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昼下がりの公園のベンチにて。コンビニで買って温めてもらった焼き鳥を食べていると、赤いスカジャンを着た女性がチラチラと私を見ているのに気付いた。
「あの、どうかしましたか?」
「はいっ!? 私は美味しくないです!」
恐る恐る話しかけると、飛び上がりそうに驚かれて、びっくりする。
「はい?」
「私は、夏至話ベルですけど、別に美味しくないです……!」
「はぁ、そうですか…………」
じっと彼女の目を見つめると、一種の狂気のようなものが渦巻いていた。
察するに、自分のことを鶏だと思っているらしい。
「えーと、ベルさん? のことは食べませんよ」
「よかった…………」
ふう、と胸を撫で下ろすベルさん。
「…………」
気持ち急いで焼き鳥を食べて、空になった容器を入れてビニール袋を縛る。
「ベルさんは、ここで何をしてたんですか?」
「読書をしてました」
「そうなんですね」
「私の趣味です」
「私も結構読みますよ、本」
そう告げると、ベルさんは私の隣に座った。
「あなたは、何を読みますか?」
「ミステリとかかな。国内のを色々と読みます。海外のは、シャーロック・ホームズくらいですね」
「ホームズ、私も好きです」
意外な共通点。
「奇遇ですね」
「はい。ちなみに、国内ミステリのオススメは?」
「たくさんありますよ。三途川理シリーズとか、ノッキンオン・ロックドドアとか、探偵は御簾の中とか」
「ほうほう。ちなみに、私は東野圭吾が好きです」
「へぇ。私も少し読んだことあります」
それから、和やかにベルさんと雑談を続けた。
初秋の空が暮れていき、日が落ちてきたので、お別れの挨拶をする。
「さよなら、ベルさん」
「さよなら。また今度」
あるんだ、次回。嫌ではないけれど。
私は、ひとりで帰路についた。
夕日で赤く染まった空が、ベルさんを思わせる。
その後、彼女と本屋に行ったり、ショッピングしたり、釣りをしに行ったりするのだが、それはまた、別のお話。
「あの、どうかしましたか?」
「はいっ!? 私は美味しくないです!」
恐る恐る話しかけると、飛び上がりそうに驚かれて、びっくりする。
「はい?」
「私は、夏至話ベルですけど、別に美味しくないです……!」
「はぁ、そうですか…………」
じっと彼女の目を見つめると、一種の狂気のようなものが渦巻いていた。
察するに、自分のことを鶏だと思っているらしい。
「えーと、ベルさん? のことは食べませんよ」
「よかった…………」
ふう、と胸を撫で下ろすベルさん。
「…………」
気持ち急いで焼き鳥を食べて、空になった容器を入れてビニール袋を縛る。
「ベルさんは、ここで何をしてたんですか?」
「読書をしてました」
「そうなんですね」
「私の趣味です」
「私も結構読みますよ、本」
そう告げると、ベルさんは私の隣に座った。
「あなたは、何を読みますか?」
「ミステリとかかな。国内のを色々と読みます。海外のは、シャーロック・ホームズくらいですね」
「ホームズ、私も好きです」
意外な共通点。
「奇遇ですね」
「はい。ちなみに、国内ミステリのオススメは?」
「たくさんありますよ。三途川理シリーズとか、ノッキンオン・ロックドドアとか、探偵は御簾の中とか」
「ほうほう。ちなみに、私は東野圭吾が好きです」
「へぇ。私も少し読んだことあります」
それから、和やかにベルさんと雑談を続けた。
初秋の空が暮れていき、日が落ちてきたので、お別れの挨拶をする。
「さよなら、ベルさん」
「さよなら。また今度」
あるんだ、次回。嫌ではないけれど。
私は、ひとりで帰路についた。
夕日で赤く染まった空が、ベルさんを思わせる。
その後、彼女と本屋に行ったり、ショッピングしたり、釣りをしに行ったりするのだが、それはまた、別のお話。