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ギンガこと、劍隆文を、憎みながら愛しているミョウジナマエ。
ギンガの告白ドッキリには、傷付けられた。そうして、恋する獣は誕生したのである。
ギンガを自宅へと招いて、睡眠薬を盛るナマエ。そして、椅子にダクトテープで、彼の長い四肢をぐるぐると縛り付ける。
「お前が悪いんだ…………お前が…………」
ぶつぶつと言いながら、ナマエは淡々と作業を進めた。
しばらくして。隆文は目を覚ます。
「え? ナマエ?」
「おはよう」
「な、なんだよコレ!?」
「お前、ギンガ? 隆文?」
「はァ?!」
どっちも俺だよ! とは答えられない、異様な雰囲気が、ナマエにはあった。
「どっち? 早く答えろよ」
「どうしたんだよ? ナマエ」
「どっちかって訊いてんだよ!」
叫びながら、隆文の真横の壁を、思い切り蹴るナマエ。壁には穴が空いた。
「俺は、劍隆文だよ! 知ってるだろ!」
「隆文? ほんとに?」
「…………ああ」
「そうか。おれ、お前のことが好きなんだよ」
「へ…………?」
「だからさ、ギンガのこと殺そうと思って」
ナマエの目は据わっている。だらり、と垂らした両腕には、一本の金属バットが握られていた。
ナマエに殺される! 隆文は、ツーと冷や汗を流した。
「お、落ち着け、ナマエ。なんで俺を殺したい?」
「おれのことを弄んだから、ギンガを殺したい」
「なあ、ギンガと劍隆文は同じ人間だぞ?」
「は? 隆文はギンガみたいに、おれを傷付けたりしないけど?」
どうかしてる! 突如として生命の危機に陥ってしまった隆文は、なんとか冷静になろうと必死になった。
まず、ナマエは俺のことが好き。だけど、ギンガは嫌いで、殺したい。つまり、俺に傷付けられたから、その復讐をしようとしている。
「分かった! 謝る! 謝るから、落ち着いてくれ、ナマエ!」
「隆文?」
「ギンガと隆文は同じ人間だよ!」
「う、うあ、うわぁああぁぁああぁぁぁ!」
金属バットが振り上げられた。
しくじったか? 万事休す。隆文は、思わず、ぎゅっと目を閉じた。
カラン。音を立てて、金属バットが床に転がる。そして、ナマエは隆文にすがり付く。
泣いている。
「ごめんな?」
隆文は、優しく囁く。
そんなことくらいで、赦してしまいそうになる自分を殺し、ナマエは隆文にすがり付いたまま、泣き続けた。
ギンガの告白ドッキリには、傷付けられた。そうして、恋する獣は誕生したのである。
ギンガを自宅へと招いて、睡眠薬を盛るナマエ。そして、椅子にダクトテープで、彼の長い四肢をぐるぐると縛り付ける。
「お前が悪いんだ…………お前が…………」
ぶつぶつと言いながら、ナマエは淡々と作業を進めた。
しばらくして。隆文は目を覚ます。
「え? ナマエ?」
「おはよう」
「な、なんだよコレ!?」
「お前、ギンガ? 隆文?」
「はァ?!」
どっちも俺だよ! とは答えられない、異様な雰囲気が、ナマエにはあった。
「どっち? 早く答えろよ」
「どうしたんだよ? ナマエ」
「どっちかって訊いてんだよ!」
叫びながら、隆文の真横の壁を、思い切り蹴るナマエ。壁には穴が空いた。
「俺は、劍隆文だよ! 知ってるだろ!」
「隆文? ほんとに?」
「…………ああ」
「そうか。おれ、お前のことが好きなんだよ」
「へ…………?」
「だからさ、ギンガのこと殺そうと思って」
ナマエの目は据わっている。だらり、と垂らした両腕には、一本の金属バットが握られていた。
ナマエに殺される! 隆文は、ツーと冷や汗を流した。
「お、落ち着け、ナマエ。なんで俺を殺したい?」
「おれのことを弄んだから、ギンガを殺したい」
「なあ、ギンガと劍隆文は同じ人間だぞ?」
「は? 隆文はギンガみたいに、おれを傷付けたりしないけど?」
どうかしてる! 突如として生命の危機に陥ってしまった隆文は、なんとか冷静になろうと必死になった。
まず、ナマエは俺のことが好き。だけど、ギンガは嫌いで、殺したい。つまり、俺に傷付けられたから、その復讐をしようとしている。
「分かった! 謝る! 謝るから、落ち着いてくれ、ナマエ!」
「隆文?」
「ギンガと隆文は同じ人間だよ!」
「う、うあ、うわぁああぁぁああぁぁぁ!」
金属バットが振り上げられた。
しくじったか? 万事休す。隆文は、思わず、ぎゅっと目を閉じた。
カラン。音を立てて、金属バットが床に転がる。そして、ナマエは隆文にすがり付く。
泣いている。
「ごめんな?」
隆文は、優しく囁く。
そんなことくらいで、赦してしまいそうになる自分を殺し、ナマエは隆文にすがり付いたまま、泣き続けた。