創作企画「冥冥の澱」
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素面も素面。ド素面や。今夜は、少ししか飲んでへん。
「靖及さん」
「どうした? 司」
俺は片手で、とん、と靖及さんを押した。ベッドの方に。
「司」
「ダメなん?」
「いや」
靖及さんは、ベッドに腰を下ろして、仰向けに寝そべる。俺は、その大きな体の上に跨がった。
「ひゃははっ! いい眺めやなぁ!」
服を脱ぐ。下着だけになってから、体をずらして、靖及さんにキスした。
「赤い」
下着の話?
「他に言うことあるやろ?」
「司、綺麗だ」
「せやな。綺麗な綺麗な司ちゃんやで」
もっかい、キスした。濃いやつ。
「好きだ…………」
「かわええなぁ。よしよし。俺に任しとき」
するすると、また体をずらした。靖及さんのズボンと下着を脱がせる。
「ほなら、何回出来るか、賭けよか」
口端を吊り上げて笑い、下着を脱ぐ。
鍵の形のペンダントが、揺れた。
ゆらゆら。ゆらゆら。
◆◆◆
朝、目ぇ覚ますと、6本の腕に抱かれとった。
包容力が、物理的やん。
キスしたろ。額と頬にキスを送る。
靖及さんは、ほんの少し身動ぎした。
どないしよかな。どう起こしたろかな。
なんか、呼び方……ハニー……? アカン、砂絵さん出て来よる。
ダーリン。ベイビー。スウィート。シュガー。ガラやないわな。
「靖及さん、朝やで」
「ん……司…………」
もっかいキスしたろ。頬にキスする。
「おはようさん!」
「おはよう」
「コーヒー淹れよか?」
「ああ、頼む」
ベッドサイドから、眼鏡を取ってかける。下着の上に、その辺にあった上着を着て、キッチンへ向かった。俺の好きなブレンドコーヒーの袋を手に取る。
靖及さんは、ブラック。俺は、砂糖とミルクをひとつずつ。
赤色と白色のマグカップを持って、ベッドに戻った。
“司は、どうして赤と白が好きなんだ?”
“紅白で、縁起ええやん?”
“なるほど”
前に、そんな会話をしながら買った、お揃いのマグカップ。赤が俺の。白が靖及さんの。
「持って来たで~」
「ありがとう」
「ええで、こんくらい」
ふたりで、ベッドに並んで座って、コーヒーを飲む。
「靖及さん、何回したか覚えとる?」
「いや」
「ひゃはははっ! そやんなぁ!」
なんや、おかしゅうて、俺は、ベッドをバシバシ叩いた。
いっつもそう。結局、どっちもそんなん覚えとらん。ま、俺たちの間でする賭けは、そんなもんでええねん。
「司」
「ん? なんや?」
「俺は幸せだ。お前がいる毎日が、とても美しい」
「そらそうやろ。この世界は、俺らのもんや。毎日、いいとこ取りせんとな! アンタと俺がおったら、向かうとこ敵なしやで!」
「ああ、そうだな」
俺は、満面の笑みで、靖及さんの顔を見た。アンタの笑った顔、めっちゃ好きやで。
「靖及さん」
「どうした? 司」
俺は片手で、とん、と靖及さんを押した。ベッドの方に。
「司」
「ダメなん?」
「いや」
靖及さんは、ベッドに腰を下ろして、仰向けに寝そべる。俺は、その大きな体の上に跨がった。
「ひゃははっ! いい眺めやなぁ!」
服を脱ぐ。下着だけになってから、体をずらして、靖及さんにキスした。
「赤い」
下着の話?
「他に言うことあるやろ?」
「司、綺麗だ」
「せやな。綺麗な綺麗な司ちゃんやで」
もっかい、キスした。濃いやつ。
「好きだ…………」
「かわええなぁ。よしよし。俺に任しとき」
するすると、また体をずらした。靖及さんのズボンと下着を脱がせる。
「ほなら、何回出来るか、賭けよか」
口端を吊り上げて笑い、下着を脱ぐ。
鍵の形のペンダントが、揺れた。
ゆらゆら。ゆらゆら。
◆◆◆
朝、目ぇ覚ますと、6本の腕に抱かれとった。
包容力が、物理的やん。
キスしたろ。額と頬にキスを送る。
靖及さんは、ほんの少し身動ぎした。
どないしよかな。どう起こしたろかな。
なんか、呼び方……ハニー……? アカン、砂絵さん出て来よる。
ダーリン。ベイビー。スウィート。シュガー。ガラやないわな。
「靖及さん、朝やで」
「ん……司…………」
もっかいキスしたろ。頬にキスする。
「おはようさん!」
「おはよう」
「コーヒー淹れよか?」
「ああ、頼む」
ベッドサイドから、眼鏡を取ってかける。下着の上に、その辺にあった上着を着て、キッチンへ向かった。俺の好きなブレンドコーヒーの袋を手に取る。
靖及さんは、ブラック。俺は、砂糖とミルクをひとつずつ。
赤色と白色のマグカップを持って、ベッドに戻った。
“司は、どうして赤と白が好きなんだ?”
“紅白で、縁起ええやん?”
“なるほど”
前に、そんな会話をしながら買った、お揃いのマグカップ。赤が俺の。白が靖及さんの。
「持って来たで~」
「ありがとう」
「ええで、こんくらい」
ふたりで、ベッドに並んで座って、コーヒーを飲む。
「靖及さん、何回したか覚えとる?」
「いや」
「ひゃはははっ! そやんなぁ!」
なんや、おかしゅうて、俺は、ベッドをバシバシ叩いた。
いっつもそう。結局、どっちもそんなん覚えとらん。ま、俺たちの間でする賭けは、そんなもんでええねん。
「司」
「ん? なんや?」
「俺は幸せだ。お前がいる毎日が、とても美しい」
「そらそうやろ。この世界は、俺らのもんや。毎日、いいとこ取りせんとな! アンタと俺がおったら、向かうとこ敵なしやで!」
「ああ、そうだな」
俺は、満面の笑みで、靖及さんの顔を見た。アンタの笑った顔、めっちゃ好きやで。