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噛み付くようなキスをする。
「ん……ふ……」
「好きだ……好きだよ……」
「知って、る……」
隆文は、積極的に舌を絡めてきた。
俺は、お前のただの幼馴染みで。長年片想いを拗らせていて。ギンガが憎くて。でも、隆文のことは愛していて。
気付けば、お前をソファーに押し倒していた。
「おい」
「なに?」
「盛るな、バカ」
「俺は別に…………」
いや、隆文のことは、そりゃあ抱きたいが。そんな四六時中じゃないし。
「俺のこと、なんだと思ってるんだよ?」
「よく知ってるケダモノ」
「失礼だな」
俺は、そんなんじゃない。だって、ギンガなんて知らないし。
「ずっと近くに、こんなヤバい奴がいたとは」
灯台もと暗しだな、と笑う隆文。
「うるさい」
隆文の上から退き、俺はそっぽを向いた。
「シないのか……?」
「この流れで?」
「そういう流れだったろうが」
隆文は、上体を起こして、俺のネクタイを掴んで引いた。
「ん…………」
キスをされる。
あああ。もう知らないからな。
◆◆◆
「やっぱ、ケダモノだろ」
「それは、隆文が煽るから」
「毎回、抱き潰す勢いで、怖えーわ」
「怖い?」
「目付きが怖い」
そんなこと言われても。自分の顔なんて見られないし。
「直すから、捨てないでくれ……」
「重っ!」
隆文は、ベッドの上で正座する俺の頭を、軽く叩いた。
「うぜーんだよ! そういうの!」
「ごめん…………」
「謝るな!」
「ごめ…………うん……」
俺はいつも、選択肢を間違えてきたから。
ギンガに、恋心を玩具にされた時だって、もっと冷静に対処すべきだった。
「あー……あのこと思い出してるだろ……?」
「……うん」
「あれは、俺が悪かった。すまん」
「もう、いいから。俺の恋は、実ったから」
それだけでいい。お前が隣にいるだけでいい。ギンガじゃなくて、劍隆文がいれば。
「俺は、お前を選んだんだ。だから、そんな顔するな」
「どんな顔?」
「捨てられた仔犬」
「酷いな。俺は、人間なのに」
「そうだな。俺の彼氏だからな」
隆文が、優しく俺の頭を撫でた。
彼氏。その言葉が嬉しくて、俺は微笑む。
「ん……ふ……」
「好きだ……好きだよ……」
「知って、る……」
隆文は、積極的に舌を絡めてきた。
俺は、お前のただの幼馴染みで。長年片想いを拗らせていて。ギンガが憎くて。でも、隆文のことは愛していて。
気付けば、お前をソファーに押し倒していた。
「おい」
「なに?」
「盛るな、バカ」
「俺は別に…………」
いや、隆文のことは、そりゃあ抱きたいが。そんな四六時中じゃないし。
「俺のこと、なんだと思ってるんだよ?」
「よく知ってるケダモノ」
「失礼だな」
俺は、そんなんじゃない。だって、ギンガなんて知らないし。
「ずっと近くに、こんなヤバい奴がいたとは」
灯台もと暗しだな、と笑う隆文。
「うるさい」
隆文の上から退き、俺はそっぽを向いた。
「シないのか……?」
「この流れで?」
「そういう流れだったろうが」
隆文は、上体を起こして、俺のネクタイを掴んで引いた。
「ん…………」
キスをされる。
あああ。もう知らないからな。
◆◆◆
「やっぱ、ケダモノだろ」
「それは、隆文が煽るから」
「毎回、抱き潰す勢いで、怖えーわ」
「怖い?」
「目付きが怖い」
そんなこと言われても。自分の顔なんて見られないし。
「直すから、捨てないでくれ……」
「重っ!」
隆文は、ベッドの上で正座する俺の頭を、軽く叩いた。
「うぜーんだよ! そういうの!」
「ごめん…………」
「謝るな!」
「ごめ…………うん……」
俺はいつも、選択肢を間違えてきたから。
ギンガに、恋心を玩具にされた時だって、もっと冷静に対処すべきだった。
「あー……あのこと思い出してるだろ……?」
「……うん」
「あれは、俺が悪かった。すまん」
「もう、いいから。俺の恋は、実ったから」
それだけでいい。お前が隣にいるだけでいい。ギンガじゃなくて、劍隆文がいれば。
「俺は、お前を選んだんだ。だから、そんな顔するな」
「どんな顔?」
「捨てられた仔犬」
「酷いな。俺は、人間なのに」
「そうだな。俺の彼氏だからな」
隆文が、優しく俺の頭を撫でた。
彼氏。その言葉が嬉しくて、俺は微笑む。