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さあ、ラッピングを解いて。その靴を履いて。
「麻央、髪型変えたんだね」
久し振りに会った有村麻央の幼馴染みは、笑顔で言った。
「うん。プロデューサーのおかげで、ボクはボクを認められたから」
「そう。似合ってるよ」
「ありがとう」
魔法使いにもらったガラスの靴を履いた彼女は、美しい。
「魔法使いに出会えてよかったね」
「いや、ボクが最初に出会ったのは、キミさ。魔女のキミが、ボクを見守ってくれていたのを知ってるよ」
魔女の優しさに包まれて、自分は生きてきた。麻央は、そう思っている。
「わたしは、きみのことが大好きだからね」
「うん」
わたしは、女の子の体が羨ましくて。麻央は、男の子の身長が羨ましかった。お互いに無い物ねだりで。
ふたりは、似た夢を見ていた。
「次は、キミの番だよ」
「わたし?」
「魔女だって、幸せになっていい。そうだろう?」
「わたしの幸せ…………」
「魔女だって、お姫様になれるはずだよ」
幼い頃の魔女の夢。お姫様になりたい。
「わたしは、自分に魔法をかけないとね」
魔法で編もう。素敵なドレスを。綺麗な靴を。
「わたしがお姫様になったら、一緒に踊ってくれる?」
「もちろん。この手を差し出すよ」
麻央は、胸を張って宣言した。それを見て、幼馴染みは微笑む。
男装が嫌いというワケではない。むしろ好きだ。でも、お姫様のドレスは着たい。そんな、アンビバレントな想いを抱いている。
それを見透かすような声色で、麻央は言った。
「何を着ていても、それがキミの着たいものなら、ボクは嬉しいよ」
「うん。ありがとう」
わたしを包むものは何色? きっと、わたしの好きな色。
きみがわたしを肯定するなら、わたしは、誰に否定されても大丈夫。
世界は、わたしに逆風を吹かせているけれど。それでも、わたしは、きみのように歩き続けたい。
「買い物に付き合ってくれる? 布が欲しいの」
「ああ。すぐに行こう!」
麻央に手を引かれ、魔女は夢へと歩んで行く。
「麻央、髪型変えたんだね」
久し振りに会った有村麻央の幼馴染みは、笑顔で言った。
「うん。プロデューサーのおかげで、ボクはボクを認められたから」
「そう。似合ってるよ」
「ありがとう」
魔法使いにもらったガラスの靴を履いた彼女は、美しい。
「魔法使いに出会えてよかったね」
「いや、ボクが最初に出会ったのは、キミさ。魔女のキミが、ボクを見守ってくれていたのを知ってるよ」
魔女の優しさに包まれて、自分は生きてきた。麻央は、そう思っている。
「わたしは、きみのことが大好きだからね」
「うん」
わたしは、女の子の体が羨ましくて。麻央は、男の子の身長が羨ましかった。お互いに無い物ねだりで。
ふたりは、似た夢を見ていた。
「次は、キミの番だよ」
「わたし?」
「魔女だって、幸せになっていい。そうだろう?」
「わたしの幸せ…………」
「魔女だって、お姫様になれるはずだよ」
幼い頃の魔女の夢。お姫様になりたい。
「わたしは、自分に魔法をかけないとね」
魔法で編もう。素敵なドレスを。綺麗な靴を。
「わたしがお姫様になったら、一緒に踊ってくれる?」
「もちろん。この手を差し出すよ」
麻央は、胸を張って宣言した。それを見て、幼馴染みは微笑む。
男装が嫌いというワケではない。むしろ好きだ。でも、お姫様のドレスは着たい。そんな、アンビバレントな想いを抱いている。
それを見透かすような声色で、麻央は言った。
「何を着ていても、それがキミの着たいものなら、ボクは嬉しいよ」
「うん。ありがとう」
わたしを包むものは何色? きっと、わたしの好きな色。
きみがわたしを肯定するなら、わたしは、誰に否定されても大丈夫。
世界は、わたしに逆風を吹かせているけれど。それでも、わたしは、きみのように歩き続けたい。
「買い物に付き合ってくれる? 布が欲しいの」
「ああ。すぐに行こう!」
麻央に手を引かれ、魔女は夢へと歩んで行く。