7周年記念SS
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本日は晴天。日差しが心地好く、風は爽やか。
学友たちは笑い合い、昼食をとっている。
そんな中を、脇目も振らずに駈けていく、ひとりの男子。最短距離で目的地を目指して、走る。
「どいてどいて!」
途中、荷物を抱えた生徒に、ぶつかりそうになりながらも、走る。教師に見付かれば、怒られそうだが、ひたすら走る。
やがて、ゴールに辿り着き、勢いよく扉を開けた。
「Hey! 小鬼ちゃん、いらっしゃい」
「サムさん、憎い奴を呪える道具を売ってください!」
購買部こと、Mr.Sのミステリーショップに、飛び込んで来たのは、ひとりの学生である。
「IN STOCK NOW!」
「よっしゃァ!」
商売人が、当然のように呪具を取り出すのを見たレイズは、大層喜んだ。
それは、片手で覆い隠せる大きさの、古ぼけた一枚のメダルだった。
「枕元に仕込めば、憎いアイツを風邪にしたり、靴に仕込めば、恨めしいアイツを転ばせたり、自由自在さ」
「やったー!」
サムの言に、ナマエは更に両手を上げて喜ぶ。
そして、意気揚々と安くないマドルを支払った。
「お買い上げ、センキュー! 小鬼ちゃん」
そして、買い物を済ませたナマエは、早速、嫌いなアイツを呪うことにする。
寮のアイツの部屋に忍び込み、枕の下に呪いのメダルを置いた。
しかし、翌日になっても、翌々日になっても、アイツはピンピンしている。
偽物を掴まされた! ナマエは怒った。
メダルを回収してから、早足でミステリーショップへ向かい、入店する。
「Hey! 小鬼ちゃん、いらっ————」
「コレ、返すので、返金してください!」
サムの言葉を遮り、ナマエは大きな声を出す。
「小鬼ちゃん、一度使った道具は受け取れないよ」
「使えてないのに?!」
「それは、小鬼ちゃんの腕の問題だからね!」
いけしゃあしゃあと店主は言う。
人を呪うには、技術が要る。「枕元に仕込めば、憎いアイツを風邪にしたり、靴に仕込めば、恨めしいアイツを転ばせたり、自由自在さ」とは、術者の腕が良ければ自由自在という意味だったのだ。
「サムさんの詐欺師!」
「小鬼ちゃん、呪術は技術だよ。授業はしっかり受けないとね!」
サムは、からからと笑う。ナマエの「いつか呪うリスト」に、サムの名前が刻まれた瞬間である。
まあ、呪いのメダルを使うには、高等な呪術を習う必要があるため、その怒りを何年も維持出来るかは疑問だが。
このふたりは、ナマエの在学中にも、卒業後にナマエがナイトレイブンカレッジに勤めることになった際にも、しょっちゅう揉めたり、ごたついたりする仲になるのだが、それはまた別のお話。
男主とサム(ツイステ)/匿名様
リクエストありがとうございました!
2020/08/01
学友たちは笑い合い、昼食をとっている。
そんな中を、脇目も振らずに駈けていく、ひとりの男子。最短距離で目的地を目指して、走る。
「どいてどいて!」
途中、荷物を抱えた生徒に、ぶつかりそうになりながらも、走る。教師に見付かれば、怒られそうだが、ひたすら走る。
やがて、ゴールに辿り着き、勢いよく扉を開けた。
「Hey! 小鬼ちゃん、いらっしゃい」
「サムさん、憎い奴を呪える道具を売ってください!」
購買部こと、Mr.Sのミステリーショップに、飛び込んで来たのは、ひとりの学生である。
「IN STOCK NOW!」
「よっしゃァ!」
商売人が、当然のように呪具を取り出すのを見たレイズは、大層喜んだ。
それは、片手で覆い隠せる大きさの、古ぼけた一枚のメダルだった。
「枕元に仕込めば、憎いアイツを風邪にしたり、靴に仕込めば、恨めしいアイツを転ばせたり、自由自在さ」
「やったー!」
サムの言に、ナマエは更に両手を上げて喜ぶ。
そして、意気揚々と安くないマドルを支払った。
「お買い上げ、センキュー! 小鬼ちゃん」
そして、買い物を済ませたナマエは、早速、嫌いなアイツを呪うことにする。
寮のアイツの部屋に忍び込み、枕の下に呪いのメダルを置いた。
しかし、翌日になっても、翌々日になっても、アイツはピンピンしている。
偽物を掴まされた! ナマエは怒った。
メダルを回収してから、早足でミステリーショップへ向かい、入店する。
「Hey! 小鬼ちゃん、いらっ————」
「コレ、返すので、返金してください!」
サムの言葉を遮り、ナマエは大きな声を出す。
「小鬼ちゃん、一度使った道具は受け取れないよ」
「使えてないのに?!」
「それは、小鬼ちゃんの腕の問題だからね!」
いけしゃあしゃあと店主は言う。
人を呪うには、技術が要る。「枕元に仕込めば、憎いアイツを風邪にしたり、靴に仕込めば、恨めしいアイツを転ばせたり、自由自在さ」とは、術者の腕が良ければ自由自在という意味だったのだ。
「サムさんの詐欺師!」
「小鬼ちゃん、呪術は技術だよ。授業はしっかり受けないとね!」
サムは、からからと笑う。ナマエの「いつか呪うリスト」に、サムの名前が刻まれた瞬間である。
まあ、呪いのメダルを使うには、高等な呪術を習う必要があるため、その怒りを何年も維持出来るかは疑問だが。
このふたりは、ナマエの在学中にも、卒業後にナマエがナイトレイブンカレッジに勤めることになった際にも、しょっちゅう揉めたり、ごたついたりする仲になるのだが、それはまた別のお話。
男主とサム(ツイステ)/匿名様
リクエストありがとうございました!
2020/08/01