創作企画「冥冥の澱」2
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いとこの司は、おれになついてる。
おれの4つ年下。4さい。
「なぎさにいちゃん」
「なんや?」
「うちな、ふうせんガムふくらませられるようになってん」
「すごいなぁ。じゃあ、おいわいにハリガネでなんか作ったるわ」
「ねこがええ。こばんもっとるやつ」
「まねきネコやな? ええで」
ハリガネをまげて、まねきネコを作る。10分くらいで、かんせいした。
「ほら、できたで、司」
「おおきに、なぎさにいちゃん」
司は、うれしそうにわらう。妹みたいに、かわええとおもっとる。
「いつか、もっとすごいもん作れるようになったるから、楽しみにしとき」
「うん! おかねつくったって」
「ハンザイや!」
「なんや! なんでアカンの?!」
「ぞうへいきょくでしか、作れんねん」
「ぞうへいきょくになってや」
「ならんわ」
おっそろしいこと言うなや。おれがつかまるやろが。
「お金ではどうにもならんこともあるんやで」
「なに?」
「えー。あいとか?」
「あい?」
「人のこと大せつにするきもちのことや」
「おかねでかえんもんなんか、どうでもええやん」
どないしよ。どうとく、まだならってへんからなぁ、司は。
「人間、わるいことしたほうが生きにくくなっとるし、世の中、お金ではかいけつできんことがあんねん」
「でも、わるいやつはいつもわらっとるやん。うちは、わらってたいんや」
「アカン、アカン。どうせなら、いいことしてわらうようにせぇ。司なら、できる。人生、長いんやから、よく生きな」
「でも、うちのほしいもんは、おかねがあれば、ぜんぶてにはいる。いえもとちも」
「人生ゲームやらせすぎた……」
どないせぇっちゅうんや。えーと。
「家ぞくは、お金でかえたか?」
「かえへん」
「そうやろ? べつに、おらへんでもええけど、おってもええやん。せやから、せんたくしが、えらべるもんが多いほうが、人生楽しいで」
「たのしいなら、そのほうがええわ。ぜんつっぱして、おおがちして、そうどりするんや」
「だれや?! 司に、かけ教えたやつ!?」
「ミナミのおじさん」
「あのおじさんは、ろくでなしやから、なんも教わったらアカンで」
「でも、たのしそうやで?」
「ギャンブルはやめとけ」
司は、なっとくいかない顔をしとる。
「でも、パチンコもけいばもたのしいで?」
「ミナミのおじさんとはあそぶな!」
アカン。司に、あくえいきょうや。司の親に言わんと。
「なぎさにいちゃん」
「なんや?」
「なぎさにいちゃんは、しょうらいなんになるん?」
「おれは、ものを作るのが好きやから、そういうしごとしたいねん」
「じゃあ、うちは、なぎさにいちゃんのつくるもんのせんでんしたる」
「ありがとさん、司」
「うりあげの40ぱーせんともらうで」
「ミナミのおじさんやな?!」
ほんまに、ろくでもないわ!
おれの4つ年下。4さい。
「なぎさにいちゃん」
「なんや?」
「うちな、ふうせんガムふくらませられるようになってん」
「すごいなぁ。じゃあ、おいわいにハリガネでなんか作ったるわ」
「ねこがええ。こばんもっとるやつ」
「まねきネコやな? ええで」
ハリガネをまげて、まねきネコを作る。10分くらいで、かんせいした。
「ほら、できたで、司」
「おおきに、なぎさにいちゃん」
司は、うれしそうにわらう。妹みたいに、かわええとおもっとる。
「いつか、もっとすごいもん作れるようになったるから、楽しみにしとき」
「うん! おかねつくったって」
「ハンザイや!」
「なんや! なんでアカンの?!」
「ぞうへいきょくでしか、作れんねん」
「ぞうへいきょくになってや」
「ならんわ」
おっそろしいこと言うなや。おれがつかまるやろが。
「お金ではどうにもならんこともあるんやで」
「なに?」
「えー。あいとか?」
「あい?」
「人のこと大せつにするきもちのことや」
「おかねでかえんもんなんか、どうでもええやん」
どないしよ。どうとく、まだならってへんからなぁ、司は。
「人間、わるいことしたほうが生きにくくなっとるし、世の中、お金ではかいけつできんことがあんねん」
「でも、わるいやつはいつもわらっとるやん。うちは、わらってたいんや」
「アカン、アカン。どうせなら、いいことしてわらうようにせぇ。司なら、できる。人生、長いんやから、よく生きな」
「でも、うちのほしいもんは、おかねがあれば、ぜんぶてにはいる。いえもとちも」
「人生ゲームやらせすぎた……」
どないせぇっちゅうんや。えーと。
「家ぞくは、お金でかえたか?」
「かえへん」
「そうやろ? べつに、おらへんでもええけど、おってもええやん。せやから、せんたくしが、えらべるもんが多いほうが、人生楽しいで」
「たのしいなら、そのほうがええわ。ぜんつっぱして、おおがちして、そうどりするんや」
「だれや?! 司に、かけ教えたやつ!?」
「ミナミのおじさん」
「あのおじさんは、ろくでなしやから、なんも教わったらアカンで」
「でも、たのしそうやで?」
「ギャンブルはやめとけ」
司は、なっとくいかない顔をしとる。
「でも、パチンコもけいばもたのしいで?」
「ミナミのおじさんとはあそぶな!」
アカン。司に、あくえいきょうや。司の親に言わんと。
「なぎさにいちゃん」
「なんや?」
「なぎさにいちゃんは、しょうらいなんになるん?」
「おれは、ものを作るのが好きやから、そういうしごとしたいねん」
「じゃあ、うちは、なぎさにいちゃんのつくるもんのせんでんしたる」
「ありがとさん、司」
「うりあげの40ぱーせんともらうで」
「ミナミのおじさんやな?!」
ほんまに、ろくでもないわ!