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俺には、大切な存在がいる。親友、というものだろうか。ミョウジナマエという男だ。
ミョウジは、目が離せないやつである。ちょっと目を離すと、どこか遠くへ行ってしまうような。その辺で、のたれ死にしてしまいそうな。そんなやつだ。
「なあ、諏訪…………」
「どうした?」
「…………抱き締めさせて」
「分かった」
俺は、哀れなほど弱々しいミョウジを両腕で包み込む。ミョウジの方も、俺の背中に腕を回した。
「凄く、落ち着くな…………」
「そうか」
ミョウジは、俺の首筋に頬をすり寄せる。甘いバニラの香り。ミョウジの匂いがする。
つい、抱き締める力を強めてしまう。この男のことが、堪らなく愛しい。
「諏訪、苦しいよ」
「…………」
少し、力を緩める。
「オレには、おまえしかいないんだ」
「ああ、大丈夫だ。おまえには俺がいる」
ミョウジの背を、軽くポンポンと叩いた。
泣き出してしまったらしいやつの頭を、出来るだけ優しく撫でる。そして、頬に手をやり、キスを落とした。
それから、俺はミョウジの目から止めどなくあふれ出している涙を、舌で舐める。味は特にしない。
びくりと、一度、体を震わせるミョウジ。しかし、抵抗はしないでいる。可愛い。
「どうして、こんな…………」
「こんな?」
俺は雫を舐めとるのをやめて、ミョウジと目を合わせた。少し怯えたような表情で、俺を見つめている。
「こんなことを…………」
ミョウジは、消え入りそうな声で呟いた。
「おまえを愛してるから」
ミョウジナマエと俺の絆の証である足枷を触り、俺は囁く。
ミョウジを、やつの自宅に閉じ込めてから、一週間が経っている。始めは逃げようとしていたが、最近では、俺の想いが伝わったのか、ミョウジは大人しい。従順になったというか、素直になったのだと思う。
おまえを傷付ける全てから、おまえを守る。それが、俺の究極の愛の示し方だ。
俺の愛を受け入れてくれたミョウジは、世界で一番大切な存在は、脆くて儚い。
だから、俺が守るしかない。その心も、肉体も、魂も、全てを。
「愛してる」
「……オレも愛してるよ」
天秤の釣り合いがとれた愛は、心地好い。
ミョウジは、目が離せないやつである。ちょっと目を離すと、どこか遠くへ行ってしまうような。その辺で、のたれ死にしてしまいそうな。そんなやつだ。
「なあ、諏訪…………」
「どうした?」
「…………抱き締めさせて」
「分かった」
俺は、哀れなほど弱々しいミョウジを両腕で包み込む。ミョウジの方も、俺の背中に腕を回した。
「凄く、落ち着くな…………」
「そうか」
ミョウジは、俺の首筋に頬をすり寄せる。甘いバニラの香り。ミョウジの匂いがする。
つい、抱き締める力を強めてしまう。この男のことが、堪らなく愛しい。
「諏訪、苦しいよ」
「…………」
少し、力を緩める。
「オレには、おまえしかいないんだ」
「ああ、大丈夫だ。おまえには俺がいる」
ミョウジの背を、軽くポンポンと叩いた。
泣き出してしまったらしいやつの頭を、出来るだけ優しく撫でる。そして、頬に手をやり、キスを落とした。
それから、俺はミョウジの目から止めどなくあふれ出している涙を、舌で舐める。味は特にしない。
びくりと、一度、体を震わせるミョウジ。しかし、抵抗はしないでいる。可愛い。
「どうして、こんな…………」
「こんな?」
俺は雫を舐めとるのをやめて、ミョウジと目を合わせた。少し怯えたような表情で、俺を見つめている。
「こんなことを…………」
ミョウジは、消え入りそうな声で呟いた。
「おまえを愛してるから」
ミョウジナマエと俺の絆の証である足枷を触り、俺は囁く。
ミョウジを、やつの自宅に閉じ込めてから、一週間が経っている。始めは逃げようとしていたが、最近では、俺の想いが伝わったのか、ミョウジは大人しい。従順になったというか、素直になったのだと思う。
おまえを傷付ける全てから、おまえを守る。それが、俺の究極の愛の示し方だ。
俺の愛を受け入れてくれたミョウジは、世界で一番大切な存在は、脆くて儚い。
だから、俺が守るしかない。その心も、肉体も、魂も、全てを。
「愛してる」
「……オレも愛してるよ」
天秤の釣り合いがとれた愛は、心地好い。