性癖パネルトラップ
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その荷物は、重過ぎた。
夜中、カートに乗せた“それ”を運んでいる。
「はぁ…………」
「おい」
「ひっ!?」
私は、驚きのあまり小さく悲鳴を上げてしまった。
「重そうだな」
「だ、大丈夫、です」
布に包まれた“それ”は、岩のように重いけれど、自分だけでなんとかしたい。
「どこまで持ってくんだよ?」
「あ、あー。山まで?」
「手伝ってやる」
「いや、でも…………」
「最強の俺様に任せろって」
「……はい」
彼は、荒鬼狂介と名乗った。道すがら、狂介くんと話す。
山に入ってからは、荷物を担いでくれた。
「…………」
「それで、コイツを殺した理由は?」
「……気付かれてましたか。限界だったんです。ずっと、ストーキングされていて。警察は動いてくれないし」
警察は、正当防衛とは認めてくれないだろう。
「私のこと、通報しますか?」
「自分を守っただけじゃねぇか」
「…………はい」
そのまま、目的地に着いた後は、私がリュックから出した折り畳みスコップで穴を掘ってくれた。
「ありがとうございます……」
お礼を言い、私は泣き出してしまう。
私の生活には、安心がなかった。もうずっと、不安だった。
でも、もうストーカーに怯えなくて済む。殺人を犯したことも、責めないでいてくれる人がいる。
「終わったぞ」
穴を深く掘った狂介くんに手を貸し、引き上げた。
死体を投げ入れ、土をかける。
この罪を覆い隠してほしいと願いながら。
「狂介くん」
「あ?」
「本当に、ありがとうございました。何か、お礼をさせてください」
「じゃあ、肉でも買いに来てくれ」
「肉?」
彼は、精肉店で働いているらしい。
私は、必ず買いに行くと約束をした。
「私、殺されなくてよかったです。あなたに会えて、よかったです」
狂介くんは、ふっと笑う。
今度は、こんな薄暗い場面じゃなくて、日の下で、あなたに会いたい。
夜中、カートに乗せた“それ”を運んでいる。
「はぁ…………」
「おい」
「ひっ!?」
私は、驚きのあまり小さく悲鳴を上げてしまった。
「重そうだな」
「だ、大丈夫、です」
布に包まれた“それ”は、岩のように重いけれど、自分だけでなんとかしたい。
「どこまで持ってくんだよ?」
「あ、あー。山まで?」
「手伝ってやる」
「いや、でも…………」
「最強の俺様に任せろって」
「……はい」
彼は、荒鬼狂介と名乗った。道すがら、狂介くんと話す。
山に入ってからは、荷物を担いでくれた。
「…………」
「それで、コイツを殺した理由は?」
「……気付かれてましたか。限界だったんです。ずっと、ストーキングされていて。警察は動いてくれないし」
警察は、正当防衛とは認めてくれないだろう。
「私のこと、通報しますか?」
「自分を守っただけじゃねぇか」
「…………はい」
そのまま、目的地に着いた後は、私がリュックから出した折り畳みスコップで穴を掘ってくれた。
「ありがとうございます……」
お礼を言い、私は泣き出してしまう。
私の生活には、安心がなかった。もうずっと、不安だった。
でも、もうストーカーに怯えなくて済む。殺人を犯したことも、責めないでいてくれる人がいる。
「終わったぞ」
穴を深く掘った狂介くんに手を貸し、引き上げた。
死体を投げ入れ、土をかける。
この罪を覆い隠してほしいと願いながら。
「狂介くん」
「あ?」
「本当に、ありがとうございました。何か、お礼をさせてください」
「じゃあ、肉でも買いに来てくれ」
「肉?」
彼は、精肉店で働いているらしい。
私は、必ず買いに行くと約束をした。
「私、殺されなくてよかったです。あなたに会えて、よかったです」
狂介くんは、ふっと笑う。
今度は、こんな薄暗い場面じゃなくて、日の下で、あなたに会いたい。