800文字チャレンジ
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「私は、あなたのことが好きですよ」
「ありがとう。大好きだよ」
「愛してます」
「うん、愛してる」
日々樹渉くんに、告白された。そして、自分はそれに答える。
「Amazing! あなた、なかなか筋が良いですよ!」
「そうかな? ありがとう」
さっきの告白は演劇部での活動の一環である、即興劇だ。
俺は、演劇部に入りたてで、演技の練習を部長である日々樹くんが、直々に見てくれている。
実は、俺の入部動機は、日々樹渉くんのことが好きだからなのだ。そんな邪な気持ちで入部したのだが、今では演技をするという行為も、好きになりつつある。
しかし、先ほどの即興劇はマズい。日々樹くんの方は、完全に演技だと思うが、俺はほとんど演技をしていなかった。
彼に対する「大好きだよ」も「愛してる」も、俺の真実の言葉である。
「では、今日はここまでにしましょう! また頑張りましょうね☆」
「うん。今日は、ありがとう」
俺は最大限の感謝を伝え、帰路につく。道すがら、日々樹渉くんのことを考えた。
彼は、「愛と驚きの表現者」である。そのキャッチフレーズに恥じない人で、とても華のある男子だ。宝石みたいに輝いている。
一方、俺は、石ころみたいに冴えない。そんな自分を、ダイヤの原石のようだと言ってくれた日々樹くん。
本当に、俺は彼が大好きだ。
彼と並び立つのに恥ずかしくないように、俺は演劇の研鑽を続けよう。
だけど、ある日、夢ノ咲学院にひとりの女生徒が、新設されるプロデュース科のテストケースとして転校して来て、状況が変わってしまった。
日々樹くんは、彼女のことを好きになったのではないか? そう考えてしまうくらい、転校生を構っていると思う。
ああ、なんて、なんて羨ましいのだろう。
羨ましくて。憎らしくて。でも、彼女は良い人で。
感情が、ぐちゃぐちゃに乱れる。
誰かに助けてほしい。助けて。
偶像であろうとしている彼に恋する自分もまた、偶像であろうと思っているのに、誰に救いを求めたらいいのだろう?
「ありがとう。大好きだよ」
「愛してます」
「うん、愛してる」
日々樹渉くんに、告白された。そして、自分はそれに答える。
「Amazing! あなた、なかなか筋が良いですよ!」
「そうかな? ありがとう」
さっきの告白は演劇部での活動の一環である、即興劇だ。
俺は、演劇部に入りたてで、演技の練習を部長である日々樹くんが、直々に見てくれている。
実は、俺の入部動機は、日々樹渉くんのことが好きだからなのだ。そんな邪な気持ちで入部したのだが、今では演技をするという行為も、好きになりつつある。
しかし、先ほどの即興劇はマズい。日々樹くんの方は、完全に演技だと思うが、俺はほとんど演技をしていなかった。
彼に対する「大好きだよ」も「愛してる」も、俺の真実の言葉である。
「では、今日はここまでにしましょう! また頑張りましょうね☆」
「うん。今日は、ありがとう」
俺は最大限の感謝を伝え、帰路につく。道すがら、日々樹渉くんのことを考えた。
彼は、「愛と驚きの表現者」である。そのキャッチフレーズに恥じない人で、とても華のある男子だ。宝石みたいに輝いている。
一方、俺は、石ころみたいに冴えない。そんな自分を、ダイヤの原石のようだと言ってくれた日々樹くん。
本当に、俺は彼が大好きだ。
彼と並び立つのに恥ずかしくないように、俺は演劇の研鑽を続けよう。
だけど、ある日、夢ノ咲学院にひとりの女生徒が、新設されるプロデュース科のテストケースとして転校して来て、状況が変わってしまった。
日々樹くんは、彼女のことを好きになったのではないか? そう考えてしまうくらい、転校生を構っていると思う。
ああ、なんて、なんて羨ましいのだろう。
羨ましくて。憎らしくて。でも、彼女は良い人で。
感情が、ぐちゃぐちゃに乱れる。
誰かに助けてほしい。助けて。
偶像であろうとしている彼に恋する自分もまた、偶像であろうと思っているのに、誰に救いを求めたらいいのだろう?