創作企画「冥冥の澱」2
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「困りました。私のアイデンティティーの危機です」
「猫耳……」
朝起きると、頭の上に猫耳が生えていた。
狐耳じゃないと嫌なんですが。
「さ、触ってみていい?」
「え? はい」
陽一さんが、両手で猫耳を触った。
「んっ……ふふ……くすぐったいです……」
「わー」
「んんっ……あ……」
「あ、ごめんね、つい夢中に……」
あの。ちょっと。もう、ダメそうなんですが。
「宵くん?」
「陽一さん、その、凄くセックスしたいんですけど」
「えっ?」
「首の後ろ、噛んでいいですか?」
◆◆◆
「なんや? これ」
朝、鏡を見たら、猫耳が生えとった。ぐいっと引っ張って見ても、取れん。
「靖及さん、見てみ。おもろいで」
「司……?」
「なんか知らんけど、猫耳生えててん」
「可愛いな」
「せやろ?」
靖及さんに抱き着いてみた。
「…………」
無言のまま、俺の頭を撫でる靖及さん。
アカン。気持ちええ。
「ふぁ……眠りそうや……」
「二度寝なら、付き合う」
「そうしてや」
◆◆◆
朝、起きたら、猫耳が生えていた。なんで?
「角しまっとこうかな」
山羊角をしまうと、白猫の妖か何かみたいになる。
「ねぇ、穣さん。見て見て」
「わっ!? ど、どうしたの?」
「分かんない! でも、僕、カワイイよね?」
「うん、可愛いよ」
「えへへ。ありがと!」
穣さんの手を取って、僕の両頬に添えた。
「キスして?」
「……うん」
◆◆◆
「なんでやねん!?」
猫耳生えとるんやけど?!
機関の研究班に行けば、原因分かるやろか?
帽子で猫耳を隠して、機関へ向かう。
「おはよう、渚」
「あ、梓さん……おはようさんやで……」
「どうかしたのか?」
「いや、なんもあらへん、です」
と、言ったところで突風が帽子を拐った。
「猫耳……ふふ、可愛いな……」
「可愛いくない! です!」
アカーン! もう終わりや!
◆◆◆
「嫌ぁー!」
頭、頭に猫耳が生えてる!?
「なんでよ?!」
よりによって今日?! 季楽さんにお会い出来るのに!?
「姉さん、どうしたの?」
「ゆ、雪光……」
「コスプレ? 可愛いね」
「違う! 断じて! 取れないのよ!」
「へぇ」
「私、治るまで出かけないから」
「なんで? 可愛いのに」
可愛くない!
◆◆◆
「北斗さん、起きてください!」
「ん……うん……」
どうしたんだろう?
「北斗さん、頭に猫耳が……」
「え……?」
あたまにねこみみ?
「洗面所行ってください。早く」
「う、うん……」
眼鏡を取り、洗面所へ向かう。鏡に映る自分の頭の上には、猫耳。
「ひっ……!」
「いやぁ、可愛いねぇ」
「れ、黎命くん。これ、何……?」
「さぁ?」
黎命くんの手が、僕の顎下を撫でた。
「北斗さん、ベッドに戻りませんかぁ?」
◆◆◆
「来目くん、どうしたの、それ?!」
バイト先の先輩に指摘されてから、初めて気付いた。
今朝は、目覚めが最悪で。何度寝かしていたら、遅刻しそうになって。だから、頭に猫耳が生えてるなんて、知らねぇ。
「えーと…………」
「あ、ああー! 猫の日だから?」
「……はい」
もう、なんでもいいや。メンドクセェ。
オレは、いつも通りに、レジ打ちをする。
「来目さん、なにそれ? 罰ゲーム?」
赤城燈哉が来た。
「チッ……猫の日だからです……」
「へぇ」
笑うな。噛み付くぞ。
「猫耳……」
朝起きると、頭の上に猫耳が生えていた。
狐耳じゃないと嫌なんですが。
「さ、触ってみていい?」
「え? はい」
陽一さんが、両手で猫耳を触った。
「んっ……ふふ……くすぐったいです……」
「わー」
「んんっ……あ……」
「あ、ごめんね、つい夢中に……」
あの。ちょっと。もう、ダメそうなんですが。
「宵くん?」
「陽一さん、その、凄くセックスしたいんですけど」
「えっ?」
「首の後ろ、噛んでいいですか?」
◆◆◆
「なんや? これ」
朝、鏡を見たら、猫耳が生えとった。ぐいっと引っ張って見ても、取れん。
「靖及さん、見てみ。おもろいで」
「司……?」
「なんか知らんけど、猫耳生えててん」
「可愛いな」
「せやろ?」
靖及さんに抱き着いてみた。
「…………」
無言のまま、俺の頭を撫でる靖及さん。
アカン。気持ちええ。
「ふぁ……眠りそうや……」
「二度寝なら、付き合う」
「そうしてや」
◆◆◆
朝、起きたら、猫耳が生えていた。なんで?
「角しまっとこうかな」
山羊角をしまうと、白猫の妖か何かみたいになる。
「ねぇ、穣さん。見て見て」
「わっ!? ど、どうしたの?」
「分かんない! でも、僕、カワイイよね?」
「うん、可愛いよ」
「えへへ。ありがと!」
穣さんの手を取って、僕の両頬に添えた。
「キスして?」
「……うん」
◆◆◆
「なんでやねん!?」
猫耳生えとるんやけど?!
機関の研究班に行けば、原因分かるやろか?
帽子で猫耳を隠して、機関へ向かう。
「おはよう、渚」
「あ、梓さん……おはようさんやで……」
「どうかしたのか?」
「いや、なんもあらへん、です」
と、言ったところで突風が帽子を拐った。
「猫耳……ふふ、可愛いな……」
「可愛いくない! です!」
アカーン! もう終わりや!
◆◆◆
「嫌ぁー!」
頭、頭に猫耳が生えてる!?
「なんでよ?!」
よりによって今日?! 季楽さんにお会い出来るのに!?
「姉さん、どうしたの?」
「ゆ、雪光……」
「コスプレ? 可愛いね」
「違う! 断じて! 取れないのよ!」
「へぇ」
「私、治るまで出かけないから」
「なんで? 可愛いのに」
可愛くない!
◆◆◆
「北斗さん、起きてください!」
「ん……うん……」
どうしたんだろう?
「北斗さん、頭に猫耳が……」
「え……?」
あたまにねこみみ?
「洗面所行ってください。早く」
「う、うん……」
眼鏡を取り、洗面所へ向かう。鏡に映る自分の頭の上には、猫耳。
「ひっ……!」
「いやぁ、可愛いねぇ」
「れ、黎命くん。これ、何……?」
「さぁ?」
黎命くんの手が、僕の顎下を撫でた。
「北斗さん、ベッドに戻りませんかぁ?」
◆◆◆
「来目くん、どうしたの、それ?!」
バイト先の先輩に指摘されてから、初めて気付いた。
今朝は、目覚めが最悪で。何度寝かしていたら、遅刻しそうになって。だから、頭に猫耳が生えてるなんて、知らねぇ。
「えーと…………」
「あ、ああー! 猫の日だから?」
「……はい」
もう、なんでもいいや。メンドクセェ。
オレは、いつも通りに、レジ打ちをする。
「来目さん、なにそれ? 罰ゲーム?」
赤城燈哉が来た。
「チッ……猫の日だからです……」
「へぇ」
笑うな。噛み付くぞ。