うちよそ
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雨の日に出会ったナナさんと、今日は、青空の下で会ってる。
「海だ! やったー!」
オレは走って、海に入った。足が水に浸かり、涼しい。
人は何故、海を見ると走り出してしまうのだろう? とか思ったけど、ナナさんは、ゆっくりと歩いて来る。
「オレ、ちょっとサーフィンして来る!」
「いってらっしゃい、夏生さん。オレは泳げないから」
「うん。じゃあ、よかったら見てて。カッコいいとこ見せる!」
「分かった」
よっしゃあ! バシッと波に乗るぞ!
オレは、海の中へ進んだ。
まず、パドルでスピードをつけて、テイクオフ!
「波乗り成功!」
上手く高波に乗れた。
ちらりと浜辺を見ると、ナナさんが手を振っている。
「へへ」
何度か波に乗っては、押し流されて、海辺へと戻り。そのうち、ナナさんは砂遊びを始めていた。
サーフボードを抱えて、ナナさんの元へ行く。
「ナナさーん」
「おかえり」
「ただいま!」
「見て、カニ」
「ほんとだ! 可愛い」
小さなカニを手のひらに乗せているナナさんも可愛い。
「ナナさん、写真撮らない? 海とオレたちで」
「いいよ」
「スマホ取って来るー」
オレは、荷物が置いてあるところへ行き、サーフボードを置き、スマホを持つ。
「お待たせー」
手の中のカニから、オレへと視線を移すナナさん。
「はい、笑ってー!」
ナナさんと並んで、綺麗な海をバックに、撮影した。
また、ナナさんとの思い出が増えて、嬉しい。
その後は、ふたりで波打ち際で穴を掘ってみたり、砂山を作って貝殻を飾り付けてみたりした。さざ波の音と潮風が、ふたりを包む。他の海水浴客たちの声は、不思議と遠く感じた。ふたりきりみたいに。
遊んだり、海の家で昼ごはん休憩をしたりして、時は進む。
そして、太陽が海に降りてきた。
「なんか、長いこといたね」
「うん。海にこんなにいるの、不思議」
「夕日、綺麗だねー」
「うん」
ナナさんの水色の髪が、夕日に照らされて、とても綺麗だ。
思わず、ぱしゃりと一枚、夕日を見つめるナナさんの横顔写真を撮る。
「あ、ごめん。つい」
「いいけど。誰にも見せちゃダメだよ?」
「うん。じゃあ、独り占めする」
「そうして」
ナナさんには、謎が多い。いつか、オレに話してくれるかな?
別に、全てを話してほしいワケじゃない。ただ、ナナさんが話したいと思ったことを聞きたい。オレは、まあ、訊かれなくても何でも話しちゃうけど。
「一回目は、偶然。二回目は、必然。じゃあ、三回目は、なんでしょう?」と、ナナさんに投げかけてみた。
「……運命?」
少し、意外な答えが返ってくる。
「ナナさん。また、オレと遊んでくれる?」
「うん、いいよ」
子供っぽいかもと思ったけど、オレは、小指を差し出した。
ナナさんは、そっと指切りをしてくれる。
「約束だよ!」
「うん」
黄昏時に交わした約束。キミが、いずれ果たしてくれる約束。それを胸に、オレは沈む太陽を見つめた。
水面は、キラキラと光って美しい。ふたりで過ごした今日という日を、素敵に彩っていた。
「海だ! やったー!」
オレは走って、海に入った。足が水に浸かり、涼しい。
人は何故、海を見ると走り出してしまうのだろう? とか思ったけど、ナナさんは、ゆっくりと歩いて来る。
「オレ、ちょっとサーフィンして来る!」
「いってらっしゃい、夏生さん。オレは泳げないから」
「うん。じゃあ、よかったら見てて。カッコいいとこ見せる!」
「分かった」
よっしゃあ! バシッと波に乗るぞ!
オレは、海の中へ進んだ。
まず、パドルでスピードをつけて、テイクオフ!
「波乗り成功!」
上手く高波に乗れた。
ちらりと浜辺を見ると、ナナさんが手を振っている。
「へへ」
何度か波に乗っては、押し流されて、海辺へと戻り。そのうち、ナナさんは砂遊びを始めていた。
サーフボードを抱えて、ナナさんの元へ行く。
「ナナさーん」
「おかえり」
「ただいま!」
「見て、カニ」
「ほんとだ! 可愛い」
小さなカニを手のひらに乗せているナナさんも可愛い。
「ナナさん、写真撮らない? 海とオレたちで」
「いいよ」
「スマホ取って来るー」
オレは、荷物が置いてあるところへ行き、サーフボードを置き、スマホを持つ。
「お待たせー」
手の中のカニから、オレへと視線を移すナナさん。
「はい、笑ってー!」
ナナさんと並んで、綺麗な海をバックに、撮影した。
また、ナナさんとの思い出が増えて、嬉しい。
その後は、ふたりで波打ち際で穴を掘ってみたり、砂山を作って貝殻を飾り付けてみたりした。さざ波の音と潮風が、ふたりを包む。他の海水浴客たちの声は、不思議と遠く感じた。ふたりきりみたいに。
遊んだり、海の家で昼ごはん休憩をしたりして、時は進む。
そして、太陽が海に降りてきた。
「なんか、長いこといたね」
「うん。海にこんなにいるの、不思議」
「夕日、綺麗だねー」
「うん」
ナナさんの水色の髪が、夕日に照らされて、とても綺麗だ。
思わず、ぱしゃりと一枚、夕日を見つめるナナさんの横顔写真を撮る。
「あ、ごめん。つい」
「いいけど。誰にも見せちゃダメだよ?」
「うん。じゃあ、独り占めする」
「そうして」
ナナさんには、謎が多い。いつか、オレに話してくれるかな?
別に、全てを話してほしいワケじゃない。ただ、ナナさんが話したいと思ったことを聞きたい。オレは、まあ、訊かれなくても何でも話しちゃうけど。
「一回目は、偶然。二回目は、必然。じゃあ、三回目は、なんでしょう?」と、ナナさんに投げかけてみた。
「……運命?」
少し、意外な答えが返ってくる。
「ナナさん。また、オレと遊んでくれる?」
「うん、いいよ」
子供っぽいかもと思ったけど、オレは、小指を差し出した。
ナナさんは、そっと指切りをしてくれる。
「約束だよ!」
「うん」
黄昏時に交わした約束。キミが、いずれ果たしてくれる約束。それを胸に、オレは沈む太陽を見つめた。
水面は、キラキラと光って美しい。ふたりで過ごした今日という日を、素敵に彩っていた。