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最初は、その可憐な容姿に惹かれたのである。とても可愛い女の子なのだと、そう思っていた。
ある日、俺は、柳林神社の巫女さんに、一目惚れしたのである。彼女は、境内の掃除をしていた。
日の光に照らされた彼女は、後光が差しているように見える。
胸の高鳴りが押さえきれず、俺は思わず彼女に近付いて発声していた。
「あなたに一目惚れしました! 俺と付き合ってください!」
「え、ええ!?」
彼女は、とても驚いた様子で、俺を見る。
「あ、あの、その、ぼ、僕は男ですよ。すいません!」
「えっ?!」
「ごめんなさい!」
そう言うと、彼女、いや、彼は走り去ってしまった。
そりゃあ、驚きはしたが。だが、何も逃げなくてもいいのにと、俺は思った。
それに、俺に謝ることなんてないのに。むしろ、俺の方が謝るべきなのに。
明日、また神社に来て謝ろう。
その日の夜、俺は猛省した。いきなり告白なんて、彼からすれば、最悪だったことだろう。
翌朝、俺は柳林神社へ向かい、彼を待った。
しばらくして、巫女服の彼が箒を持って現れる。
俺の存在に気が付くと、遠くからペコリと愛らしく、しかし恐縮した様子で会釈した。
俺は、出来る限り丁寧に、優しく「おはようございます」と挨拶を返す。
「昨日は突然の告白、失礼いたしました。俺は、ミョウジナマエと申します。よろしくお願いします」
「は、はい。あの、僕は漆原るかです。昨日は、逃げたりして、申し訳ありません」
「いやいや、俺が怯えさせてしまったせいですよね? 申し訳ありません!」
「あの、ミョウジさん、頭を上げてください! 僕がこんな見た目をしてるのが悪いんですから…………」
「いや、漆原さんに非はありませんよ。あの、よろしけば、俺と友達になっていただけませんか?」
「は、はい、僕なんかでよければ……」
ふたりで、軽く握手を交わす。
あなたの性別なんて、正体なんて、どうでもよくて。あなたの存在そのものを愛してしまったのだと伝えられたなら、どんなによかったか。
ある日、俺は、柳林神社の巫女さんに、一目惚れしたのである。彼女は、境内の掃除をしていた。
日の光に照らされた彼女は、後光が差しているように見える。
胸の高鳴りが押さえきれず、俺は思わず彼女に近付いて発声していた。
「あなたに一目惚れしました! 俺と付き合ってください!」
「え、ええ!?」
彼女は、とても驚いた様子で、俺を見る。
「あ、あの、その、ぼ、僕は男ですよ。すいません!」
「えっ?!」
「ごめんなさい!」
そう言うと、彼女、いや、彼は走り去ってしまった。
そりゃあ、驚きはしたが。だが、何も逃げなくてもいいのにと、俺は思った。
それに、俺に謝ることなんてないのに。むしろ、俺の方が謝るべきなのに。
明日、また神社に来て謝ろう。
その日の夜、俺は猛省した。いきなり告白なんて、彼からすれば、最悪だったことだろう。
翌朝、俺は柳林神社へ向かい、彼を待った。
しばらくして、巫女服の彼が箒を持って現れる。
俺の存在に気が付くと、遠くからペコリと愛らしく、しかし恐縮した様子で会釈した。
俺は、出来る限り丁寧に、優しく「おはようございます」と挨拶を返す。
「昨日は突然の告白、失礼いたしました。俺は、ミョウジナマエと申します。よろしくお願いします」
「は、はい。あの、僕は漆原るかです。昨日は、逃げたりして、申し訳ありません」
「いやいや、俺が怯えさせてしまったせいですよね? 申し訳ありません!」
「あの、ミョウジさん、頭を上げてください! 僕がこんな見た目をしてるのが悪いんですから…………」
「いや、漆原さんに非はありませんよ。あの、よろしけば、俺と友達になっていただけませんか?」
「は、はい、僕なんかでよければ……」
ふたりで、軽く握手を交わす。
あなたの性別なんて、正体なんて、どうでもよくて。あなたの存在そのものを愛してしまったのだと伝えられたなら、どんなによかったか。