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お題「ブランコ」
ギィギィ。
恋人が、揺れていた。
第一発見者である俺は、警察に色々訊かれる。
全部、上の空で答えた。
こんなに早く置いてくことないだろ。
お題「勿忘草」
言われるまでもなく、忘れられるワケなかった。
恋人が死んで、10年が経つが、俺はあの人が好きなままだ。
あの人の墓はない。海に散骨したから。
自宅の遺影に話しかける。
「俺が逝くまで、待っててくれよ」
お題「1000年先も」
永遠に私を愛して。
君に呪いをかけた。
先に死んじゃうのにね。
ちゃんと会いに来てくれなきゃ、ゆるさないから。
お題「Kiss」
セックスはもちろん、キスも出来ないかもしれないと言われた。
俺の恋人は、ロマンティック・アセクシャルで、恋愛の先に性愛がない。
そんなあんたが、ある日、俺の頬に軽くキスを落とした。
「少し平気になった」
おい。ズルいだろ、それは。
お題「溢れる気持ち」
心ない機械になりたかった。
カウンセラーの私は、人に寄り添い過ぎてはいけないから。
なれなかったけどね。
どうしようもなく、君に救われてしまった。
お題「時計の針」
無情に時が流れていく。
ぽつんと、ひとり置き去りにされたよう。
あの人はもう、帰って来ない。
上手く、さよならが出来ずにいる。
恋人が好きだった夕暮れ時の公園で、俺は、いるはずのない影を探した。
お題「どこにも書けないこと」
今日も、日記には書かないことが起きた。
私は、よかったことしか記録しないことにしている。
でも、私は記憶力がいいので、いつまでも害されたことを忘れられないだろう。
「結婚を前提に、とか、全部嘘」
元恋人を呪う。
さよなら。今すぐ死ね。
お題「スマイル」
人の悪そうな笑み。いや、実際人は悪い。
俺の好きな人は、ろくでなしだ。それを自覚してるのが、また性質が悪い。
でも、俺には可愛く見えるから、やっぱり邪悪だと思う。
お題「花束」
ひまわりが好き。枯れているものが特に。生き切った後という気がするから。
でも、今日のクライアントは違う。
彼は、太陽に向かって咲くひまわりが好きなんだ。君の想い人みたいだもんね。
私が束ねた花と、君が束ねた花は、全然違う色をしているんだろう。
お題「誰もがみんな」
我々は皆、幼年期なのです。
SFは、私に、素敵で不思議なことを教えてくれる。
モノリスに辿り着くまで、地球は未開の地なのかもしれない。
それから、私は、世界の終わりを見たかった。
このことを話したら、君は笑うだろうか?
それなら君は、幸せなんだろうね。
お題「この場所で」
生まれてから死ぬまで、ここを出られない。
私は、この村に囚われている。
ずっと、座敷牢に閉じ込められ、生け贄にされる時を待つしかないんだ。
ある日、屋敷に少年が来た。彼は、私がいるところに迷い込み、息を呑む。
「なあ、あんた、そこから出たいか?」
「出たい……」
「待ってろ」
彼は、その辺の置物を持ち、錠前に振り下ろした。鍵が壊れる。
「出よう」
「私、足が……」
昔、脱走しようとした時に、足の腱を切られていた。その傷痕を見て、彼は苦々しい顔をする。
そして、私を背負って逃げ出してくれた。
君と、どこまで行くのだろう?
お題「伝えたい」
何も言いたくなかったのにな。
気付けば、お喋りになって。灰色の台詞ばかり吐いていた。
それも、もう終わり。
「愛してるよ」
お題「待ってて」
「待ってるから……」
そう言って、愛した人は死んだ。
また、会いに行くから。
終わりの、その先へ。
お題「バレンタイン」
忌々しい思い出がある日がきた。
私は、自分用のマカロンを買い、女の子たちからチョコレートをもらう。
3月になったら、お返しをしよう。
とか、考えていたら、見慣れた背の高い少年と出くわす。
「よう。モテモテじゃねーの」
「まあね」
今でも、新鮮に呪えるくらい嫌な日だけど。
お題「10年後の私から届いた手紙」
“彼を信用しろ”と言われても。
誰のこと? 私には、分からなかった。
まさか、君のことじゃあるまいし。
お題「誰よりも」
愛しても愛されないなら、心なんていらないと思った。
昔の話。
今は、自己愛の化物として生きている。
お題「お気に入り」
ミツクリザメとモササウルスのぬいぐるみが、私を見つめている。
「私…………」
彼のことが、好きなんだと思う。どういう好きか、よく分からないけど。
それが私の秘密。
君たちにだけ、教えてあげる。
お題「今日にさよなら」
夕日が綺麗だったから、君と見たかった。
「今日が終わるね」と、隣にいない君に話しかける。
夕焼け色は、私の色だ。暮れる紫色も、夜の黒色も、そう。
決して手には入らないけど。
お題「枯葉」
地に落ちて踏まれた葉を眺めている。
君が、青々とした若葉なら、私はこれだ。
だから、君の手は取れない。
ありがとう。ごめんね。
どうか、素敵な人と幸せになって。
お題「同情」
両親と不仲で可哀想とか。障害があって可哀想とか。病気で可哀想とか。セクシャルマイノリティで可哀想とか。
マジョリティ側から発せられるそれが、全部鬱陶しかった。
マイノリティの中にも、マジョリティがあり、容易く私を踏みつけにする。
世界を滅ぼす力が欲しい。
お題「0からの」
マイナス思考をどうにかしたくて、なんとかフラットな考えを模索するようになった。
ポジション・ゼロ。
舞台の真ん中に立つように。
お題「太陽のような」
眩しい女だった。世界で一番嫌いだった。
オレの、世界で一番好きな奴の彼女。
ずっと呪ってた。
酒の勢いで付き合った? 男女って、ずいぶんやすいんだな。
お題「Love you」
私が愛した人たちは、みな、遠くへいってしまった。
長生きし過ぎたかな。
最愛の君を喪ってからは、ぼんやりと日々を過ごしてる。
人を導く神になったり、人を堕落させる悪魔にもなった。
元の“私”を、誰も知らない。
君を愛した私は、どこにいったんだろう?
お題「小さな命」
私の命は軽いのか?
羽虫か何かと同じなのか?
いつも、私は尊重されない。いつも、私は加害者にされる。いつも、私は選ばれない。
だから、全ての人間を平等に呪おうと思った。
この化物の正体を知った君を、私は生かしておけない。
お題「物憂げな空」
曇天。低気圧。具合が悪い。
「……憂鬱だ」
「ダメそうだな」
「ダメです」
恋人が、私の手を取るので、握り返した。
「嬉しい? 弱ってるとこ見られて」
「ああ、嬉しいな」
君は、そういう奴だよな。好きだよ。
お題「君は今」
誰かが、私の悪口を言ってる気がする。
君か?
私は、そんなに他人に強い感情を向けられるような生き方はしてない。だから、犯人はひとりなんだよ。
お題「現実逃避」
逃げるのか?
自分に、そう問いかけた。
許さない。赦されない。そんなこと。
生まれたのが罪だった。生きていくのが罰だった。
君と話したことを思い出す。
「一緒に逃げよう」って。
お題「遠くの街へ」
逃げている。全て放り投げて、私は逃げている。
職務を捨てた。責任を投げた。約束を破った。
そんな私に、何故か君はついて来ている。
「ねぇ、どこまで一緒にいてくれる?」
「どこまでも」
躊躇いなく答える君が、少し子供らしく見えた。
今の私は、大人じゃないから、君のことを遠ざけないんだ。
お題「列車に乗って」
どこにも着かない列車に乗っている。
終着駅はない。終わらない旅路。
私は、電車の止め方が分からない。
ここには、私しかいないから、どうしようもない。
そこに突然、君が来た。
「あんたを助けに来た」と、彼は言う。
私は、君の手を取るのを躊躇っている。
ギィギィ。
恋人が、揺れていた。
第一発見者である俺は、警察に色々訊かれる。
全部、上の空で答えた。
こんなに早く置いてくことないだろ。
お題「勿忘草」
言われるまでもなく、忘れられるワケなかった。
恋人が死んで、10年が経つが、俺はあの人が好きなままだ。
あの人の墓はない。海に散骨したから。
自宅の遺影に話しかける。
「俺が逝くまで、待っててくれよ」
お題「1000年先も」
永遠に私を愛して。
君に呪いをかけた。
先に死んじゃうのにね。
ちゃんと会いに来てくれなきゃ、ゆるさないから。
お題「Kiss」
セックスはもちろん、キスも出来ないかもしれないと言われた。
俺の恋人は、ロマンティック・アセクシャルで、恋愛の先に性愛がない。
そんなあんたが、ある日、俺の頬に軽くキスを落とした。
「少し平気になった」
おい。ズルいだろ、それは。
お題「溢れる気持ち」
心ない機械になりたかった。
カウンセラーの私は、人に寄り添い過ぎてはいけないから。
なれなかったけどね。
どうしようもなく、君に救われてしまった。
お題「時計の針」
無情に時が流れていく。
ぽつんと、ひとり置き去りにされたよう。
あの人はもう、帰って来ない。
上手く、さよならが出来ずにいる。
恋人が好きだった夕暮れ時の公園で、俺は、いるはずのない影を探した。
お題「どこにも書けないこと」
今日も、日記には書かないことが起きた。
私は、よかったことしか記録しないことにしている。
でも、私は記憶力がいいので、いつまでも害されたことを忘れられないだろう。
「結婚を前提に、とか、全部嘘」
元恋人を呪う。
さよなら。今すぐ死ね。
お題「スマイル」
人の悪そうな笑み。いや、実際人は悪い。
俺の好きな人は、ろくでなしだ。それを自覚してるのが、また性質が悪い。
でも、俺には可愛く見えるから、やっぱり邪悪だと思う。
お題「花束」
ひまわりが好き。枯れているものが特に。生き切った後という気がするから。
でも、今日のクライアントは違う。
彼は、太陽に向かって咲くひまわりが好きなんだ。君の想い人みたいだもんね。
私が束ねた花と、君が束ねた花は、全然違う色をしているんだろう。
お題「誰もがみんな」
我々は皆、幼年期なのです。
SFは、私に、素敵で不思議なことを教えてくれる。
モノリスに辿り着くまで、地球は未開の地なのかもしれない。
それから、私は、世界の終わりを見たかった。
このことを話したら、君は笑うだろうか?
それなら君は、幸せなんだろうね。
お題「この場所で」
生まれてから死ぬまで、ここを出られない。
私は、この村に囚われている。
ずっと、座敷牢に閉じ込められ、生け贄にされる時を待つしかないんだ。
ある日、屋敷に少年が来た。彼は、私がいるところに迷い込み、息を呑む。
「なあ、あんた、そこから出たいか?」
「出たい……」
「待ってろ」
彼は、その辺の置物を持ち、錠前に振り下ろした。鍵が壊れる。
「出よう」
「私、足が……」
昔、脱走しようとした時に、足の腱を切られていた。その傷痕を見て、彼は苦々しい顔をする。
そして、私を背負って逃げ出してくれた。
君と、どこまで行くのだろう?
お題「伝えたい」
何も言いたくなかったのにな。
気付けば、お喋りになって。灰色の台詞ばかり吐いていた。
それも、もう終わり。
「愛してるよ」
お題「待ってて」
「待ってるから……」
そう言って、愛した人は死んだ。
また、会いに行くから。
終わりの、その先へ。
お題「バレンタイン」
忌々しい思い出がある日がきた。
私は、自分用のマカロンを買い、女の子たちからチョコレートをもらう。
3月になったら、お返しをしよう。
とか、考えていたら、見慣れた背の高い少年と出くわす。
「よう。モテモテじゃねーの」
「まあね」
今でも、新鮮に呪えるくらい嫌な日だけど。
お題「10年後の私から届いた手紙」
“彼を信用しろ”と言われても。
誰のこと? 私には、分からなかった。
まさか、君のことじゃあるまいし。
お題「誰よりも」
愛しても愛されないなら、心なんていらないと思った。
昔の話。
今は、自己愛の化物として生きている。
お題「お気に入り」
ミツクリザメとモササウルスのぬいぐるみが、私を見つめている。
「私…………」
彼のことが、好きなんだと思う。どういう好きか、よく分からないけど。
それが私の秘密。
君たちにだけ、教えてあげる。
お題「今日にさよなら」
夕日が綺麗だったから、君と見たかった。
「今日が終わるね」と、隣にいない君に話しかける。
夕焼け色は、私の色だ。暮れる紫色も、夜の黒色も、そう。
決して手には入らないけど。
お題「枯葉」
地に落ちて踏まれた葉を眺めている。
君が、青々とした若葉なら、私はこれだ。
だから、君の手は取れない。
ありがとう。ごめんね。
どうか、素敵な人と幸せになって。
お題「同情」
両親と不仲で可哀想とか。障害があって可哀想とか。病気で可哀想とか。セクシャルマイノリティで可哀想とか。
マジョリティ側から発せられるそれが、全部鬱陶しかった。
マイノリティの中にも、マジョリティがあり、容易く私を踏みつけにする。
世界を滅ぼす力が欲しい。
お題「0からの」
マイナス思考をどうにかしたくて、なんとかフラットな考えを模索するようになった。
ポジション・ゼロ。
舞台の真ん中に立つように。
お題「太陽のような」
眩しい女だった。世界で一番嫌いだった。
オレの、世界で一番好きな奴の彼女。
ずっと呪ってた。
酒の勢いで付き合った? 男女って、ずいぶんやすいんだな。
お題「Love you」
私が愛した人たちは、みな、遠くへいってしまった。
長生きし過ぎたかな。
最愛の君を喪ってからは、ぼんやりと日々を過ごしてる。
人を導く神になったり、人を堕落させる悪魔にもなった。
元の“私”を、誰も知らない。
君を愛した私は、どこにいったんだろう?
お題「小さな命」
私の命は軽いのか?
羽虫か何かと同じなのか?
いつも、私は尊重されない。いつも、私は加害者にされる。いつも、私は選ばれない。
だから、全ての人間を平等に呪おうと思った。
この化物の正体を知った君を、私は生かしておけない。
お題「物憂げな空」
曇天。低気圧。具合が悪い。
「……憂鬱だ」
「ダメそうだな」
「ダメです」
恋人が、私の手を取るので、握り返した。
「嬉しい? 弱ってるとこ見られて」
「ああ、嬉しいな」
君は、そういう奴だよな。好きだよ。
お題「君は今」
誰かが、私の悪口を言ってる気がする。
君か?
私は、そんなに他人に強い感情を向けられるような生き方はしてない。だから、犯人はひとりなんだよ。
お題「現実逃避」
逃げるのか?
自分に、そう問いかけた。
許さない。赦されない。そんなこと。
生まれたのが罪だった。生きていくのが罰だった。
君と話したことを思い出す。
「一緒に逃げよう」って。
お題「遠くの街へ」
逃げている。全て放り投げて、私は逃げている。
職務を捨てた。責任を投げた。約束を破った。
そんな私に、何故か君はついて来ている。
「ねぇ、どこまで一緒にいてくれる?」
「どこまでも」
躊躇いなく答える君が、少し子供らしく見えた。
今の私は、大人じゃないから、君のことを遠ざけないんだ。
お題「列車に乗って」
どこにも着かない列車に乗っている。
終着駅はない。終わらない旅路。
私は、電車の止め方が分からない。
ここには、私しかいないから、どうしようもない。
そこに突然、君が来た。
「あんたを助けに来た」と、彼は言う。
私は、君の手を取るのを躊躇っている。