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特別親しいワケでもないが、全く話さないでもない。風間蒼也とミョウジナマエのふたりは、そんな関係である。
ふたりは攻撃手で、スコーピオン二刀流という共通点があるが、実力や戦闘スタイルは大きく異なる。
ミョウジは、戦闘がそれほど得意ではない。1対1でふたりが戦った場合は、必ず風間が勝つほどの実力差だ。B級戦闘員の癖に、のらりくらりとしたミョウジに発破をかけるかのように、たまにランク戦に誘うのが、風間の役割だと周りには思われている。
戦闘スタイルは、風間がカメレオンを使用しての奇襲が得意なのに対して、ミョウジはグラスホッパーで相手を翻弄するのに長けている。
そんなふたりは戦いの後、なにを話すのかというと。
「風間くんさぁ、弱い者いじめやめてよ」
「おまえは弱い者じゃないだろう」
「はぁ~。オレは口喧嘩しか強くないっつーの」
「いつだか真剣に戦った時は、俺から一本取れそうだった」
「まぐれだよ」
風間は、ミョウジに強くなってほしいらしい。きっと、自己鍛錬のための競争相手を増やしたいのだろう。
ミョウジは、かったるいなと思った。
「手紙食べる相手と戦っててくださいよ、風間くん」
酒に酔った風間がポストと戦ったことを、ネタにするミョウジ。
「くだらないことを言うな、おまえは」
「くだらないお喋りが好きなもんで」
何故か、話をしている時の方が、先ほどよりも剣呑な雰囲気をかもし出している。ふたりにとっては、いつものことであったが。
戦いが風間のフィールドなら、お喋りはミョウジのフィールドである。だからこれは、第2ラウンドなのだ。
「ミョウジは実力がある。後はやる気の問題じゃないのか?」
「やる気はあるよ。風間くんが望む方向とは逆だけど」
ミョウジは、迂遠な言い回しをする。要するに、彼はサボる方向にやる気があるのだ。
「全く、おまえは、またそうやってテキトーな返しをする」
「そりゃあ、適当だよ。オレって丁度いい男だからさ」
風間は、呆れて閉口する。真面目な話を不真面目に返すことの常習犯なのだ、この男は。
煙を吐く男が戦闘をなるべく避ける理由を、風間はまだ知らない。
ふたりは攻撃手で、スコーピオン二刀流という共通点があるが、実力や戦闘スタイルは大きく異なる。
ミョウジは、戦闘がそれほど得意ではない。1対1でふたりが戦った場合は、必ず風間が勝つほどの実力差だ。B級戦闘員の癖に、のらりくらりとしたミョウジに発破をかけるかのように、たまにランク戦に誘うのが、風間の役割だと周りには思われている。
戦闘スタイルは、風間がカメレオンを使用しての奇襲が得意なのに対して、ミョウジはグラスホッパーで相手を翻弄するのに長けている。
そんなふたりは戦いの後、なにを話すのかというと。
「風間くんさぁ、弱い者いじめやめてよ」
「おまえは弱い者じゃないだろう」
「はぁ~。オレは口喧嘩しか強くないっつーの」
「いつだか真剣に戦った時は、俺から一本取れそうだった」
「まぐれだよ」
風間は、ミョウジに強くなってほしいらしい。きっと、自己鍛錬のための競争相手を増やしたいのだろう。
ミョウジは、かったるいなと思った。
「手紙食べる相手と戦っててくださいよ、風間くん」
酒に酔った風間がポストと戦ったことを、ネタにするミョウジ。
「くだらないことを言うな、おまえは」
「くだらないお喋りが好きなもんで」
何故か、話をしている時の方が、先ほどよりも剣呑な雰囲気をかもし出している。ふたりにとっては、いつものことであったが。
戦いが風間のフィールドなら、お喋りはミョウジのフィールドである。だからこれは、第2ラウンドなのだ。
「ミョウジは実力がある。後はやる気の問題じゃないのか?」
「やる気はあるよ。風間くんが望む方向とは逆だけど」
ミョウジは、迂遠な言い回しをする。要するに、彼はサボる方向にやる気があるのだ。
「全く、おまえは、またそうやってテキトーな返しをする」
「そりゃあ、適当だよ。オレって丁度いい男だからさ」
風間は、呆れて閉口する。真面目な話を不真面目に返すことの常習犯なのだ、この男は。
煙を吐く男が戦闘をなるべく避ける理由を、風間はまだ知らない。