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「キミは、どうしてボクのことを怒ってばかりなのかな?」
「怒らないよう、努力はしてます。でも、愛しさと苛つきが比例してて」
「キミって、厄介な男だよね」
「すいませんね……!」
また、怒った。と、蛭田先生に、クスクス笑われる。
あなただって、倫理ない癖に。生徒の俺とセックスした癖に。
「蛭田先生も、かなり非常識な人ですけど」
「キミと比べたら、ボクなんて全然だよ」
ムカつく。ムカつく大人だ。
ぐっと拳に力を入れて、堪える。
「アンガーマネジメントでも勉強したらどうだい?」
「結構です」
それなら、筋トレとかバッティングセンター行くとかの方がいい。
「キスする?」
「なんで!?」
「ふたりきりだから」
生物室には、確かにふたりしかいないが。
「学校なのに……」
「ボクの記憶が確かなら、ここでセックスしたことあるよね?」
「一度なら無罪」
「勝手な人だなぁ。ボクたち、共犯者じゃなかったのかい?」
「そ、うですけど……」
筋が通ってないのは、俺の方だ。
それに、何も恋愛だけの話ではない。
怪盗団のこと。とっくに、俺の手は汚れている。
だから。まあ、今更か。
「キス、していいですか?」
「いいよ」
先生の頬に手を添えて、口付けた。
例え、いくつ罪が増えてもいい。行き着く先が、地獄でもいい。
「何か、物騒なこと考えてないかい?」
「俺となら、どこへでも行ってくれますよね?」
「いや?」
この野郎。
「また怒ってる。キミがいるなら、どこでも同じ。天国だよ」
「……はは。それなら、それでいいです」
「キミ、顔がいいから、ずっと笑ってなよ」
「無茶言わないでください」
俺は、綺麗なビスクドールじゃないし、あなたも、ガラスケースの中の人形じゃない。血と臓物が詰まった、心のある生き物だ。それが、受け入れ難かった頃もあったけど、今は平気だ。
意思あるあなたを、俺は愛した。
「俺の素顔を見ても、あなたは俺を選んでくれたから。ずっと離しませんからね」
先生を抱き締めたら、抱き締め返される。
絶対に、逃がさない。
「怒らないよう、努力はしてます。でも、愛しさと苛つきが比例してて」
「キミって、厄介な男だよね」
「すいませんね……!」
また、怒った。と、蛭田先生に、クスクス笑われる。
あなただって、倫理ない癖に。生徒の俺とセックスした癖に。
「蛭田先生も、かなり非常識な人ですけど」
「キミと比べたら、ボクなんて全然だよ」
ムカつく。ムカつく大人だ。
ぐっと拳に力を入れて、堪える。
「アンガーマネジメントでも勉強したらどうだい?」
「結構です」
それなら、筋トレとかバッティングセンター行くとかの方がいい。
「キスする?」
「なんで!?」
「ふたりきりだから」
生物室には、確かにふたりしかいないが。
「学校なのに……」
「ボクの記憶が確かなら、ここでセックスしたことあるよね?」
「一度なら無罪」
「勝手な人だなぁ。ボクたち、共犯者じゃなかったのかい?」
「そ、うですけど……」
筋が通ってないのは、俺の方だ。
それに、何も恋愛だけの話ではない。
怪盗団のこと。とっくに、俺の手は汚れている。
だから。まあ、今更か。
「キス、していいですか?」
「いいよ」
先生の頬に手を添えて、口付けた。
例え、いくつ罪が増えてもいい。行き着く先が、地獄でもいい。
「何か、物騒なこと考えてないかい?」
「俺となら、どこへでも行ってくれますよね?」
「いや?」
この野郎。
「また怒ってる。キミがいるなら、どこでも同じ。天国だよ」
「……はは。それなら、それでいいです」
「キミ、顔がいいから、ずっと笑ってなよ」
「無茶言わないでください」
俺は、綺麗なビスクドールじゃないし、あなたも、ガラスケースの中の人形じゃない。血と臓物が詰まった、心のある生き物だ。それが、受け入れ難かった頃もあったけど、今は平気だ。
意思あるあなたを、俺は愛した。
「俺の素顔を見ても、あなたは俺を選んでくれたから。ずっと離しませんからね」
先生を抱き締めたら、抱き締め返される。
絶対に、逃がさない。