創作企画「冥冥の澱」2
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母と一緒に、チョコレートを作っている。
「宵さん、フォンダンショコラは、焼き立てのうちに届けなくてはなりません」
「はい、お母様」
オーブンで焼き上がるのを待っている間に、母は言った。
「今日ばかりは、お車を出していただきなさい」
「はい」
その後、フォンダンショコラを完成させ、私は車で陽一さんの元へ向かう。
「コンにちはぁ」
『宵くん、いらっしゃい』
部屋にお邪魔してから、私はすぐにチョコレートを取り出した。
「ハッピーバレンタイン! です」
「ありがとう!」
「焼き立てのうちに召し上がってください」
「焼き立て? 手作り?!」
「はい。母に教わりました」
陽一さんは、凄く嬉しそうにしている。頑張ってよかった。
写真を撮ってから、フォークとスプーンを駆使して、食べる。
「どうですか?」
「凄い! 美味しい!」
「ありがとうございます」
どきどきする。私は、あなたが美味しそうにものを食べるところを見るのが好きなんです。
完食した後、「僕も宵くんに用意したよ」と言って、陽一さんは、綺麗にラッピングされたチョコをくれた。
中身は、カラフルで小さなハートの形のチョコレートが、たくさん。
「とても嬉しいです」
スマホで記録してから、一粒食べる。オレンジピールの入ったそれは、口の中でとろけた。
「この味、好きです」
「宵くん……」
陽一さんに、抱き締められる。
「陽一さん?」
「宵くんの好きなもの、たくさん見付かるといいなって」
「世界で一番好きなあなたがいれば、いくらでも見付かる気がします。いえ、見付けてみせます」
◆◆◆
靖及さんから、薔薇の花束をもろた。
「ありがとうやで。俺も、愛してるで」
薔薇を花瓶に生けてから、俺は切り出す。
「今日は、ホットケーキ焼いたるわ!」
たこ焼きプレート使て、丸いやつをな。
「渚が寄越したチョコ、溶かしてかけたらええやろ」
「司に任せる」
「任しとき!」
チョコをテンパリングで溶かしといて、ホットケーキミックスとかを混ぜたら、たこ焼きプレートに流して焼く。
ほんで、チョコソースかけたら、完成や。
「美味いな」
「せやろ?」
司ちゃん、天才やからなぁ。
一生隣にいたるから。一生隣にいてな。
「ハッピーバレンタインや!」
◆◆◆
パパと作ったチョコレートを持って、穣さんの家に来た。
「いらっしゃい」
「お邪魔します」
コタツに並んで入ってから、チョコを取り出して、渡す。
「これ、パパから。こっちは、僕から、穣さんに」
「ありがとう、六助くん。これは、僕から」
「ありがとう……」
嬉しい。ちゃんと、嬉しいって思ってるよ。
「僕、トリュフチョコレート、頑張って作ったよ」
パパは、チョコレートマフィンを作ってた。
「うん。美味しいよ」
「よかったぁ」
僕は、穣さんがくれたチョコを食べる。
「甘くて、美味しいね」
「ハッピーバレンタイン、六助くん」
◆◆◆
あー。どないしよ。いや、どないもこないもあらへん。
「あの、梓さん」
「渚。何か?」
「これ、その、プレゼントです。実際に身に付けてみてもろた方がええ思て。青色のイヤーカフなんやけど……」
「わざわざ、ありがとう」
「ほな、俺、戻りますんで」
「ああ。それでは、また」
あー! バレンタインのプレゼントて言えへんかった! アカンたれ!
何が、ハッピーバレンタインや!
「宵さん、フォンダンショコラは、焼き立てのうちに届けなくてはなりません」
「はい、お母様」
オーブンで焼き上がるのを待っている間に、母は言った。
「今日ばかりは、お車を出していただきなさい」
「はい」
その後、フォンダンショコラを完成させ、私は車で陽一さんの元へ向かう。
「コンにちはぁ」
『宵くん、いらっしゃい』
部屋にお邪魔してから、私はすぐにチョコレートを取り出した。
「ハッピーバレンタイン! です」
「ありがとう!」
「焼き立てのうちに召し上がってください」
「焼き立て? 手作り?!」
「はい。母に教わりました」
陽一さんは、凄く嬉しそうにしている。頑張ってよかった。
写真を撮ってから、フォークとスプーンを駆使して、食べる。
「どうですか?」
「凄い! 美味しい!」
「ありがとうございます」
どきどきする。私は、あなたが美味しそうにものを食べるところを見るのが好きなんです。
完食した後、「僕も宵くんに用意したよ」と言って、陽一さんは、綺麗にラッピングされたチョコをくれた。
中身は、カラフルで小さなハートの形のチョコレートが、たくさん。
「とても嬉しいです」
スマホで記録してから、一粒食べる。オレンジピールの入ったそれは、口の中でとろけた。
「この味、好きです」
「宵くん……」
陽一さんに、抱き締められる。
「陽一さん?」
「宵くんの好きなもの、たくさん見付かるといいなって」
「世界で一番好きなあなたがいれば、いくらでも見付かる気がします。いえ、見付けてみせます」
◆◆◆
靖及さんから、薔薇の花束をもろた。
「ありがとうやで。俺も、愛してるで」
薔薇を花瓶に生けてから、俺は切り出す。
「今日は、ホットケーキ焼いたるわ!」
たこ焼きプレート使て、丸いやつをな。
「渚が寄越したチョコ、溶かしてかけたらええやろ」
「司に任せる」
「任しとき!」
チョコをテンパリングで溶かしといて、ホットケーキミックスとかを混ぜたら、たこ焼きプレートに流して焼く。
ほんで、チョコソースかけたら、完成や。
「美味いな」
「せやろ?」
司ちゃん、天才やからなぁ。
一生隣にいたるから。一生隣にいてな。
「ハッピーバレンタインや!」
◆◆◆
パパと作ったチョコレートを持って、穣さんの家に来た。
「いらっしゃい」
「お邪魔します」
コタツに並んで入ってから、チョコを取り出して、渡す。
「これ、パパから。こっちは、僕から、穣さんに」
「ありがとう、六助くん。これは、僕から」
「ありがとう……」
嬉しい。ちゃんと、嬉しいって思ってるよ。
「僕、トリュフチョコレート、頑張って作ったよ」
パパは、チョコレートマフィンを作ってた。
「うん。美味しいよ」
「よかったぁ」
僕は、穣さんがくれたチョコを食べる。
「甘くて、美味しいね」
「ハッピーバレンタイン、六助くん」
◆◆◆
あー。どないしよ。いや、どないもこないもあらへん。
「あの、梓さん」
「渚。何か?」
「これ、その、プレゼントです。実際に身に付けてみてもろた方がええ思て。青色のイヤーカフなんやけど……」
「わざわざ、ありがとう」
「ほな、俺、戻りますんで」
「ああ。それでは、また」
あー! バレンタインのプレゼントて言えへんかった! アカンたれ!
何が、ハッピーバレンタインや!