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風間蒼也は、ミョウジナマエの自宅に呼び出された。
シックで上品な調度品に囲まれた応接間に通され、高そうな革張りのソファーに座らされる。
「ちょっと待ってて」
ミョウジはそう言うと、何処かへと去った。
風間は、ガラス張りのローテーブルを睨むように見つめ、溜め息を吐く。
この家は、まるで自分を歓迎していないのではないか? ミョウジの丁寧な応対とは裏腹に、そういった疑問が湧く。
何故なら、今日はフラれに来たのだから。
先日、ミョウジに好意を告げた時に、返ってきた言葉は、「少し、考えさせて」というものだった。長考して出てくる答えは何割が現状維持になるのだったか。風間は、自分でもびっくりするくらいにネガティブな考えに取りつかれている。
少しして、ミョウジは茶器とお茶請けをトレイに乗せて持ってきた。
「どうそ」
「……ありがとう」
美しい所作で、来客用のカップにアールグレイを注ぐミョウジ。
それを、ぎこちなく飲む風間。
苦い。苦い。苦い。苦味しか感じない。やはり、自分は歓迎されていない。針のむしろに座らされている。
「紅茶嫌いだった?」
「いや…………」
ミョウジを困らせたくない。風間は、いつの間にか寄っていた眉間の皺をなんとかしようとした。努めて冷静になろうと努力する。
ミョウジは優雅な仕草で、紅茶を一口飲んだ。そして、口を開く。
「風間くん、私は…………」
「待ってくれ」
「えっ?」
「待って、ください…………」
思わず、ミョウジにすがり付きそうになる。その気持ちを必死に押さえ付けるように、風間は自身を抱き締めた。
「風間くん…………」
そっと、その肩に触れるミョウジ。
「私も、君が好きだよ」
その甘美な響きに目を見開いた後、ふたりが口付けを交わすまで、あと…………。
シックで上品な調度品に囲まれた応接間に通され、高そうな革張りのソファーに座らされる。
「ちょっと待ってて」
ミョウジはそう言うと、何処かへと去った。
風間は、ガラス張りのローテーブルを睨むように見つめ、溜め息を吐く。
この家は、まるで自分を歓迎していないのではないか? ミョウジの丁寧な応対とは裏腹に、そういった疑問が湧く。
何故なら、今日はフラれに来たのだから。
先日、ミョウジに好意を告げた時に、返ってきた言葉は、「少し、考えさせて」というものだった。長考して出てくる答えは何割が現状維持になるのだったか。風間は、自分でもびっくりするくらいにネガティブな考えに取りつかれている。
少しして、ミョウジは茶器とお茶請けをトレイに乗せて持ってきた。
「どうそ」
「……ありがとう」
美しい所作で、来客用のカップにアールグレイを注ぐミョウジ。
それを、ぎこちなく飲む風間。
苦い。苦い。苦い。苦味しか感じない。やはり、自分は歓迎されていない。針のむしろに座らされている。
「紅茶嫌いだった?」
「いや…………」
ミョウジを困らせたくない。風間は、いつの間にか寄っていた眉間の皺をなんとかしようとした。努めて冷静になろうと努力する。
ミョウジは優雅な仕草で、紅茶を一口飲んだ。そして、口を開く。
「風間くん、私は…………」
「待ってくれ」
「えっ?」
「待って、ください…………」
思わず、ミョウジにすがり付きそうになる。その気持ちを必死に押さえ付けるように、風間は自身を抱き締めた。
「風間くん…………」
そっと、その肩に触れるミョウジ。
「私も、君が好きだよ」
その甘美な響きに目を見開いた後、ふたりが口付けを交わすまで、あと…………。