイドルのプロデューサーである彼の役割。
職務を全うし、アイドルではない天井すらも照らす灯り。
「はは。そうですね。アイドルを輝かせるのが、俺の仕事ですから」
プロデューサーは、照れたように笑った。
「…………」
そっと、彼の頭に手をやり、撫でる天井。
「努さん?」
「愛してる」
「……俺も、愛してますよ」
天井の手を取り、指を絡めた。そして、キスをする。
彼は、いつまでも初めてのキスみたいに嬉しそうに笑うから、天井はその若さに焼かれてしまう。
どうか、この愛しい男が幸せであってほしい。
天井は、そんなことを願った。何に願ったのかは分からない。
神に祈る資格はないし、星に願える無垢さもなかった。
それでも、恋人には幸福でいてもらいたくて。その幸せに、自分が一欠片でも関われていたのなら嬉しい。
「努さんがいると、俺は幸せなんです」
このタイミングで、そんなことを言われて、天井努は顔を赤くした。
