SS
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「は~! エクスペンダブルズ最高過ぎる~!」
自宅のリビングのテレビで、大好きなアクション映画を見た。名だたるアクションスターたちが、これでもかというほどに出演する映画だ。そして、銃撃戦! 肉弾戦! 爆発!
「さて、と」
この後は、狙撃手の合同訓練である。おれは、ボーダーへ向かう準備を始めた。
おれも、アクションスターみたいにカッコよく戦闘したいなぁ。などと考えながら、目的地へと行く。
「よーう! 奈良坂~」
「相変わらず元気だな、ミョウジ」
「褒めてもなんにも出ないぞ!」
「褒めてない」
「褒めろよ。褒め称えろよ」
「断る」
しばらく、友人と戯れていると、訓練が始まる。
いつも通り、冷静に的を狙って、撃つ。
おれが静かに闘志を燃やしていると、横で荒船先輩が、見事な狙撃をしていた。カッコいいなぁ。横目でチラチラと見ていたおれは、荒船先輩が、「ワンショット・ワンキル」と、ぼそりと呟くのを聴いた。
「え?!」
「ん? どうした? ミョウジ」
「荒船先輩、今、“山猫は眠らない”の台詞言いませんでしたか?!」
「聴こえてたのか…………」
荒船先輩は、片手で帽子の鍔を下げて、目元を隠しながら、恥ずかしそうにしている。
「あれ、狙撃手の映画ですもんね! 最高っすよね!」
「あ、ああ。名作だよな」
なんだか、荒船先輩は、こちらの様子を窺っているみたいだ。たぶん、おれが、どの程度の映画好きかを探っている。彼は、喋り過ぎないように自分をセーブしている。
「ねぇ、荒船先輩」
「なんだ?」
「今度、家で、エクスペンダブルズ見ません?」
「エクスペンダブルズ! あれはいい。スタローンにステイサムにドルフ・ラングレンにシュワルツェネッガーにブルース・ウィリス……いいぜ、ミョウジ。その誘い、乗った!」
おれと先輩は、固く握手した。
荒船先輩の瞳が、キラキラしていて、そんなに好きなものがあるなんて、羨ましいなぁ、とおれは思う。
先輩と映画を見る日が楽しみだ。
自宅のリビングのテレビで、大好きなアクション映画を見た。名だたるアクションスターたちが、これでもかというほどに出演する映画だ。そして、銃撃戦! 肉弾戦! 爆発!
「さて、と」
この後は、狙撃手の合同訓練である。おれは、ボーダーへ向かう準備を始めた。
おれも、アクションスターみたいにカッコよく戦闘したいなぁ。などと考えながら、目的地へと行く。
「よーう! 奈良坂~」
「相変わらず元気だな、ミョウジ」
「褒めてもなんにも出ないぞ!」
「褒めてない」
「褒めろよ。褒め称えろよ」
「断る」
しばらく、友人と戯れていると、訓練が始まる。
いつも通り、冷静に的を狙って、撃つ。
おれが静かに闘志を燃やしていると、横で荒船先輩が、見事な狙撃をしていた。カッコいいなぁ。横目でチラチラと見ていたおれは、荒船先輩が、「ワンショット・ワンキル」と、ぼそりと呟くのを聴いた。
「え?!」
「ん? どうした? ミョウジ」
「荒船先輩、今、“山猫は眠らない”の台詞言いませんでしたか?!」
「聴こえてたのか…………」
荒船先輩は、片手で帽子の鍔を下げて、目元を隠しながら、恥ずかしそうにしている。
「あれ、狙撃手の映画ですもんね! 最高っすよね!」
「あ、ああ。名作だよな」
なんだか、荒船先輩は、こちらの様子を窺っているみたいだ。たぶん、おれが、どの程度の映画好きかを探っている。彼は、喋り過ぎないように自分をセーブしている。
「ねぇ、荒船先輩」
「なんだ?」
「今度、家で、エクスペンダブルズ見ません?」
「エクスペンダブルズ! あれはいい。スタローンにステイサムにドルフ・ラングレンにシュワルツェネッガーにブルース・ウィリス……いいぜ、ミョウジ。その誘い、乗った!」
おれと先輩は、固く握手した。
荒船先輩の瞳が、キラキラしていて、そんなに好きなものがあるなんて、羨ましいなぁ、とおれは思う。
先輩と映画を見る日が楽しみだ。