800文字チャレンジ
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
親友は、恋をしている。そして、私は、その親友に恋をしている。
佐久間まゆは、一見、正統派アイドルのような皮を被っているが、それは違うのだ。
恋する歌を唄う彼女の視線の先にいるのは、誰か。私は、知っている。
はにかむように微笑みながら、愛しい人の名前を口にした彼女。私は、よく覚えている。
まゆは、アイドルとしての彼女のプロデューサーに恋をしているのだ。
ゆるせない。
最初は、そう思っていた。
私とまゆは、彼女が読者モデルをやる前からの付き合いである。
私の恋の始まりは、一目惚れだ。初めてまゆを見た時、ガラスケースの中に飾られた綺麗なお人形さんみたい、と思った。
まゆに恋した私は、表面上は平静を装いながら彼女と友人関係を続け、内面ではドロドロしたものを抱えて生きている。
まゆが片想いをし始めた時には、心底動揺した。彼女はガラスケースは中のお人形なのではなく、血の通った人間なのだと思い知らされた私は、狼狽したのである。
その現実に打ちのめされそうになりながらも、やっぱり私は、まゆのことが大好きだった。
ゆるせない。私の大切なまゆを誑かした、プロデューサーが憎らしい。
そう思っていた。
けれど、悔しいことに、恋するまゆは、とても可愛らしくて、いじらしくて、尊かったのである。
私は、片想いをしているまゆを、そのまま愛してしまったのだ。
報われるか分からない恋をしている佐久間まゆに、報われない恋をする私。その一方通行の想いは、麻薬みたいな中毒性のある恋だ。
片想いしているあの娘は、美しい。私には、まばゆく輝いて見える。夜空に光る一等星のように。
一方で、私の恋は、どうなのだろう?
博愛には程遠く、情愛というには慈しみが足りない気がする。
執着。自己愛の果て。そんなものだろうか。
私は、醜い化物なのだろうか。
「あの娘が誰を愛していても、私はあの娘を愛している」
そんな感情だったのなら、私も尊いものになれたのだろうか?
私には、分からない。
佐久間まゆは、一見、正統派アイドルのような皮を被っているが、それは違うのだ。
恋する歌を唄う彼女の視線の先にいるのは、誰か。私は、知っている。
はにかむように微笑みながら、愛しい人の名前を口にした彼女。私は、よく覚えている。
まゆは、アイドルとしての彼女のプロデューサーに恋をしているのだ。
ゆるせない。
最初は、そう思っていた。
私とまゆは、彼女が読者モデルをやる前からの付き合いである。
私の恋の始まりは、一目惚れだ。初めてまゆを見た時、ガラスケースの中に飾られた綺麗なお人形さんみたい、と思った。
まゆに恋した私は、表面上は平静を装いながら彼女と友人関係を続け、内面ではドロドロしたものを抱えて生きている。
まゆが片想いをし始めた時には、心底動揺した。彼女はガラスケースは中のお人形なのではなく、血の通った人間なのだと思い知らされた私は、狼狽したのである。
その現実に打ちのめされそうになりながらも、やっぱり私は、まゆのことが大好きだった。
ゆるせない。私の大切なまゆを誑かした、プロデューサーが憎らしい。
そう思っていた。
けれど、悔しいことに、恋するまゆは、とても可愛らしくて、いじらしくて、尊かったのである。
私は、片想いをしているまゆを、そのまま愛してしまったのだ。
報われるか分からない恋をしている佐久間まゆに、報われない恋をする私。その一方通行の想いは、麻薬みたいな中毒性のある恋だ。
片想いしているあの娘は、美しい。私には、まばゆく輝いて見える。夜空に光る一等星のように。
一方で、私の恋は、どうなのだろう?
博愛には程遠く、情愛というには慈しみが足りない気がする。
執着。自己愛の果て。そんなものだろうか。
私は、醜い化物なのだろうか。
「あの娘が誰を愛していても、私はあの娘を愛している」
そんな感情だったのなら、私も尊いものになれたのだろうか?
私には、分からない。