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可愛いものが嫌いだった。
母親は、私にフリフリのスカートやハート型のおもちゃのアクセサリーを与えたけれど、私は、それらが嫌いで。
小学三年生になった頃には、母に、そんな服着るなと言われるような服装をしていた。
黒地にドクロマークがデカデカと描かれたTシャツは、私のお気に入り。
それから、ミリタリー系の服も好き。
だったけれど、成人してから、何故か私は、可愛いものが好きになった。
大嫌いだったハートモチーフのものも買うようになり、女児が大はしゃぎしそうなシールも集める私。
そして、先日。とうとう、ドールに手を出してしまったのである。
楽しい。楽し過ぎる。
私は、ウィッグや服や小物を揃えて、娘のように思っているドールに与えた。背景ボードも購入し、何枚も写真を撮り、SNSに上げる。
ドールアカウントで、ドールオーナーさんと繋がりたいタグをつけて投稿をし続けていると、ある人が私に話しかけてくれた。
『はじめまして。三白眼子と申します。ドールのお写真拝見しました。お名前は何と言うんですか?』
三白眼子さんは、私をフォローしてくれたので、フォローバックしてから、返信をする。私の最愛のドールの名前を。
『可愛いお名前ですね!』
『ありがとうございます!』
それから、彼女、がんちゃんとは、仲良くしてもらっている。
楽しく過ごしていた。母から、小言を言われるまでは。
「大人の癖に、そんなものにお金使うのやめなさい。人形なんて。急にどうしたの?」
「はぁ?! いつ誰がどんな趣味を持とうが別にいいでしょうが!」
そう言い返した。
あなたは、私を人形みたいにして。いつだって自分のやりたかったことをやらせて。
私は、本当に嫌だったのに。
『がんちゃん、母親にドール好きを否定されちゃった』
『えっ!? 大丈夫?!』
『その場で言い返せたのはよかったんだけど、なんか気分が沈んじゃって』
がんちゃんは、私の話を聞いてくれた。
『ありがとう。元気出てきたよ』
『いつでも話聞くから!』
後で気付いたんだけれど。彼女から、コーヒーのギフト券を贈られていた。
ありがとう。私の味方になってくれて。
母親は、私にフリフリのスカートやハート型のおもちゃのアクセサリーを与えたけれど、私は、それらが嫌いで。
小学三年生になった頃には、母に、そんな服着るなと言われるような服装をしていた。
黒地にドクロマークがデカデカと描かれたTシャツは、私のお気に入り。
それから、ミリタリー系の服も好き。
だったけれど、成人してから、何故か私は、可愛いものが好きになった。
大嫌いだったハートモチーフのものも買うようになり、女児が大はしゃぎしそうなシールも集める私。
そして、先日。とうとう、ドールに手を出してしまったのである。
楽しい。楽し過ぎる。
私は、ウィッグや服や小物を揃えて、娘のように思っているドールに与えた。背景ボードも購入し、何枚も写真を撮り、SNSに上げる。
ドールアカウントで、ドールオーナーさんと繋がりたいタグをつけて投稿をし続けていると、ある人が私に話しかけてくれた。
『はじめまして。三白眼子と申します。ドールのお写真拝見しました。お名前は何と言うんですか?』
三白眼子さんは、私をフォローしてくれたので、フォローバックしてから、返信をする。私の最愛のドールの名前を。
『可愛いお名前ですね!』
『ありがとうございます!』
それから、彼女、がんちゃんとは、仲良くしてもらっている。
楽しく過ごしていた。母から、小言を言われるまでは。
「大人の癖に、そんなものにお金使うのやめなさい。人形なんて。急にどうしたの?」
「はぁ?! いつ誰がどんな趣味を持とうが別にいいでしょうが!」
そう言い返した。
あなたは、私を人形みたいにして。いつだって自分のやりたかったことをやらせて。
私は、本当に嫌だったのに。
『がんちゃん、母親にドール好きを否定されちゃった』
『えっ!? 大丈夫?!』
『その場で言い返せたのはよかったんだけど、なんか気分が沈んじゃって』
がんちゃんは、私の話を聞いてくれた。
『ありがとう。元気出てきたよ』
『いつでも話聞くから!』
後で気付いたんだけれど。彼女から、コーヒーのギフト券を贈られていた。
ありがとう。私の味方になってくれて。