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全てが白昼夢なんじゃないかって、たまに思うんだ。
おまえとふたりでいると、本当に幸せで、泣きそうになることがある。
家族と別れて、ひとりきりになって。寂しくて、悲しくて。オレはバカだから、強がって。
でも、おまえがいたから、オレは救われた。
こんなオレに、優しくしてくれて、ありがとう。オレを助けてくれたのが、洸太郎でよかった。おまえに恋をして、よかった。
オレは、呪いをかけられていたんだ。そして、世界を呪っていた。おまえを祟ってさえいた。どうしようもないオレ。ろくでもない。
愛してくれて、本当にありがとう。
呪いは完全に解けたワケじゃない。でも、オレは世界を呪わないし、おまえを祟らない。
残酷な世界だけど、美しいきらめきもあることを知っているから。
おまえに愛を返せることに気が付いたから。
全ての過去も、大切な宝石だ。おまえと会うための、大切な道だった。
ふたりでいる今が愛しいし、未来も一緒にいたい。
「ナマエ」
「ん?」
「どうかしたのか?」
「ちょっと考え事」
喫煙室で、隣に並んで、煙草をふかす。
「病む前に話せよ」
「心配性だなぁ」
「誰のせいだよ」
「オレかな」
あはは、と笑った。かなり迷惑をかけた自覚はある。
「大丈夫。オレはもう、助けてほしい時は、そう言えるから」
「ったく……」
洸太郎は、片手でオレの頭を撫でた。
「心配させんな」
「ごめんって」
お返しに、オレも洸太郎の頭を撫でる。この金髪にビビってたのも、遥か昔に感じるな。
「今、スゲー幸せなんだ。たとえ死んでも、おまえを知らずに百年生きるよりずっといいってな」
「哲学か?」
「いや、映画の台詞」
「たまにロマンチストになるな、おまえ」
「まあね」
現実が重くのしかかってきても、ふたりでいれば平気だ。だから、ロマンチックにもなる。
「理想を求め続けよって、プラトンも言ってたし」
「ナマエの理想ってなんだ?」
「生涯、洸太郎と一緒にいること。死後があるなら、その時も」
「それなら、叶えられそうだな」
洸太郎は、ニヤッと笑った。オレは、その姿を心に刻み付け、大切にしまう。
想いをいくら強くしても、オレは潰れたりしない。
月に誓った約束があるから。
おまえとふたりでいると、本当に幸せで、泣きそうになることがある。
家族と別れて、ひとりきりになって。寂しくて、悲しくて。オレはバカだから、強がって。
でも、おまえがいたから、オレは救われた。
こんなオレに、優しくしてくれて、ありがとう。オレを助けてくれたのが、洸太郎でよかった。おまえに恋をして、よかった。
オレは、呪いをかけられていたんだ。そして、世界を呪っていた。おまえを祟ってさえいた。どうしようもないオレ。ろくでもない。
愛してくれて、本当にありがとう。
呪いは完全に解けたワケじゃない。でも、オレは世界を呪わないし、おまえを祟らない。
残酷な世界だけど、美しいきらめきもあることを知っているから。
おまえに愛を返せることに気が付いたから。
全ての過去も、大切な宝石だ。おまえと会うための、大切な道だった。
ふたりでいる今が愛しいし、未来も一緒にいたい。
「ナマエ」
「ん?」
「どうかしたのか?」
「ちょっと考え事」
喫煙室で、隣に並んで、煙草をふかす。
「病む前に話せよ」
「心配性だなぁ」
「誰のせいだよ」
「オレかな」
あはは、と笑った。かなり迷惑をかけた自覚はある。
「大丈夫。オレはもう、助けてほしい時は、そう言えるから」
「ったく……」
洸太郎は、片手でオレの頭を撫でた。
「心配させんな」
「ごめんって」
お返しに、オレも洸太郎の頭を撫でる。この金髪にビビってたのも、遥か昔に感じるな。
「今、スゲー幸せなんだ。たとえ死んでも、おまえを知らずに百年生きるよりずっといいってな」
「哲学か?」
「いや、映画の台詞」
「たまにロマンチストになるな、おまえ」
「まあね」
現実が重くのしかかってきても、ふたりでいれば平気だ。だから、ロマンチックにもなる。
「理想を求め続けよって、プラトンも言ってたし」
「ナマエの理想ってなんだ?」
「生涯、洸太郎と一緒にいること。死後があるなら、その時も」
「それなら、叶えられそうだな」
洸太郎は、ニヤッと笑った。オレは、その姿を心に刻み付け、大切にしまう。
想いをいくら強くしても、オレは潰れたりしない。
月に誓った約束があるから。