うちよそ
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ガラス・リブラは、ご機嫌で鼻歌を唱っている。
「ふんふんふふーん」
彼女の仕事場であるインペルダウンの拷問部屋には、他にもうひとりいた。
海賊、ポートガス・D・エース。海楼石によって、悪魔の実の能力を封じられた男。
「ただ死なせるんじゃっ。もったいないっ」
節を付けて歌い、リブラは針を取り出した。
「さあ、ドキドキ♡拷問タイムです!」
エースは、背の高い女を見上げ、睨む。
「…………」
「いつまで黙っていられますかね?」
悪魔のように笑うリブラ。慣れた手つきで、エースの爪の間に針を刺した。
「………っ!」
唇を噛み締め、エースは痛みに耐える。
彼女の恐ろしい針仕事は、進んでいく。
「耐えましたか。次は、反対の手ですよぉ」
拷問は続けられた。
エースは、脂汗を流すが、声は殺している。このテのサディストは、悲鳴が好きなのだ。だから、聴かせまいとする。
「はい、両手がいい感じになりました!」
刺された十本の針が、囚われ人を痛々しく彩った。
リブラは、一度ぴょんっと跳ねてから、わざとらしい膨れっ面をする。
「もう、痛いなら痛いって言ってくださいよ!」
ぶーぶー。ブーイングコールが響いた。
そして、ふっと表情を消して、囁く。
「エースさん。無駄なんですよ、君の人生。ぜーんぶ無駄。でも、私は君の命を正義のために使ってあげます。君の罪穢れを少ーしキレイにしてあげます」
「……うるせェ」
「おっ?」
「余計なお世話だ。針女……」
振り絞るような声。だが、反抗心は灯されたままだ。
「違うでしょ~。あーあ、可哀想に」
リブラは、再び楽しそうな笑顔になった。
「君のような人はね、なんでか分かりませんが、大切な人の痛みには耐えられないんですよ」
「あ?」
「例えば、家族・仲間・恋人。その人たちを君の前で拷問します」
「なッ!?」
「耐えられますか? なーんか、一丁前に恋人さんがいるみたいですけど」
彼の恋人、ユウリのことが脳裏に浮かぶ。
「ユウリの髪の一筋にでも触れてみろッ! 許さねェぞッ!」
「エースさんの許可なんていりませーん。ユウリさん? が、どんな目に遭おうと、君の手は届きませんから」
けらけらと、悪魔の笑い声がした。
別に、リブラがエースの恋人を捕まえる必要なんてない。彼女は、精神に打撃を与えたいだけ。
「どんな声で泣いてくれますかねぇ?」
追い打ちをかける。
エースは、大切な者を失うことを恐れていた。いつも、心のどこかでは。
それは弱さではなく、優しさであるが、リブラにとっては弱みだった。
「さあ、続きをしましょうか」
針を構える指先に、食らい付かんばかりの視線を向けるエース。
ふたりの戦いは、まだ終わらない。
「ふんふんふふーん」
彼女の仕事場であるインペルダウンの拷問部屋には、他にもうひとりいた。
海賊、ポートガス・D・エース。海楼石によって、悪魔の実の能力を封じられた男。
「ただ死なせるんじゃっ。もったいないっ」
節を付けて歌い、リブラは針を取り出した。
「さあ、ドキドキ♡拷問タイムです!」
エースは、背の高い女を見上げ、睨む。
「…………」
「いつまで黙っていられますかね?」
悪魔のように笑うリブラ。慣れた手つきで、エースの爪の間に針を刺した。
「………っ!」
唇を噛み締め、エースは痛みに耐える。
彼女の恐ろしい針仕事は、進んでいく。
「耐えましたか。次は、反対の手ですよぉ」
拷問は続けられた。
エースは、脂汗を流すが、声は殺している。このテのサディストは、悲鳴が好きなのだ。だから、聴かせまいとする。
「はい、両手がいい感じになりました!」
刺された十本の針が、囚われ人を痛々しく彩った。
リブラは、一度ぴょんっと跳ねてから、わざとらしい膨れっ面をする。
「もう、痛いなら痛いって言ってくださいよ!」
ぶーぶー。ブーイングコールが響いた。
そして、ふっと表情を消して、囁く。
「エースさん。無駄なんですよ、君の人生。ぜーんぶ無駄。でも、私は君の命を正義のために使ってあげます。君の罪穢れを少ーしキレイにしてあげます」
「……うるせェ」
「おっ?」
「余計なお世話だ。針女……」
振り絞るような声。だが、反抗心は灯されたままだ。
「違うでしょ~。あーあ、可哀想に」
リブラは、再び楽しそうな笑顔になった。
「君のような人はね、なんでか分かりませんが、大切な人の痛みには耐えられないんですよ」
「あ?」
「例えば、家族・仲間・恋人。その人たちを君の前で拷問します」
「なッ!?」
「耐えられますか? なーんか、一丁前に恋人さんがいるみたいですけど」
彼の恋人、ユウリのことが脳裏に浮かぶ。
「ユウリの髪の一筋にでも触れてみろッ! 許さねェぞッ!」
「エースさんの許可なんていりませーん。ユウリさん? が、どんな目に遭おうと、君の手は届きませんから」
けらけらと、悪魔の笑い声がした。
別に、リブラがエースの恋人を捕まえる必要なんてない。彼女は、精神に打撃を与えたいだけ。
「どんな声で泣いてくれますかねぇ?」
追い打ちをかける。
エースは、大切な者を失うことを恐れていた。いつも、心のどこかでは。
それは弱さではなく、優しさであるが、リブラにとっては弱みだった。
「さあ、続きをしましょうか」
針を構える指先に、食らい付かんばかりの視線を向けるエース。
ふたりの戦いは、まだ終わらない。