創作企画「冥冥の澱」2
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花曇りの空。啓蟄過ぎた頃の昼間。
「穣さん」
「なに?」
「キスマーク見えてる」
「えっ!?」
首元。服で隠れそうで隠れないところに、僕が付けた痕がある。
「見られちゃったかな?」
「タオル巻いてたから、大丈夫じゃない?」
「うん……」
照れてる。昨日のこと思い出したのかな?
「僕、今度から隠れるとこだけにするね?」
「う、うん」
「どこがいい?」
「えっ……」
ニコニコしながら訊いたら、穣さんは真っ赤になって俯いた。
「僕は、内腿がいいと思うよぉ」
「内腿……!?」
「うん」
あなたを押し倒して、足の間に入って、キスを贈るよ。
「今からする?」
首に腕を回して、囁いた。
「だ、だめ……!」
「冗談だよっ!」
別に僕は、本当にしても構わないけどね。
「でも、唇にキスはしてもいい?」
「うん」
軽く、一度口付けをする。
「んー。もっとしていい?」
「いいよ……」
「ありがと!」
チュッて音を立てて、バードキスを何度もした。
「穣さん、大好き!」
「僕も、六助くんが大好きだよ」
「えへへ」
◆◆◆
夕暮れ時。そろそろ夕飯の準備をしようかって話になって、ふたりで台所に立つ。
僕は、ふきの煮物担当。穣さんは、たけのこご飯とキャベツの千切り担当。
僕、少しずつだけど、前より料理が出来るようになった。
パパは、洋食しか作らなかったから、僕、和食はあんまり作れなかったんだよね。
ふたりで何かするのって、楽しい。
「よし、あとは炊けるのを待つだけだよ。六助くんの方は?」
「大丈夫。出来たよ」
ご飯が炊けるのを待つ間、他愛ない話をした。
「菜の花、もうすぐ食べられるね」
「うん、そうだね」
とか。
「たけのこ、まだあるから、水煮にしようか?」
「うん!」
とか、話す。
そうして、たけのこご飯が炊けた。
ふたりで食卓を囲い、「いただきます」をする。
「美味しい!」
「美味しいね」
「そういえば、パパとママが桜エビもらったから、分けてくれるって」
「そうなんだ。お礼言わなきゃ」
「あ、桜エビとたけのこ、ご飯に入れたらいいんじゃないかな?」
「そうだね。そうしよう」
桜エビとたけのこご飯、楽しみだなぁ。
「あと、パパが紅茶味のシフォンケーキ作ってくれるって言ってた」
「そうなんだ。美世さんは、凄いね」
「うん! パパは、料理とお菓子作りが好きだから」
「じゃあ、僕たちは春野菜持って行こう」
「うん!」
日々が、とても愛おしい。
「穣さんは、幸せ? 僕は、毎日幸せだよ!」
「僕も幸せだよ。六助くんがいるから」
ふたりで笑い合うのって、とっても幸せ!
「穣さん」
「なに?」
「キスマーク見えてる」
「えっ!?」
首元。服で隠れそうで隠れないところに、僕が付けた痕がある。
「見られちゃったかな?」
「タオル巻いてたから、大丈夫じゃない?」
「うん……」
照れてる。昨日のこと思い出したのかな?
「僕、今度から隠れるとこだけにするね?」
「う、うん」
「どこがいい?」
「えっ……」
ニコニコしながら訊いたら、穣さんは真っ赤になって俯いた。
「僕は、内腿がいいと思うよぉ」
「内腿……!?」
「うん」
あなたを押し倒して、足の間に入って、キスを贈るよ。
「今からする?」
首に腕を回して、囁いた。
「だ、だめ……!」
「冗談だよっ!」
別に僕は、本当にしても構わないけどね。
「でも、唇にキスはしてもいい?」
「うん」
軽く、一度口付けをする。
「んー。もっとしていい?」
「いいよ……」
「ありがと!」
チュッて音を立てて、バードキスを何度もした。
「穣さん、大好き!」
「僕も、六助くんが大好きだよ」
「えへへ」
◆◆◆
夕暮れ時。そろそろ夕飯の準備をしようかって話になって、ふたりで台所に立つ。
僕は、ふきの煮物担当。穣さんは、たけのこご飯とキャベツの千切り担当。
僕、少しずつだけど、前より料理が出来るようになった。
パパは、洋食しか作らなかったから、僕、和食はあんまり作れなかったんだよね。
ふたりで何かするのって、楽しい。
「よし、あとは炊けるのを待つだけだよ。六助くんの方は?」
「大丈夫。出来たよ」
ご飯が炊けるのを待つ間、他愛ない話をした。
「菜の花、もうすぐ食べられるね」
「うん、そうだね」
とか。
「たけのこ、まだあるから、水煮にしようか?」
「うん!」
とか、話す。
そうして、たけのこご飯が炊けた。
ふたりで食卓を囲い、「いただきます」をする。
「美味しい!」
「美味しいね」
「そういえば、パパとママが桜エビもらったから、分けてくれるって」
「そうなんだ。お礼言わなきゃ」
「あ、桜エビとたけのこ、ご飯に入れたらいいんじゃないかな?」
「そうだね。そうしよう」
桜エビとたけのこご飯、楽しみだなぁ。
「あと、パパが紅茶味のシフォンケーキ作ってくれるって言ってた」
「そうなんだ。美世さんは、凄いね」
「うん! パパは、料理とお菓子作りが好きだから」
「じゃあ、僕たちは春野菜持って行こう」
「うん!」
日々が、とても愛おしい。
「穣さんは、幸せ? 僕は、毎日幸せだよ!」
「僕も幸せだよ。六助くんがいるから」
ふたりで笑い合うのって、とっても幸せ!