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ミステリアスと言えば聞こえはいいけど、本当は、何も考えてないだけなんだよね。
それが俺。
真のミステリアスは、やっぱり、空目恭一のものだと思う。
どこか浮き世離れしている人だ。
ねぇ、将来の夢とかある? 好きな食べ物は何? 君のことを教えてよ。
彼を見ていると、たくさんの質問が脳裏に浮かぶけど、ひとつも口にしたことはない。
俺と空目は友達じゃない。ただのクラスメイトだから。
休み時間に、真っ黒な服の空目を、何とはなしに目で追う。
倫理の先生と、何か二言三言話してから、空目は席に戻った。
何を話したんだろう? たまに、あの先生と話してるんだよなぁ。いいなぁ。
でも、話しかける勇気はない。だって、相手は魔王様だし。共通の話題なんて分からない。
授業内容とか、天気の話なんてしたら、つまらないと思われそうで。俺は、結局は口を開けないんだ。
空目が興味ある事柄というと、オカルト方面らしいけど、俺は、そういうものに詳しくない。
そういうワケで、俺は、そっち方面の勉強をすることにした。
とりあえず、図書館で目に付いたオカルト事典とやらを借りて読む。
その本は、都市伝説や呪術や幽霊など、様々なものの解説が書かれていて、オカルト初心者にはありがたかった。
あ行を読み終えて、か行を読み進めていく。すると、“神隠し”の項に差しかかった。
神隠しとは、喪中に神棚を白い紙や布で覆う慣わし。または、人がある日忽然と消え失せる現象のことだそうだ。
神隠しに遭うと、行方不明のままになるか、奇妙な体験をして帰って来ることが多いらしい。
「おい」
「え……?」
俺に話しかけてきたのは、空目恭一その人だった。
「オカルトに興味があるのか?」
「……うん、まあ」
困惑しながらも、なんとか返事をする。
「いつも、俺のことを見ているだろう? 何故だ?」
「それは、なんて言うか……君が気になるから…………」
恥ずかしい。バレていたのか。
「よく分からない奴だな」
「ごめん」
そうか。君は、俺のことを不思議に思うんだね。
それが俺。
真のミステリアスは、やっぱり、空目恭一のものだと思う。
どこか浮き世離れしている人だ。
ねぇ、将来の夢とかある? 好きな食べ物は何? 君のことを教えてよ。
彼を見ていると、たくさんの質問が脳裏に浮かぶけど、ひとつも口にしたことはない。
俺と空目は友達じゃない。ただのクラスメイトだから。
休み時間に、真っ黒な服の空目を、何とはなしに目で追う。
倫理の先生と、何か二言三言話してから、空目は席に戻った。
何を話したんだろう? たまに、あの先生と話してるんだよなぁ。いいなぁ。
でも、話しかける勇気はない。だって、相手は魔王様だし。共通の話題なんて分からない。
授業内容とか、天気の話なんてしたら、つまらないと思われそうで。俺は、結局は口を開けないんだ。
空目が興味ある事柄というと、オカルト方面らしいけど、俺は、そういうものに詳しくない。
そういうワケで、俺は、そっち方面の勉強をすることにした。
とりあえず、図書館で目に付いたオカルト事典とやらを借りて読む。
その本は、都市伝説や呪術や幽霊など、様々なものの解説が書かれていて、オカルト初心者にはありがたかった。
あ行を読み終えて、か行を読み進めていく。すると、“神隠し”の項に差しかかった。
神隠しとは、喪中に神棚を白い紙や布で覆う慣わし。または、人がある日忽然と消え失せる現象のことだそうだ。
神隠しに遭うと、行方不明のままになるか、奇妙な体験をして帰って来ることが多いらしい。
「おい」
「え……?」
俺に話しかけてきたのは、空目恭一その人だった。
「オカルトに興味があるのか?」
「……うん、まあ」
困惑しながらも、なんとか返事をする。
「いつも、俺のことを見ているだろう? 何故だ?」
「それは、なんて言うか……君が気になるから…………」
恥ずかしい。バレていたのか。
「よく分からない奴だな」
「ごめん」
そうか。君は、俺のことを不思議に思うんだね。