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嫌いなアイツを呪いたい。
そんなことを考えている僕は、現代の魔術師だ。
しかし、ただ呪い殺すのでは芸がない。僕と、強制的に友人になってもらう。そして、便利に使ってやるのだ。
そのために召喚するのは、海の怪物の姿をとって現れるとされている悪魔、フォルネウスだ。
床にシジルを描き、集中して詠唱を開始する。そうして喚び出したそれは……それは、青白く光る巨大なサメの霊体だった。
「え? フォルネウス……か……?」
巨大な半透明のサメは返事をしない。
そりゃあ、普通サメは返事をしないが。
「えーと、この写真の奴を————」
とりあえず、憎らしい標的の写真をサメに見せると、すっと消えた。
「ええ?!」
数時間後、奴が死んだという報せが届く。なんでも、風呂場で「何か」に襲われたのだという。
「殺しちゃったかぁ……」
恐らく、あのサメの仕業だろう。
自室へ戻ると、召喚陣の上に、あのサメが浮いていた。
「命令は果たした」とでも言いたいのだろうか。
「いや、殺したかった訳じゃないんだが。まあ、別に死んでもいいけど、あんな奴」
これは推測だが、このサメは悪魔フォルネウスではなく、ただのサメの霊なのではないだろうか? ただのサメの霊というのも、おかしな話だが。
ただの霊なら、僕の使い魔にすることが可能である。
サメってカッコいいし、そうしよう。
そして僕は、巨大なサメの霊と契約した。
名前は、フォルネウスからとって、「フォル」にする。
色々と試してみて気付いたのだが、どうやら、フォルは水のあるところなら、どこへでも現れることが出来るようだ。
この世は水で溢れている。もしかして、最強なのでは?
例えば、雨の日はどうなる? 僕は高揚した。
外へ出る時は、必ず水鉄砲を持っていくようにしよう。もしかして、最強なのでは?
「僕たち、きっと上手くやっていけるよ」
人間は、水なのだから。
そんなことを考えている僕は、現代の魔術師だ。
しかし、ただ呪い殺すのでは芸がない。僕と、強制的に友人になってもらう。そして、便利に使ってやるのだ。
そのために召喚するのは、海の怪物の姿をとって現れるとされている悪魔、フォルネウスだ。
床にシジルを描き、集中して詠唱を開始する。そうして喚び出したそれは……それは、青白く光る巨大なサメの霊体だった。
「え? フォルネウス……か……?」
巨大な半透明のサメは返事をしない。
そりゃあ、普通サメは返事をしないが。
「えーと、この写真の奴を————」
とりあえず、憎らしい標的の写真をサメに見せると、すっと消えた。
「ええ?!」
数時間後、奴が死んだという報せが届く。なんでも、風呂場で「何か」に襲われたのだという。
「殺しちゃったかぁ……」
恐らく、あのサメの仕業だろう。
自室へ戻ると、召喚陣の上に、あのサメが浮いていた。
「命令は果たした」とでも言いたいのだろうか。
「いや、殺したかった訳じゃないんだが。まあ、別に死んでもいいけど、あんな奴」
これは推測だが、このサメは悪魔フォルネウスではなく、ただのサメの霊なのではないだろうか? ただのサメの霊というのも、おかしな話だが。
ただの霊なら、僕の使い魔にすることが可能である。
サメってカッコいいし、そうしよう。
そして僕は、巨大なサメの霊と契約した。
名前は、フォルネウスからとって、「フォル」にする。
色々と試してみて気付いたのだが、どうやら、フォルは水のあるところなら、どこへでも現れることが出来るようだ。
この世は水で溢れている。もしかして、最強なのでは?
例えば、雨の日はどうなる? 僕は高揚した。
外へ出る時は、必ず水鉄砲を持っていくようにしよう。もしかして、最強なのでは?
「僕たち、きっと上手くやっていけるよ」
人間は、水なのだから。