性癖パネルトラップ
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
好きな人の好きな人は、私じゃない。
諏訪洸太郎には、恋人がいる。
私は、彼の幸せの中に私がいないことがゆるせなかった。
今すぐ別れてほしい。
「諏訪さん」
「よう、どうした?」
「私、諏訪さんのことが好きです」
びっくりした。告白するつもりなんて、さらさらなかったのに。言葉が口から流れ出して、止めることが出来ない。
「恋人がいることは、知ってます。それでも好きなんです。どうしようもないんです」
私を助けてください。
「……悪り。ありがとうな」
「…………はい」
諏訪さんに伸ばしかけた手を戻す。
「ひとつ、訊いていいですか?」
「ああ」
「なんで、あの人を選んだんですか?」
「偶然みたいなもんだよ」
「……そうですか。お答え、ありがとうございます。さよなら」
「じゃあな」
私は、走った。走って、誰もいないところまで来た。
「はぁ……はぁ…………」
苦しい。走ったからじゃない。胸が痛い。
偶然って何? それじゃあ、私が偶然あなたの恋人になってた可能性もあるってこと? それとも、偶然という運命ってこと?
壁にもたれて、ずるずると座り込む。
顔を伏せて、目は閉じた。
もう嫌。生きていたくない。
「どうしたの? 大丈夫?」
「え…………?」
顔を上げると、あの人がいた。諏訪さんの、恋人。
「具合悪い?」
「ちが、違います。大丈夫です」
私は、慌てて立ち上がる。
「あの、いきなりなんですけど……」
「ん?」
「どうして、諏訪さんと付き合ってるんですか?」
「たぶん、神様のいたずら」
「そうですか…………」
そう。似たようなことを言うんだ。
お似合いだって? 運命だって?
クソ食らえ。
「ありがとうございました。失礼します」
「うん。気を付けて」
憎らしい人。私の心配なんかして。私は、あなたの死を願うような人間なのに。
この黒い感情で人が殺せたなら、あなたは死んでいる。
諏訪洸太郎には、恋人がいる。
私は、彼の幸せの中に私がいないことがゆるせなかった。
今すぐ別れてほしい。
「諏訪さん」
「よう、どうした?」
「私、諏訪さんのことが好きです」
びっくりした。告白するつもりなんて、さらさらなかったのに。言葉が口から流れ出して、止めることが出来ない。
「恋人がいることは、知ってます。それでも好きなんです。どうしようもないんです」
私を助けてください。
「……悪り。ありがとうな」
「…………はい」
諏訪さんに伸ばしかけた手を戻す。
「ひとつ、訊いていいですか?」
「ああ」
「なんで、あの人を選んだんですか?」
「偶然みたいなもんだよ」
「……そうですか。お答え、ありがとうございます。さよなら」
「じゃあな」
私は、走った。走って、誰もいないところまで来た。
「はぁ……はぁ…………」
苦しい。走ったからじゃない。胸が痛い。
偶然って何? それじゃあ、私が偶然あなたの恋人になってた可能性もあるってこと? それとも、偶然という運命ってこと?
壁にもたれて、ずるずると座り込む。
顔を伏せて、目は閉じた。
もう嫌。生きていたくない。
「どうしたの? 大丈夫?」
「え…………?」
顔を上げると、あの人がいた。諏訪さんの、恋人。
「具合悪い?」
「ちが、違います。大丈夫です」
私は、慌てて立ち上がる。
「あの、いきなりなんですけど……」
「ん?」
「どうして、諏訪さんと付き合ってるんですか?」
「たぶん、神様のいたずら」
「そうですか…………」
そう。似たようなことを言うんだ。
お似合いだって? 運命だって?
クソ食らえ。
「ありがとうございました。失礼します」
「うん。気を付けて」
憎らしい人。私の心配なんかして。私は、あなたの死を願うような人間なのに。
この黒い感情で人が殺せたなら、あなたは死んでいる。