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先輩が「勇者になる」と言い出した時は、流石に止めた。でも、先輩は頑固だから、聞いてくれない。
仕方ないから、私は先輩の旅に同行することにした。
先輩は、大剣で化物たちを薙ぎ払う。私は、得意の強化魔術で援護する。
そうして、私たちは、旅を続けた。長い長い旅だった。
化物を産み出している魔王を倒した後、先輩は名実ともに“勇者”になる。私は、ただの補助役だから、そんなに光は当たらなかった。別に、それでいい。先輩の夢が叶ったのだから。私は満足だ。
勇者は、凱旋をし、その功績を称えて宴が連日開かれた。
宴の最中、魔王の残党が現れた時、先輩はその化物を真っ二つにして。それを見た人々は、何か恐ろしいものを見るような目で先輩を見た。
私は、気付く。今、世界で一番強いのは、先輩なのだと。
私は、先輩が優しい人だと知っているけれど、大半の人間は、そうではない。
だから、先輩の気持ちひとつで、人々が脅かされると思った国王が、先輩を国外追放にすると決めた。
私は、やっぱり先輩について行く。
先輩は、辛そうだったけれど、取り繕った笑顔を私に向けて、「ついて来なくてもよかったのに」と言った。
「私、先輩が優しい人だって知ってますから」
そう答える。
でもね、先輩。私は、あいつらのことゆるせないよ。
先輩は、何度も死にかけながら、平和のために戦ったのに。体は、傷だらけで。きっと、精神も傷だらけだ。
そんな先輩を、追放処分? 用が済んだら、さよなら? ゆるせない。
この怒りは、ずっと収まらなかった。
「先輩、復讐しましょうよ。あいつら全員、滅ぼしてやりましょうよ」
思わず、そんな台詞を口にする。
優しい先輩は、冗談だと思ったのか、「はは」と笑った。
「ごめんなさい」
私は、魔術で先輩の“恨み”を強化する。
先輩は、勇者であって、聖者ではないので、恨みの種くらいはあるのだ。だから、それを芽吹かせた。
私たちは、踵を返して、国に戻る。
さあ、ふたりで復讐劇を始めよう。
仕方ないから、私は先輩の旅に同行することにした。
先輩は、大剣で化物たちを薙ぎ払う。私は、得意の強化魔術で援護する。
そうして、私たちは、旅を続けた。長い長い旅だった。
化物を産み出している魔王を倒した後、先輩は名実ともに“勇者”になる。私は、ただの補助役だから、そんなに光は当たらなかった。別に、それでいい。先輩の夢が叶ったのだから。私は満足だ。
勇者は、凱旋をし、その功績を称えて宴が連日開かれた。
宴の最中、魔王の残党が現れた時、先輩はその化物を真っ二つにして。それを見た人々は、何か恐ろしいものを見るような目で先輩を見た。
私は、気付く。今、世界で一番強いのは、先輩なのだと。
私は、先輩が優しい人だと知っているけれど、大半の人間は、そうではない。
だから、先輩の気持ちひとつで、人々が脅かされると思った国王が、先輩を国外追放にすると決めた。
私は、やっぱり先輩について行く。
先輩は、辛そうだったけれど、取り繕った笑顔を私に向けて、「ついて来なくてもよかったのに」と言った。
「私、先輩が優しい人だって知ってますから」
そう答える。
でもね、先輩。私は、あいつらのことゆるせないよ。
先輩は、何度も死にかけながら、平和のために戦ったのに。体は、傷だらけで。きっと、精神も傷だらけだ。
そんな先輩を、追放処分? 用が済んだら、さよなら? ゆるせない。
この怒りは、ずっと収まらなかった。
「先輩、復讐しましょうよ。あいつら全員、滅ぼしてやりましょうよ」
思わず、そんな台詞を口にする。
優しい先輩は、冗談だと思ったのか、「はは」と笑った。
「ごめんなさい」
私は、魔術で先輩の“恨み”を強化する。
先輩は、勇者であって、聖者ではないので、恨みの種くらいはあるのだ。だから、それを芽吹かせた。
私たちは、踵を返して、国に戻る。
さあ、ふたりで復讐劇を始めよう。