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どうして、みんな、二次創作なんてするのだろう?
原作だけでいいじゃない。それが絶対正義なのに。原作とは、唯一神なのに。
それなのに、何故、二次創作なんてものをする人を“神”などと呼ぶのだろう?
私には、分からなかった。
だけど、私の友達が、「綾城さん」なる字書きを神だ神だと、しつこく宣うのである。
そして、私にも「綾城さんの小説は、全部オススメ! 絶対に読んだ方がいい!」と言ってくるのだ。
うるせーよ。原作だけで充分だよ。
とは言えないので、「私、小説読むのって得意じゃないし…………」と、やんわり断ってきた。
しかし、ある日、大事件が起きる。
最推しジャンルである漫画の最新話。
私の大好きなキャラ、Iくんの原作漫画での扱いが、なんというか、“雑”なのだ。それに、Iくんの言動も納得出来ないものだった。
俗に言う、解釈違い。原作が、解釈違い。
「嘘でしょ…………」
私は、絶望した。足元が崩れ落ちていくような失望を感じる。
「そんな…………」
私の“神”は、どうしてしまったの? 何が起きたの? 理解出来ない。
私の幸せは、Iくんの幸せ。それだけだった。
Iくんが健やかに生きていてくれさえすれば、それだけで良かった。
それなのに、Iくんのせいで仲間たちがピンチに陥るという展開になってしまった原作。
Iくんは、シナリオの犠牲になった。私は、強くそう感じる。
助けてほしい。助けて。誰か、助けてください。
私は、藁にもすがる思いで、P支部へアクセスした。そして、私が掴んだものは。
「…………綾城さんの小説だ」
その小説は、かつての原作そのままのIくんを書いていて、私は涙した。
「うう……私の大好きなIくんだぁ……」
綾城さんが“神”たる所以が理解出来たと思う。
さよなら、私の神様。
私は、別の神様に、すがることにします。
かくして、綾城さんは、私の救世主となったのである。
後に綾城さんは、Iくんを救済するような内容の小説をP支部にアップし、私はさらに綾城さんへの信仰心を厚くした。
原作だけでいいじゃない。それが絶対正義なのに。原作とは、唯一神なのに。
それなのに、何故、二次創作なんてものをする人を“神”などと呼ぶのだろう?
私には、分からなかった。
だけど、私の友達が、「綾城さん」なる字書きを神だ神だと、しつこく宣うのである。
そして、私にも「綾城さんの小説は、全部オススメ! 絶対に読んだ方がいい!」と言ってくるのだ。
うるせーよ。原作だけで充分だよ。
とは言えないので、「私、小説読むのって得意じゃないし…………」と、やんわり断ってきた。
しかし、ある日、大事件が起きる。
最推しジャンルである漫画の最新話。
私の大好きなキャラ、Iくんの原作漫画での扱いが、なんというか、“雑”なのだ。それに、Iくんの言動も納得出来ないものだった。
俗に言う、解釈違い。原作が、解釈違い。
「嘘でしょ…………」
私は、絶望した。足元が崩れ落ちていくような失望を感じる。
「そんな…………」
私の“神”は、どうしてしまったの? 何が起きたの? 理解出来ない。
私の幸せは、Iくんの幸せ。それだけだった。
Iくんが健やかに生きていてくれさえすれば、それだけで良かった。
それなのに、Iくんのせいで仲間たちがピンチに陥るという展開になってしまった原作。
Iくんは、シナリオの犠牲になった。私は、強くそう感じる。
助けてほしい。助けて。誰か、助けてください。
私は、藁にもすがる思いで、P支部へアクセスした。そして、私が掴んだものは。
「…………綾城さんの小説だ」
その小説は、かつての原作そのままのIくんを書いていて、私は涙した。
「うう……私の大好きなIくんだぁ……」
綾城さんが“神”たる所以が理解出来たと思う。
さよなら、私の神様。
私は、別の神様に、すがることにします。
かくして、綾城さんは、私の救世主となったのである。
後に綾城さんは、Iくんを救済するような内容の小説をP支部にアップし、私はさらに綾城さんへの信仰心を厚くした。