800文字チャレンジ
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「俺、ナマエのことが好きだよ」
友人のギンガに、LIMEで家に呼び出されたナマエは、まさかの告白をされた。
「え……?」
神様、これは現実? こんなことが?
本当に? どうしよう。
様々な想いが、ナマエの脳内を埋め尽くす。
実は、ナマエは以前からギンガに片想いをしていたのだ。
ギンガは、男を好きにならないと思っていた。だから、ナマエは自分の気持ちを奥底へと封じ込めて、丁度いい距離感の友人で居続けたのである。
今、この瞬間までは。
「その……おれは……いや、おれ…………」
「おれも好きだよ」と言いたいのに、言葉がもつれる。頬に赤みが差し、体は発汗した。
恋しい男が、自分だけを見つめている。そして、更に信じられないことに、ギンガの手がナマエの頬に添えられ、顔が近付いてきた。煙草と、香水の匂いが間近でする。
キスまで後少し、というところで、ギンガは微笑んだ。
「いやぁ、いい画が撮れたよ!」
「へ?」
「告白ドッキリ大成功~!」
きょとんとするナマエをよそに、廊下からスバルとコスモが入って来る。
「ナマエは焦ると固まるタイプなんだな~」
「っていうか、流されそうになってなかった?」
「え……あの…………」
友人の友人が、はしゃいでいる。
目の前の景色は不気味に歪み、遠くの方で「カメラが仕掛けてあった」だとか、「キスしようとするのはアドリブだった」だとか、そんな言葉が聴こえる。
え? なんだこれ? なに?
神様、これが現実?
ナマエは混乱しながらも、無慈悲な現実を直視しようとしている。
こいつら、なにを笑っているんだ? おれの気持ちを露ほども知らずに、踏みにじって。
「ふざけんな…………」
ぼそりと呟いた言葉を、誰かが拾うことはなかった。
こいつらが、ネット配信者でいられなくなりますように。コズミックが続けられなくなりますように。
ナマエは、神に祈る。
この男が、おれが恋した男が、破滅しますように。
ナマエは、人を呪う。
「ところでナマエ、動画に顔出ししてもいいよね?」
「ああ、うん…………いいよ…………」
ふざけんな。
ふざけんなッ!
ナマエは笑みを浮かべながら、目の前の男を呪った。心の中で怒り、慟哭しながら、呪った。
友人のギンガに、LIMEで家に呼び出されたナマエは、まさかの告白をされた。
「え……?」
神様、これは現実? こんなことが?
本当に? どうしよう。
様々な想いが、ナマエの脳内を埋め尽くす。
実は、ナマエは以前からギンガに片想いをしていたのだ。
ギンガは、男を好きにならないと思っていた。だから、ナマエは自分の気持ちを奥底へと封じ込めて、丁度いい距離感の友人で居続けたのである。
今、この瞬間までは。
「その……おれは……いや、おれ…………」
「おれも好きだよ」と言いたいのに、言葉がもつれる。頬に赤みが差し、体は発汗した。
恋しい男が、自分だけを見つめている。そして、更に信じられないことに、ギンガの手がナマエの頬に添えられ、顔が近付いてきた。煙草と、香水の匂いが間近でする。
キスまで後少し、というところで、ギンガは微笑んだ。
「いやぁ、いい画が撮れたよ!」
「へ?」
「告白ドッキリ大成功~!」
きょとんとするナマエをよそに、廊下からスバルとコスモが入って来る。
「ナマエは焦ると固まるタイプなんだな~」
「っていうか、流されそうになってなかった?」
「え……あの…………」
友人の友人が、はしゃいでいる。
目の前の景色は不気味に歪み、遠くの方で「カメラが仕掛けてあった」だとか、「キスしようとするのはアドリブだった」だとか、そんな言葉が聴こえる。
え? なんだこれ? なに?
神様、これが現実?
ナマエは混乱しながらも、無慈悲な現実を直視しようとしている。
こいつら、なにを笑っているんだ? おれの気持ちを露ほども知らずに、踏みにじって。
「ふざけんな…………」
ぼそりと呟いた言葉を、誰かが拾うことはなかった。
こいつらが、ネット配信者でいられなくなりますように。コズミックが続けられなくなりますように。
ナマエは、神に祈る。
この男が、おれが恋した男が、破滅しますように。
ナマエは、人を呪う。
「ところでナマエ、動画に顔出ししてもいいよね?」
「ああ、うん…………いいよ…………」
ふざけんな。
ふざけんなッ!
ナマエは笑みを浮かべながら、目の前の男を呪った。心の中で怒り、慟哭しながら、呪った。