創作企画「冥冥の澱」2
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洗濯物を畳んでいる途中、うたた寝をしてしまい、目覚めると布団代わりにお腹の上で、小さくなってしまった恋人の十北斗が眠っていた。
「可愛いねぇ……」
頭を撫でる。愛おしい。けど。
「戻ってくれなきゃ、流石にねぇ?」
そう、手出し出来そうにない。それが問題だった。
最初、北斗は物凄く怯えていたから。それはそうだろう、こんな怪現象に巻き込まれたのだから。
「ん……れいめいくん……?」
「おはようございます、北斗さん」
「ぼく、ねてた……?」
「寝てましたねぇ」
俺が先に寝たんですけど。と、黎命。
「そうですか。そうだった。ぼく、れいめいくんがこわいゆめをみるんじゃないかとおもって、それで……」
小さな体で抱き着いているうちに、寝てしまったのだった。
「でも、ほんとうは、ぼくがこわかったから。だって、ねむりは死とおなじだから……」
「哲学ですかぁ?」
「ちがうよ。ふしぎのくにのアリスだよ」
眠りとは、死のメタファーである。
それが、小さな北斗には恐ろしかった。
どうか、愛しい君よ、健やかに。
「可愛いねぇ……」
頭を撫でる。愛おしい。けど。
「戻ってくれなきゃ、流石にねぇ?」
そう、手出し出来そうにない。それが問題だった。
最初、北斗は物凄く怯えていたから。それはそうだろう、こんな怪現象に巻き込まれたのだから。
「ん……れいめいくん……?」
「おはようございます、北斗さん」
「ぼく、ねてた……?」
「寝てましたねぇ」
俺が先に寝たんですけど。と、黎命。
「そうですか。そうだった。ぼく、れいめいくんがこわいゆめをみるんじゃないかとおもって、それで……」
小さな体で抱き着いているうちに、寝てしまったのだった。
「でも、ほんとうは、ぼくがこわかったから。だって、ねむりは死とおなじだから……」
「哲学ですかぁ?」
「ちがうよ。ふしぎのくにのアリスだよ」
眠りとは、死のメタファーである。
それが、小さな北斗には恐ろしかった。
どうか、愛しい君よ、健やかに。