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ポケモンを連れずに旅をしているというと、驚かれることが、ままある。
実は私は、子供の頃から、歌うことによって、ポケモンを眠らせることが出来るのだ。だから、草むらでも森でも、思いのままに入ることが可能だった。
「ラーラーラーラーラーラーララー」
いつものように頭に浮かぶ旋律を、ギターラを掻き鳴らしながら、森の中で歌う。
すると、音に釣られて野生のポケモンたちが集まってきた。
「ルールールルールールールー」
野生のポケモンに襲われる前に、眠らせられるメロディを奏でる。ポケモンたちは、その場で次々に眠り始めた。
しばらくして、普通の歌を唄っていると、一匹のプリンが顔を出す。そして、私の歌に合わせて、プリンも歌声を披露し始めた。
私たちは、美しいハーモニーを奏でて、充実した時間を過ごす。
「私と一緒に、歌いながら旅をしませんか?」
私は、プリンに問いかけた。
プリンは、肯定している様子で、じっと私を見ている。
私は、そっとモンスターボールを投げた。
そうして、野生のプリンは私の相棒ポケモンになったのである。
ついに、ポケモントレーナーになった私は、方々でプリンと共に音楽を奏でながら過ごしていく。やがて、私たちは名の知れた歌うたいになって、雑誌やテレビのインタビューに答えるまでになった。
更には、私のポケモンを眠らせる歌声を使った道具が生産されるにあたり、金銭が手に入るようになる。
しかし、私とプリンは、ひとところには落ち着けない性分なのか、根なし草のような生活を続けた。
澄んだ青空を見ては、晴れを歌い、雨天時には、滴る雫を歌う。そして、四季折々を歌にしながら、旅を続けていった。
長きに渡って、音楽と共に駆け抜けた私たちの旅の終わりは、プリンの死によって訪れる。
シオンタウンの霊園に埋葬したプリンの前で、私はいつものようにギターラを弾き、鎮魂歌を歌う。
それはそれは、酷い涙声で、こんなにも歌が唄えないことがあるのかと思うほどだった。
しかし、また晴れ空を歌う日も来るだろう。君との旅路を想いながら。
実は私は、子供の頃から、歌うことによって、ポケモンを眠らせることが出来るのだ。だから、草むらでも森でも、思いのままに入ることが可能だった。
「ラーラーラーラーラーラーララー」
いつものように頭に浮かぶ旋律を、ギターラを掻き鳴らしながら、森の中で歌う。
すると、音に釣られて野生のポケモンたちが集まってきた。
「ルールールルールールールー」
野生のポケモンに襲われる前に、眠らせられるメロディを奏でる。ポケモンたちは、その場で次々に眠り始めた。
しばらくして、普通の歌を唄っていると、一匹のプリンが顔を出す。そして、私の歌に合わせて、プリンも歌声を披露し始めた。
私たちは、美しいハーモニーを奏でて、充実した時間を過ごす。
「私と一緒に、歌いながら旅をしませんか?」
私は、プリンに問いかけた。
プリンは、肯定している様子で、じっと私を見ている。
私は、そっとモンスターボールを投げた。
そうして、野生のプリンは私の相棒ポケモンになったのである。
ついに、ポケモントレーナーになった私は、方々でプリンと共に音楽を奏でながら過ごしていく。やがて、私たちは名の知れた歌うたいになって、雑誌やテレビのインタビューに答えるまでになった。
更には、私のポケモンを眠らせる歌声を使った道具が生産されるにあたり、金銭が手に入るようになる。
しかし、私とプリンは、ひとところには落ち着けない性分なのか、根なし草のような生活を続けた。
澄んだ青空を見ては、晴れを歌い、雨天時には、滴る雫を歌う。そして、四季折々を歌にしながら、旅を続けていった。
長きに渡って、音楽と共に駆け抜けた私たちの旅の終わりは、プリンの死によって訪れる。
シオンタウンの霊園に埋葬したプリンの前で、私はいつものようにギターラを弾き、鎮魂歌を歌う。
それはそれは、酷い涙声で、こんなにも歌が唄えないことがあるのかと思うほどだった。
しかし、また晴れ空を歌う日も来るだろう。君との旅路を想いながら。