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罰ゲームとして、クラスメイトの陰気なオタクっぽい男子に告白することになった。
サイアク。マジ無理。
同じ3年C組の男子、間田敏和。見るからに陰湿そうで、マンガばっかり読んでる典型的なオタク。改めて、サイアク。
「あー、間田ァ。ちょっと用事あるから、校舎裏に来てくれない?」
あたしは、仕方なくそう言った。
「え!? ボ、ボク?」
みっともない。間田は、自分を指差して驚いてる。
そうだよ。おめーだよ、おめー。不本意だけどな。
「じゃ、そういうことだから、来て」
「う、うん…………」
あたしは、早足で校舎裏に行く。こんな茶番、さっさと終わらせたい。
あたしの友達は、すでに校舎裏の茂みに隠れている。気が重いけど、早くしないと。
告白スポットとしては、正直どうかと思う場所だけど、単なる罰ゲームだから、あたしには関係ないか。
「あたしさァ、間田のこと好きなんだよね」
校舎裏に着くなり、あたしは間田に嘘の告白をした。
「え!? キミが、ボクを?!」
「そーだよ」
「ってことは、つ、付き合いたいってこと?!」
「そーだよ」
ほとんど、棒読みで答える。うっさ。
「か、考えさせてッ!」
「はァ?」
そう言うなり、間田は走って逃げ去った。
「間田なんかにフラれてやんの~!」
「ウケる~!」
隠れていた友達が出て来て、ムカつくことを言ってくる。サイアク。
「ちょっとォ、あたし、ちゃんとやったんだからさ。もう笑わないでよ!」
「はいはい」
「お疲れ~」
ふたりは、まだケラケラ笑ってる。やめろっつの。
次の日、間田の方から、あたしに話しかけてきた。
「これ、ボクの大好きなマンガなんだけど、キミに読んでほしくて持ってきたんだ」
「はァ…………」
あたしは、ピンクダークの少年というマンガの1巻を、気まぐれで受け取る。そして、授業中にコッソリ読んだ。
え? 面白い。続きが気になる。
「間田、2巻貸して」
「う、うん!」
間田は、スゴく嬉しそうにマンガの続きを渡してきた。オタクだ。
まあ、もうちょっとだけコイツに付き合ってやるか。
サイアク。マジ無理。
同じ3年C組の男子、間田敏和。見るからに陰湿そうで、マンガばっかり読んでる典型的なオタク。改めて、サイアク。
「あー、間田ァ。ちょっと用事あるから、校舎裏に来てくれない?」
あたしは、仕方なくそう言った。
「え!? ボ、ボク?」
みっともない。間田は、自分を指差して驚いてる。
そうだよ。おめーだよ、おめー。不本意だけどな。
「じゃ、そういうことだから、来て」
「う、うん…………」
あたしは、早足で校舎裏に行く。こんな茶番、さっさと終わらせたい。
あたしの友達は、すでに校舎裏の茂みに隠れている。気が重いけど、早くしないと。
告白スポットとしては、正直どうかと思う場所だけど、単なる罰ゲームだから、あたしには関係ないか。
「あたしさァ、間田のこと好きなんだよね」
校舎裏に着くなり、あたしは間田に嘘の告白をした。
「え!? キミが、ボクを?!」
「そーだよ」
「ってことは、つ、付き合いたいってこと?!」
「そーだよ」
ほとんど、棒読みで答える。うっさ。
「か、考えさせてッ!」
「はァ?」
そう言うなり、間田は走って逃げ去った。
「間田なんかにフラれてやんの~!」
「ウケる~!」
隠れていた友達が出て来て、ムカつくことを言ってくる。サイアク。
「ちょっとォ、あたし、ちゃんとやったんだからさ。もう笑わないでよ!」
「はいはい」
「お疲れ~」
ふたりは、まだケラケラ笑ってる。やめろっつの。
次の日、間田の方から、あたしに話しかけてきた。
「これ、ボクの大好きなマンガなんだけど、キミに読んでほしくて持ってきたんだ」
「はァ…………」
あたしは、ピンクダークの少年というマンガの1巻を、気まぐれで受け取る。そして、授業中にコッソリ読んだ。
え? 面白い。続きが気になる。
「間田、2巻貸して」
「う、うん!」
間田は、スゴく嬉しそうにマンガの続きを渡してきた。オタクだ。
まあ、もうちょっとだけコイツに付き合ってやるか。