創作企画「冥冥の澱」2
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赤城燈哉。それが、“アイツ”の名前。
バイトの休憩時間。来目聖爾は、ノートの切れ端を、じっと見る。
電話番号が添えてあるが、どうすればいいのか分からない。
けれど、どうしても会いたかった。
電話をかけるのは、少し躊躇われたので、ショートメッセージを送る。
“来目聖爾です。シフト上がったら、会えませんか? コンビニ前にいます。時間は————”
あまりにも簡素な言葉を、送信した。
「はぁ…………」
馬鹿らしい。本当に。
人間みたいなことをして。誰も、こんな自分は望んでいないというのに。
ぐちゃぐちゃにされたから、ぐちゃぐちゃにしてやりたい。
獲物は、のこのこやって来た。
「お疲れさん」
「どうも」
「なんの用?」
「これ、どうぞ」
渡したのは、棒付き飴。
「何味?」
「コーヒーです。好きなのかと思って」
意外にも、答えられたことに驚く赤城燈哉。
「へぇ。それで?」
「それだけです」
「来目さん、飴屋なの?」
苦笑混じりに、軽口を叩く。
「じゃあ、バレンタインだからってことで」
それだと、特別な意味が乗ってしまわないか? と思った。
バイトの休憩時間。来目聖爾は、ノートの切れ端を、じっと見る。
電話番号が添えてあるが、どうすればいいのか分からない。
けれど、どうしても会いたかった。
電話をかけるのは、少し躊躇われたので、ショートメッセージを送る。
“来目聖爾です。シフト上がったら、会えませんか? コンビニ前にいます。時間は————”
あまりにも簡素な言葉を、送信した。
「はぁ…………」
馬鹿らしい。本当に。
人間みたいなことをして。誰も、こんな自分は望んでいないというのに。
ぐちゃぐちゃにされたから、ぐちゃぐちゃにしてやりたい。
獲物は、のこのこやって来た。
「お疲れさん」
「どうも」
「なんの用?」
「これ、どうぞ」
渡したのは、棒付き飴。
「何味?」
「コーヒーです。好きなのかと思って」
意外にも、答えられたことに驚く赤城燈哉。
「へぇ。それで?」
「それだけです」
「来目さん、飴屋なの?」
苦笑混じりに、軽口を叩く。
「じゃあ、バレンタインだからってことで」
それだと、特別な意味が乗ってしまわないか? と思った。