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フロイドは、落ち着きなく廊下を行ったり来たりしていた。というのも、オンボロ寮の監督生が自室から出てくるのを待っているからである。
「お待たせしました、フロイド先輩」
来た!
「…………小エビちゃん」
その姿を見ただけで、ドキドキと胸が高鳴る。
そして。そして、その純潔を奪いたくなる。真っ白なキャンパスに絵の具をぐちゃぐちゃと素手で塗りたくるようにしてしまいたい。
この狂暴な感情を、フロイドは恋と呼んだ。
談笑しながら、手を伸ばせば掴める位置で並んで歩いていると、幸福な気持ちになる。
そして。そして、手首を掴んで引き寄せて、脚払いをして、押し倒す。それから、それから?
花を手折るように。蟻を踏み潰すように。地獄に叩き落とすかのように。愛し合えたら、幸せだなぁ、と考える。
フロイドの恋心は、日に日に凶悪さを増していくようだ。
ナイトレイブンカレッジ内を、ふたりでのんびり散歩した後、オンボロ寮へと戻った。
「そうそう、トレイ先輩に習ってトリュフチョコを作ってみたんですよ」
自分といる時に、他の奴の話なんかするな、とフロイドは思った。しかし、この激情を、なんとか抑え込む。
「ふーん。それでぇ?」
「フロイド先輩にも食べてほしいなって思って。今、持って来ますね」
監督生が後ろを向いて去って行く瞬間、フロイドはとても冷たい目で、その姿を見つめた。
もらった少し歪なチョコレートは、口に入れると、なんだかビターな味がした。
これ以上、苦味を感じる前に、あの子を手に入れなければならないと、強く願う。
なあに、相手にも自分を「好き」だと言わせる手段なんて、いくらでもあるさ。
「お待たせしました、フロイド先輩」
来た!
「…………小エビちゃん」
その姿を見ただけで、ドキドキと胸が高鳴る。
そして。そして、その純潔を奪いたくなる。真っ白なキャンパスに絵の具をぐちゃぐちゃと素手で塗りたくるようにしてしまいたい。
この狂暴な感情を、フロイドは恋と呼んだ。
談笑しながら、手を伸ばせば掴める位置で並んで歩いていると、幸福な気持ちになる。
そして。そして、手首を掴んで引き寄せて、脚払いをして、押し倒す。それから、それから?
花を手折るように。蟻を踏み潰すように。地獄に叩き落とすかのように。愛し合えたら、幸せだなぁ、と考える。
フロイドの恋心は、日に日に凶悪さを増していくようだ。
ナイトレイブンカレッジ内を、ふたりでのんびり散歩した後、オンボロ寮へと戻った。
「そうそう、トレイ先輩に習ってトリュフチョコを作ってみたんですよ」
自分といる時に、他の奴の話なんかするな、とフロイドは思った。しかし、この激情を、なんとか抑え込む。
「ふーん。それでぇ?」
「フロイド先輩にも食べてほしいなって思って。今、持って来ますね」
監督生が後ろを向いて去って行く瞬間、フロイドはとても冷たい目で、その姿を見つめた。
もらった少し歪なチョコレートは、口に入れると、なんだかビターな味がした。
これ以上、苦味を感じる前に、あの子を手に入れなければならないと、強く願う。
なあに、相手にも自分を「好き」だと言わせる手段なんて、いくらでもあるさ。