創作企画「冥冥の澱」2
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黎命くんが、バレンタインのチョコレートをくれた。
「ありがとう。君からもらえるものは、なんだって嬉しいよ」
君は、最初に色彩をくれたんだ。
黎命くんが、くれるものは、いいものばかりじゃなかったけれど、過去の痛みも苦しみも、今ではいい思い出だから。
「食べてみてくださいねぇ」
「いただきます」
少しほろ苦いキャラメル風味のチョコレートは、僕の好きな味がした。
「美味しい、です。僕の好みの味がする」
「そいつは、よかった」
「本当に、ありがとう」
君が隣にいるだけでも嬉しいのに。ホワイトデーに、何を返そうかな。
ああでも、それより、まずは。
ありったけの勇気をかき集める。
「黎命くん」
「はい」
「愛してるよ」
ちゃんと、目を見て、はっきりと口にした。
「ありがとうございます」
「どうか、ずっと傍にいてください」
「はい…………」
珍しく、僕じゃなくて、黎命くんが照れている。
「可愛いね」
片手を君の頬に添えて、そう言った。
「よしてくださいよぉ」
僕の手に手を重ねて、赤くなる君が、愛おしい。
「ありがとう。君からもらえるものは、なんだって嬉しいよ」
君は、最初に色彩をくれたんだ。
黎命くんが、くれるものは、いいものばかりじゃなかったけれど、過去の痛みも苦しみも、今ではいい思い出だから。
「食べてみてくださいねぇ」
「いただきます」
少しほろ苦いキャラメル風味のチョコレートは、僕の好きな味がした。
「美味しい、です。僕の好みの味がする」
「そいつは、よかった」
「本当に、ありがとう」
君が隣にいるだけでも嬉しいのに。ホワイトデーに、何を返そうかな。
ああでも、それより、まずは。
ありったけの勇気をかき集める。
「黎命くん」
「はい」
「愛してるよ」
ちゃんと、目を見て、はっきりと口にした。
「ありがとうございます」
「どうか、ずっと傍にいてください」
「はい…………」
珍しく、僕じゃなくて、黎命くんが照れている。
「可愛いね」
片手を君の頬に添えて、そう言った。
「よしてくださいよぉ」
僕の手に手を重ねて、赤くなる君が、愛おしい。