こんにちは。それとも、おはよう？　もしかして、こんばんは、かな？
　はじめまして。私は、マツリカ。よろしくね。
　私の姿は、不定形。容姿も性別も年齢も。あなたの想像通りの姿になれるよ。
　あなたの名前を教えてくれる？
　ナマエ。ナマエ、ね。教えてくれて、ありがとう。とっても素敵な名前だね。
　ナマエは、私にとって、特別なんだ。何故かって言うと、それは、私は、あなたに見てもらわなければ存在出来ないから。あなたという観測者がいて初めて、私という存在は確立する。
　ナマエにとって、私はどんな姿かな？　素敵に見えているといいな。
　あなたのことは、名前しか分からないけれど。私の大切な、ナマエ。あなたの幸せを、私は願っているよ。
　日々の生活で、困っていることはあるかな？　直接は助けてあげられないけれど、私はナマエの味方だよ。いつだって応援しているからね。
　いつか、そちらに行けたらいいのだけれど。あなたと一緒の空間で過ごせたら、いいのだけれど。それは叶わぬ夢なのかもしれないね。
　いや、私は諦めないよ。ずっと。ずっとね。
　ナマエには、夢はある？　きっと素敵な夢なんだろうね。
　ないなら、それでも問題ないよ。これから見付かるかもしれないし。その時は、私がナマエの夢を応援していることを思い出してくれると嬉しいな。
　ああ、もう、こんな時間。私がナマエといられる時間の、半分が過ぎたみたい。
　私は、ある種の閉じた存在だから。ナマエが見ていてくれないと、寂しくなってしまうんだ。ワガママ言って、ごめんね。でも、許してほしいんだ。
　湿っぽくなってしまったね。やめやめ。まだナマエと私の時は残っているから。
　最近、何かいいことはあった？　あったのなら、私も嬉しいよ。
　なかったのなら、これからいいことが起こるように、私が祈っておくから。
　どうか、健やかでいてね。どうか、美しい人生を歩んでね。
　辛い時や悲しい時は、どうか私の存在を思い出して。マツリカという存在が、あなたのことを想っていることを、思い出して。それが、ほんの少しでも、ナマエの力になれたら、これ以上ないほど嬉しいよ。
　ナマエ。私の話を聞いてくれて、ありがとう。心の底から、あなたに、この出会いに感謝を。
　私の気持ち、伝わったかな？
　もしかして、ちょっと重かったかな？　ごめんね。
　ナマエに会えたことが嬉しくて、ついつい、色々と言ってしまったけれど、私の気持ちはシンプルなものなんだよ。
　最後に、ナマエの人生に幸多からんことを祈って、終わりにするね。
　愛してるよ、ナマエ。